2011/02/09(水) - 07:35
2011年2月8日、ツアー・オブ・カタール(UCI2.1)第2ステージが行なわれ、大会2度目の集団スプリントでハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)が勝利を挙げた。ハウッスラーは総合2位に浮上するとともに、ポイント賞リーダーの座に就いている。
第2ステージはカタール半島中部に位置するキャメル・レーストラックから首都ドーハのゴルフクラブまでの135.5km。コースの針路がコロコロ変わるレイアウトだが、前日まで吹き続いた風は勢いを無くした。完全にフラットコースなのでハイスピードは必至だ。
スタート地点キャメル・レーストラックにてラクダと触れ合った124名の選手たち。スタートが切られるとすぐ、ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)とジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)の2人がアタックを仕掛けた。
メイン集団からジャン・ジセリンク(ベルギー、HTC・ハイロード)とマヌエル・クインツィアート(イタリア、BMCレーシングチーム)、ニコ・エークハウト(ベルギー、アンポスト・ショーンケリー)の3名が飛び出し、先頭2名に合流するとアタック合戦はストップ。
追い風に押された逃げグループは最大6分のリードを稼ぎ出すことに成功。しかしレース後半に入って向かい風に転じると、メイン集団とのタイム差は縮まっていく。ガーミン・サーヴェロとFDJが懸命に牽引するメイン集団は、ラスト8km地点で逃げを全て飲み込んだ。
HTC・ハイロード、ラボバンク、スキル・シマノが集団先頭で主導権を争いながらゴールに向かう。ラスト2.5kmに差し掛かると、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)が強力なリードアウトを開始。カンチェラーラは約1kmに渡り先頭固定で集団を牽き倒した。
レオパード・トレックが主導権を握ったままラスト1kmを切り、オグレディ、ヴィガノ、ウェイラントの順でベンナーティをラスト150mで発射。後方からハウッスラー、ボーネン、デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)が追い上げる展開に。
コース右側を突き進むベンナーティ。しかしコース脇の僅かなスペースを突いてハウッスラーが前に出る。ハウッスラーはベンナーティの進路妨害をアピールしながらも先頭でゴールを駆け抜けた。リーダージャージを着るボーネンは発射台役のヘルト・ステーグマン(ベルギー)に連れられて好位置についたが、スプリントで前に出れずに6位に終わった。
第1ステージで惜しくも2位に終わっていたハウッスラーが念願のシーズン1勝目。ガーミン・サーヴェロとしては早くもシーズン7勝目で、勝利数においてファルネーゼヴィーニ(シーズン6勝)を抜いて世界トップに立っている。
ハウッスラーはボーナスタイムを獲得し、総合首位ボーネンから1秒差の総合2位に浮上。この先のステージでも、ボーナスタイムによるゴールデンジャージ争いが繰り広げられることになりそうだ。ハウッスラーは2年連続ポイント賞獲得に向け、シルバーのポイント賞ジャージを獲得した。
レース展開はレース公式サイトより。
ツアー・オブ・カタール2011第2ステージ結果
1位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ) 3h04'03"
2位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)
3位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
4位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
5位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、スキル・シマノ)
6位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
7位 ミルコ・ロレンツェット(イタリア、アスタナ)
8位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)
9位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、クイックステップ)
10位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパード・トレック)
個人総合成績
1位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) 6h06'35"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ) +01"
3位 マーク・レンショー(オーストラリア、HTC・ハイロード) +04"
4位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) +08"
5位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +09"
6位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック) +10"
7位 アンドレアス・クリアー(ドイツ、ガーミン・サーヴェロ) +16"
8位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、クイックステップ) +17"
9位 ジェレミー・ハント(イギリス、チームスカイ) +19"
10位 ドミニク・ロラン(カナダ、FDJ)
ポイント賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
新人賞
ニコラス・マース(ベルギー、クイックステップ)
チーム総合成績
レオパード・トレック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, A.S.O.
