2009/04/20(月) - 15:08
4月19日にフランスのブルターニュ地方で開催された第26回トロ・ブロ・レオン(UCI1.1)は、30名の集団によるゴールスプリント勝負となり、サイード・ハドゥ(フランス、Bboxブイグテレコム)が2007年に続く2度目のを飾った。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは、岡崎和也が52位でゴールした。
以下はCyclisme Japonのレースレポート。
石畳を走る『パリ〜ルーベ』と同じような過酷なレースとなる『トロ・ブロ・レオン』。このレースは石畳ではなく、リビヌーと呼ばれる未舗装の農道を走る。
トレグロノウ〜ラリニス間の202.7kmうち、25ヶ所計34.6kmのリビヌー区間が設けられている。晴れれば砂埃、雨になれば泥まみれ、どんな天候でも厳しい。ブルターニュ地方は雨が多いことで知られるが、今年の天気は珍しく快晴に恵まれた。日光が照りつけ暖かいが、吹く風は冷たい。
レースは、スタート直後からアタックが何度もかかり、15km地点で16人の逃げが決まる。ここにエース清水都貴が入り好調ぶりを発揮した。逃げに誰も乗せられなかったコンテントポリスチームが集団をペースアップし、36km地点にある最初のリビヌー区間でその差は17秒ほどになる。
だが1.2kmのこの道で不運が起きた。逃げに乗り快調に走っていた清水都貴がパンクしてしまい、集団に追い抜かれてしまう。道が細くチームカーがすぐにサポートできないため、チームメイトの中島康晴が自分のホイールを清水に渡し、中島のレースはそこでほぼ終わった。
清水は集団に追いつくため全力疾走し、15kmほど先でなんとか集団に追いつく。しかし、そこから海沿いのコースとなり海風が吹くため、集団はさらにペースアップ。やっと集団に戻った清水にとって、この加速は辛くその後集団から遅れてしまい、リタイアせざるを得なかった。
他のメンバーは集団で、砂埃が舞う未舗装路のリビヌー区間を超えて行く。2つ目のリビヌー区間で、岡崎和也が落車に巻き込まれたが、大事には至らず。小石が多い未舗装路を通過するため、どのチームもパンクが多く、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインも多くのパンクに見舞われた。
チームカーの隊列は14チーム中12番目のため、サポートもなかなかすぐにはできず。パンクのたびにチームメイトが自分のホイールを調子のいい選手に渡し、なんとか難を乗り越えた。だが一度集団から離れてしまうと、チームカーが巻き上げる砂埃で全く前が見えない状況となり、集団に戻るのはかなり厳しい。
そうして一人また一人と集団から遅れ、後半まで集団に残ったのは岡崎とミカエル・ダミアンの2人。オフロードは順調だったダミアンだが、リビヌーを超えた舗装路での集団の加速について行けず。最後にある5kmの周回コースに入ってリタイアとなった。
残るは岡崎のみ。周回コースの1周目は、集団に残り奮闘する。だが2周目で遅れてしまい、最後はトップから3分24秒遅れの52位となった。好調だった岡崎だが終盤、補給が行えずハンガーノック気味で遅れてしまったのが悔やまれる。だがこの砂埃が舞う厳しいレースを戦いぬいた岡崎の走りは素晴らしかった。
岡崎和也のコメント
パンクは1回だけ。レース中盤の補給所手前でパンクに見舞われた。かなり調子が良かったが、追いつくのにパワーを使ってしまい、追いついてからが地獄だった。得意のオフロードでは遅れないようにして、なんとか走った。最後はエネルギーがなくて、握力がなくなった。きつかった〜。グルペットではなくて先頭が見える位置にいたから、後方で走っていてもずっと速かった。レースが落ち着くことなく、ずっとハイペースのままだったので本当にきつかった。
トロ・ブロ・レオン2009結果
1位 サイード・ハドゥ(フランス、Bboxブイグテレコム)4h56'35"
2位 ステファヌ・ボンセルジャン(フランス、ブルターニュ・シュレー)
3位 リリアン・ジェグー(フランス、ブルターニュ・シュレー)
4位 デニス・コスチュック(ウクライナ、ISD)
5位 ミケル・ガスタナガ(スペイン、コンテントポリス)
