2011/01/20(木) - 11:13
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTCハイロード)は第2ステージのゴール前の激しい落車に巻き込まれ、顔面を切り、半身に擦過傷を負う怪我をした。その流血ぶりにリタイアの噂が出回ったが、カヴは諦めずに走り続けるようだ。
「続けたい。だからゴールまで走ったんだ。吹っ飛ばされたぐらいじゃ怖気付かないさ」とカヴ。深刻な事態にもかかわらず、カヴのユーモアのセンスは鈍っていないようだ。
ツアー・ダウンアンダー第2ステージ、カヴが巻き込まれた落車はラスト4kmで発生した。チームメイトのマシュー・ゴス(オーストラリア)とクリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)と共にアスファルトに叩きつけられた。
HTCとチームスカイが形成する「トレイン」が、その鋭角コーナーに入るまで先頭を固めていた。HTCは左側(インコーナー)、スカイは右側(アウトコーナー)で並ぶように侵入し、お互い絡んで落車が発生してしまった。しかし、両チームの選手ともこのクラッシュについて「よくあること」と話す。決してお互いを非難しあってはいないようだ。
「これはごくありふれたノーマルなクラッシュだ」と、カヴは説明する。
「ポジションの奪い合いなんだ。でもそれ以上の意味はない。8人のチームが2チームで僅かなスペースを争えば、こんなことが起こるのは珍しいことじゃない」。
大きなリスクを負う必要はない。僕もそういうつもりはなかった。でもバイクレーシングは危険なんだ。ただそういうことさ。
HTCハイロードのチームドクターはステージ終了後に病院へとカヴを連れていった。その報告ではカヴは左目の上を2針縫い、左半身に広く擦過傷を負っているという。しかし、幸いにも骨折は見つからなかった。
「いやいや、僕は大丈夫だよ。やっちゃったね。クラッシュは起こるものさ」とカヴ。
チームメイトのマシュー・ゴスは言う。「最終コーナーはいつだってカオスさ。なに、たいしたことないさ」。
リーダージャージを着るオージーのゴスはコーナー手前までカヴェンディッシュの後輪に付けていた。なぜならチームはゴスのリーダーを守るために走っていたからだ。ゴスもジャージを破り、そして失った。リーダーは同じオージーのロビー・マキュアン(レディオシャック)の手に渡った。ゴスは問題なくレースを続けられそうだ。
ステージ勝利を飾ったのはイギリス人のベン・スウィフト(チームスカイ)。スウィフトはチームメイトのクリストファー・サットン(オーストラリア)が落車した直後、自らに課された重責を見事果たした。
サットンは左膝を大きく負傷したようだ。サットンは言う「膝にデッカイ穴が開いたよ」。彼は病院での診断結果を待つことになるが、前向きな姿勢は崩さず、レースを続けるつもりだ。
「調子はとてもいいんだ。コーナーに侵入した僕らはトップ10はみんな転んだね。これがレースってもんさ。路面には砂利が浮いていたんだ。あんなコーナーに砂利が浮いていれば、そりゃあ転ぶよね」とサットンはそのコーナーがもともと危険だったことを指摘した。
落車のもっともひどい被害者のバーナード・サルツバーガー(オーストラリア、UniSAオーストラリア)は、鎖骨を骨折したために第3ステージをスタートしない。リタイア第1号はオージーだった。
text: Gregor Brown in Mannum
translation:Makoto.AYANO
「続けたい。だからゴールまで走ったんだ。吹っ飛ばされたぐらいじゃ怖気付かないさ」とカヴ。深刻な事態にもかかわらず、カヴのユーモアのセンスは鈍っていないようだ。
ツアー・ダウンアンダー第2ステージ、カヴが巻き込まれた落車はラスト4kmで発生した。チームメイトのマシュー・ゴス(オーストラリア)とクリストファー・サットン(オーストラリア、チームスカイ)と共にアスファルトに叩きつけられた。
HTCとチームスカイが形成する「トレイン」が、その鋭角コーナーに入るまで先頭を固めていた。HTCは左側(インコーナー)、スカイは右側(アウトコーナー)で並ぶように侵入し、お互い絡んで落車が発生してしまった。しかし、両チームの選手ともこのクラッシュについて「よくあること」と話す。決してお互いを非難しあってはいないようだ。
「これはごくありふれたノーマルなクラッシュだ」と、カヴは説明する。
「ポジションの奪い合いなんだ。でもそれ以上の意味はない。8人のチームが2チームで僅かなスペースを争えば、こんなことが起こるのは珍しいことじゃない」。
大きなリスクを負う必要はない。僕もそういうつもりはなかった。でもバイクレーシングは危険なんだ。ただそういうことさ。
HTCハイロードのチームドクターはステージ終了後に病院へとカヴを連れていった。その報告ではカヴは左目の上を2針縫い、左半身に広く擦過傷を負っているという。しかし、幸いにも骨折は見つからなかった。
「いやいや、僕は大丈夫だよ。やっちゃったね。クラッシュは起こるものさ」とカヴ。
チームメイトのマシュー・ゴスは言う。「最終コーナーはいつだってカオスさ。なに、たいしたことないさ」。
リーダージャージを着るオージーのゴスはコーナー手前までカヴェンディッシュの後輪に付けていた。なぜならチームはゴスのリーダーを守るために走っていたからだ。ゴスもジャージを破り、そして失った。リーダーは同じオージーのロビー・マキュアン(レディオシャック)の手に渡った。ゴスは問題なくレースを続けられそうだ。
ステージ勝利を飾ったのはイギリス人のベン・スウィフト(チームスカイ)。スウィフトはチームメイトのクリストファー・サットン(オーストラリア)が落車した直後、自らに課された重責を見事果たした。
サットンは左膝を大きく負傷したようだ。サットンは言う「膝にデッカイ穴が開いたよ」。彼は病院での診断結果を待つことになるが、前向きな姿勢は崩さず、レースを続けるつもりだ。
「調子はとてもいいんだ。コーナーに侵入した僕らはトップ10はみんな転んだね。これがレースってもんさ。路面には砂利が浮いていたんだ。あんなコーナーに砂利が浮いていれば、そりゃあ転ぶよね」とサットンはそのコーナーがもともと危険だったことを指摘した。
落車のもっともひどい被害者のバーナード・サルツバーガー(オーストラリア、UniSAオーストラリア)は、鎖骨を骨折したために第3ステージをスタートしない。リタイア第1号はオージーだった。
text: Gregor Brown in Mannum
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