2011年2月5日、イタリア開幕戦として知られるGPコスタ・デッリ・エトルスキ(UCI1.1)が開催され、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が勝利。チームにシーズン1勝目をもたらした。

シーズンデビューしたダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD)シーズンデビューしたダミアーノ・クネゴ(イタリア、ランプレ・ISD) photo:Riccardo ScanferlaGPコスタ・デッリ・エトル(通称ドノラティコ)は1996年に初開催されたイタリアのワンデーレース。例年2月上旬に開催されるイタリアにおけるシーズン初戦で、スプリンター向きの平坦なコースレイアウトが特徴だ。

レースにはリクイガス・キャノンデールやランプレ・ISD、アージェードゥーゼルなどのプロチームの他、イタリアを代表するプロコンチネンタルチームが出場。昨年大会6連覇を達成したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、ランプレ・ISD)は出場しなかった。

スプリント勝利を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)スプリント勝利を飾ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール) photo:Riccardo Scanferlaレース序盤からの逃げグループは全て吸収され、最後は大集団によるゴールスプリント勝負に。ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)やエリア・ファヴィッリ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)を振り切ったヴィヴィアーニが先頭でゴールした。

ヴィヴィアーニは2日後に22回目の誕生日を迎える21歳。ツアー・ダウンアンダーでは何度もスプリントに絡みながらも勝利に結びつかなかった。これがシーズン初勝利だ。

「今日はチームの勝利。ラスト5kmを切ってからヴァノッティが集団先頭を牽き始め、そこからマランゴーニ、ダラントニア、コレン、チモライ、オス、そしてサガンがトレインを組んだ。完璧なリードアウトだったよ。フェラーリとベレッティに警戒しながらラスト200mでスプリント。力勝負で勝てて嬉しい。イタリアレースでシーズン初勝利を飾れて嬉しいよ。」

ジュニア時代からトラック競技で活躍し、昨年リクイガスでプロデビューを飾ったスプリンターのヴィヴィアーニ。シーズン序盤の目標として、2月18日からイギリス・マンチェスターで開催されるトラックワールドカップを挙げている。

レース展開、選手コメントはリクイガス公式サイトより。

GPコスタ・デッリ・エトルスキ2011結果
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)      4h35'35"
2位 ロベルト・フェラーリ(イタリア、アンドローニ・ジョカトリ)
3位 エリア・ファヴィッリ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)
4位 ペーター・サガン(スロバキア、リクイガス・キャノンデール)
5位 フィリッポ・バッジョ(イタリア、デローザ・チェラミカフラミニア)
6位 マキシミリアーノ・リチェーゼ(アルゼンチン、ダンジェロアンテヌッチ・ニッポ)
7位 マヌエル・ベレッティ(イタリア、コルナゴ・CSFイノックス)
8位 フランチェスコ・ガヴァッツィ(イタリア、ランプレ・ISD)
9位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、アックア・エ・サポーネ)
10位 ジュゼッペ・デマリア(イタリア、デローザ・チェラミカフラミニア)

text:Kei Tsuji
photo:Riccardo Scanferla