52位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'24"
以下はCyclisme Japonのレースレポート。
石畳を走る『パリ〜ルーベ』と同じような過酷なレースとなる『トロ・ブロ・レオン』。このレースは石畳ではなく、リビヌーと呼ばれる未舗装の農道を走る。
トレグロノウ〜ラリニス間の202.7kmうち、25ヶ所計34.6kmのリビヌー区間が設けられている。晴れれば砂埃、雨になれば泥まみれ、どんな天候でも厳しい。ブルターニュ地方は雨が多いことで知られるが、今年の天気は珍しく快晴に恵まれた。日光が照りつけ暖かいが、吹く風は冷たい。
レースは、スタート直後からアタックが何度もかかり、15km地点で16人の逃げが決まる。ここにエース清水都貴が入り好調ぶりを発揮した。逃げに誰も乗せられなかったコンテントポリスチームが集団をペースアップし、36km地点にある最初のリビヌー区間でその差は17秒ほどになる。
だが1.2kmのこの道で不運が起きた。逃げに乗り快調に走っていた清水都貴がパンクしてしまい、集団に追い抜かれてしまう。道が細くチームカーがすぐにサポートできないため、チームメイトの中島康晴が自分のホイールを清水に渡し、中島のレースはそこでほぼ終わった。
清水は集団に追いつくため全力疾走し、15kmほど先でなんとか集団に追いつく。しかし、そこから海沿いのコースとなり海風が吹くため、集団はさらにペースアップ。やっと集団に戻った清水にとって、この加速は辛くその後集団から遅れてしまい、リタイアせざるを得なかった。
他のメンバーは集団で、砂埃が舞う未舗装路のリビヌー区間を超えて行く。2つ目のリビヌー区間で、岡崎和也が落車に巻き込まれたが、大事には至らず。小石が多い未舗装路を通過するため、どのチームもパンクが多く、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインも多くのパンクに見舞われた。
チームカーの隊列は14チーム中12番目のため、サポートもなかなかすぐにはできず。パンクのたびにチームメイトが自分のホイールを調子のいい選手に渡し、なんとか難を乗り越えた。だが一度集団から離れてしまうと、チームカーが巻き上げる砂埃で全く前が見えない状況となり、集団に戻るのはかなり厳しい。
そうして一人また一人と集団から遅れ、後半まで集団に残ったのは岡崎とミカエル・ダミアンの2人。オフロードは順調だったダミアンだが、リビヌーを超えた舗装路での集団の加速について行けず。最後にある5kmの周回コースに入ってリタイアとなった。
残るは岡崎のみ。周回コースの1周目は、集団に残り奮闘する。だが2周目で遅れてしまい、最後はトップから3分24秒遅れの52位となった。好調だった岡崎だが終盤、補給が行えずハンガーノック気味で遅れてしまったのが悔やまれる。だがこの砂埃が舞う厳しいレースを戦いぬいた岡崎の走りは素晴らしかった。
岡崎和也のコメント
パンクは1回だけ。レース中盤の補給所手前でパンクに見舞われた。かなり調子が良かったが、追いつくのにパワーを使ってしまい、追いついてからが地獄だった。得意のオフロードでは遅れないようにして、なんとか走った。最後はエネルギーがなくて、握力がなくなった。きつかった〜。グルペットではなくて先頭が見える位置にいたから、後方で走っていてもずっと速かった。レースが落ち着くことなく、ずっとハイペースのままだったので本当にきつかった。
トロ・ブロ・レオン2009結果
1位 サイード・ハドゥ(フランス、Bboxブイグテレコム)4h56'35"
2位 ステファヌ・ボンセルジャン(フランス、ブルターニュ・シュレー)
3位 リリアン・ジェグー(フランス、ブルターニュ・シュレー)
4位 デニス・コスチュック(ウクライナ、ISD)
5位 ミケル・ガスタナガ(スペイン、コンテントポリス)
52位 岡崎和也(日本、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'24"
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