2011/02/01(火) - 12:07
シクロクロス世界選手権2日目、46名がエントリーした女子のレースは11時3分にスタートした。昨日同様に路面は固く凍りついたが、昨日の午後のレースで刻まれた轍がそのまま残っており、コースは難易度を増した。
優勝候補には、雪にはめっぽう強いディフェンディングチャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)、大柄な体格でグングンと進んでいくキャサリン・コンプトン(アメリカ)、開催国ドイツが誇る女王、国内シクロクロス選手権10勝のハンカ・クプファーナーゲル(ドイツ)らの名前が上がる。
スタート直後に集団の先頭に立ったのは、36歳のベテラン、クプファーナーゲルだった。2005年に後続を引き離す形で同会場で開催された世界選手権を制した彼女の存在は大きい。今回、大会のポスターやパンフレットにはすべて彼女の写真が使われ、常にたくさんのメディアが彼女の周りを取り囲んでいた。プレッシャーも大きかったはずだが、まさに彼女のための大会。会場には溢れるばかりの観客が集まり、ハンカの名前を呼んで応援した。その声に応えるべく、序盤に大きな見せ場を作った。
1周回を先頭で走って会場を沸かしたクプファーナゲルだが、後続のフォスやワールドカップランキング首位のサンヌ・ファンパーセン(オランダ)らに吸収されてしまう。8人の集団ができた。
日本期待の豊岡英子(パナソニックレディース)は凍ったカーブで轍にホイールを取られて転倒。軽い脳しんとうを起こし、その場で動かなくなってしまい、リタイアを喫してしまった。豊岡はそのまま病院に搬送されたが、容態はすぐに回復。骨に異常は見つからなかったが、左肩靱帯を断裂している。
レースをリードした8人。そのなかから、コンプトン(アメリカ)とカテリーナ・ナッシュ(チェコ)、そしてフォス(オランダ)の3人が強さを見せ、2周目から抜け出す。クプファーナゲルは遅れてしまう。
最終周、フォスがスパートをかけると、コンプトンとラッシュの2人は付いていくことができず、みるみる間に差が開く。フォスはスピード溢れる走りで快調に飛ばし、そのまま3度目のアルカンシェルへ向けて貫禄の走りを見せた。
2位にフォスから17秒遅れでコンプトン、3位に20秒遅れでナッシュ。クプファーナゲルは42秒遅れの4位でレースを終えた。
3着目のアルカンシェルを獲得した23歳のフォス。ロードレース、トラックレース、そしてシクロクロスの3種目の大会で世界チャンピオンとなった万能選手だ。世界選手権ロードレースでは展開のあやで4年連続の2位という苦汁を舐めているが、シクロクロスでは展開でミスをすることがない。
「世界王者は特別なもの。どのアルカンシェルも偉大だけど、自分の中ではやっぱり最新のが最高」と喜びを隠さない。
シクロクロス世界選手権2011エリート女子
1位 マリアンヌ・フォス(オランダ) 40'31"
2位 キャサリン・コンプトン(アメリカ) +17"
3位 カテリーナ・ナッシュ(チェコ) +20"
4位 ハンカ・クプファーナゲル(ドイツ) +42"
5位 ジャスミン・アッカーマン(スイス) +1'10"
DNF 豊岡英子(パナソニックレディース)
text:Sonoko.Tanaka
photo:Riccardo Scanferla
優勝候補には、雪にはめっぽう強いディフェンディングチャンピオンのマリアンヌ・フォス(オランダ)、大柄な体格でグングンと進んでいくキャサリン・コンプトン(アメリカ)、開催国ドイツが誇る女王、国内シクロクロス選手権10勝のハンカ・クプファーナーゲル(ドイツ)らの名前が上がる。
スタート直後に集団の先頭に立ったのは、36歳のベテラン、クプファーナーゲルだった。2005年に後続を引き離す形で同会場で開催された世界選手権を制した彼女の存在は大きい。今回、大会のポスターやパンフレットにはすべて彼女の写真が使われ、常にたくさんのメディアが彼女の周りを取り囲んでいた。プレッシャーも大きかったはずだが、まさに彼女のための大会。会場には溢れるばかりの観客が集まり、ハンカの名前を呼んで応援した。その声に応えるべく、序盤に大きな見せ場を作った。
1周回を先頭で走って会場を沸かしたクプファーナゲルだが、後続のフォスやワールドカップランキング首位のサンヌ・ファンパーセン(オランダ)らに吸収されてしまう。8人の集団ができた。
日本期待の豊岡英子(パナソニックレディース)は凍ったカーブで轍にホイールを取られて転倒。軽い脳しんとうを起こし、その場で動かなくなってしまい、リタイアを喫してしまった。豊岡はそのまま病院に搬送されたが、容態はすぐに回復。骨に異常は見つからなかったが、左肩靱帯を断裂している。
レースをリードした8人。そのなかから、コンプトン(アメリカ)とカテリーナ・ナッシュ(チェコ)、そしてフォス(オランダ)の3人が強さを見せ、2周目から抜け出す。クプファーナゲルは遅れてしまう。
最終周、フォスがスパートをかけると、コンプトンとラッシュの2人は付いていくことができず、みるみる間に差が開く。フォスはスピード溢れる走りで快調に飛ばし、そのまま3度目のアルカンシェルへ向けて貫禄の走りを見せた。
2位にフォスから17秒遅れでコンプトン、3位に20秒遅れでナッシュ。クプファーナゲルは42秒遅れの4位でレースを終えた。
3着目のアルカンシェルを獲得した23歳のフォス。ロードレース、トラックレース、そしてシクロクロスの3種目の大会で世界チャンピオンとなった万能選手だ。世界選手権ロードレースでは展開のあやで4年連続の2位という苦汁を舐めているが、シクロクロスでは展開でミスをすることがない。
「世界王者は特別なもの。どのアルカンシェルも偉大だけど、自分の中ではやっぱり最新のが最高」と喜びを隠さない。
シクロクロス世界選手権2011エリート女子
1位 マリアンヌ・フォス(オランダ) 40'31"
2位 キャサリン・コンプトン(アメリカ) +17"
3位 カテリーナ・ナッシュ(チェコ) +20"
4位 ハンカ・クプファーナゲル(ドイツ) +42"
5位 ジャスミン・アッカーマン(スイス) +1'10"
DNF 豊岡英子(パナソニックレディース)
text:Sonoko.Tanaka
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