第2ステージはカタール半島中部に位置するキャメル・レーストラックから首都ドーハのゴルフクラブまでの135.5km。コースの針路がコロコロ変わるレイアウトだが、前日まで吹き続いた風は勢いを無くした。完全にフラットコースなのでハイスピードは必至だ。
スタート地点キャメル・レーストラックにてラクダと触れ合った124名の選手たち。スタートが切られるとすぐ、ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)とジョヴァンニ・ヴィスコンティ(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)の2人がアタックを仕掛けた。
メイン集団からジャン・ジセリンク(ベルギー、HTC・ハイロード)とマヌエル・クインツィアート(イタリア、BMCレーシングチーム)、ニコ・エークハウト(ベルギー、アンポスト・ショーンケリー)の3名が飛び出し、先頭2名に合流するとアタック合戦はストップ。
追い風に押された逃げグループは最大6分のリードを稼ぎ出すことに成功。しかしレース後半に入って向かい風に転じると、メイン集団とのタイム差は縮まっていく。ガーミン・サーヴェロとFDJが懸命に牽引するメイン集団は、ラスト8km地点で逃げを全て飲み込んだ。
HTC・ハイロード、ラボバンク、スキル・シマノが集団先頭で主導権を争いながらゴールに向かう。ラスト2.5kmに差し掛かると、ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)が強力なリードアウトを開始。カンチェラーラは約1kmに渡り先頭固定で集団を牽き倒した。
レオパード・トレックが主導権を握ったままラスト1kmを切り、オグレディ、ヴィガノ、ウェイラントの順でベンナーティをラスト150mで発射。後方からハウッスラー、ボーネン、デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)が追い上げる展開に。
コース右側を突き進むベンナーティ。しかしコース脇の僅かなスペースを突いてハウッスラーが前に出る。ハウッスラーはベンナーティの進路妨害をアピールしながらも先頭でゴールを駆け抜けた。リーダージャージを着るボーネンは発射台役のヘルト・ステーグマン(ベルギー)に連れられて好位置についたが、スプリントで前に出れずに6位に終わった。
第1ステージで惜しくも2位に終わっていたハウッスラーが念願のシーズン1勝目。ガーミン・サーヴェロとしては早くもシーズン7勝目で、勝利数においてファルネーゼヴィーニ(シーズン6勝)を抜いて世界トップに立っている。
ハウッスラーはボーナスタイムを獲得し、総合首位ボーネンから1秒差の総合2位に浮上。この先のステージでも、ボーナスタイムによるゴールデンジャージ争いが繰り広げられることになりそうだ。ハウッスラーは2年連続ポイント賞獲得に向け、シルバーのポイント賞ジャージを獲得した。
レース展開はレース公式サイトより。
ツアー・オブ・カタール2011第2ステージ結果
1位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ) 3h04'03"
2位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)
3位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
4位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)
5位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、スキル・シマノ)
6位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)
7位 ミルコ・ロレンツェット(イタリア、アスタナ)
8位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)
9位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、クイックステップ)
10位 ワウテル・ウェイラント(ベルギー、レオパード・トレック)
個人総合成績
1位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) 6h06'35"
2位 ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ) +01"
3位 マーク・レンショー(オーストラリア、HTC・ハイロード) +04"
4位 ファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) +08"
5位 フアンアントニオ・フレチャ(スペイン、チームスカイ) +09"
6位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック) +10"
7位 アンドレアス・クリアー(ドイツ、ガーミン・サーヴェロ) +16"
8位 ヘルト・ステーグマン(ベルギー、クイックステップ) +17"
9位 ジェレミー・ハント(イギリス、チームスカイ) +19"
10位 ドミニク・ロラン(カナダ、FDJ)
ポイント賞
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ)
新人賞
ニコラス・マース(ベルギー、クイックステップ)
チーム総合成績
レオパード・トレック
text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, A.S.O.
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