2010/10/19(火) - 09:29
冬期に行われるシクロクロスが各地で開幕している。シリーズ戦の開催レース数・出場者数・内容の濃さの面で全国トップレベルにある関西シクロクロスが、新しい開催地南山城村のコース開幕。ここではプロローグの結果とともに、シクロクロスと関西シクロクロスの今シーズンの内容を紹介する。
シクロクロスって何?
シクロクロスとはシクロクロスバイクを使ったオフロード競技で、ロードとMTBの間のようなバイクを使用する。パッと見はロードバイクに似ているが、オフロード用のタイヤを履き、泥詰まりに強いカンチブレーキ&MTBペダルを使用。そして自転車競技では珍しくバイクを降りる事が含まれている。
コース中、バイク乗車ではクリア出来ない階段・急坂・沼地・砂場・ハードルのようなシケインが存在する。ここで自転車から降りていかにクリアするかが、シクロクロスのテクニックだ。クラスによって走行時間は異なり、C1は上限1時間。トップのラップタイムから周回数が決まるので常に全開走行を強いられる。
今季からルールが変わる
1. ディスクブレーキ使用の解禁
2. タイヤ幅の上限が35mmから33mmに
3. 高さのある連続シケインの幅が、4mから6mまで広げることが可能に
4. 気温20度以上で補給がOKに
5. 80%ルールがコミッセール判断で適用
6. 降格基準の変更
シクロクロスには独自のルールが多く、今シーズンから大きく変更となった。タイヤ幅に関してはC1にのみ適用。国内は移行期間としてセレクションレースと全日本選手権だけに適用される。
最も重用視されているのが、国内シクロクロスの降格基準の変更だ。従来は優勝選手の速度に対して95%一回か90%二回で残留だったが、今シーズンから順位で25%以内一回、66%以内三回で残留するシステムに変更となった。
C2に出場する選手が多くなり、なかなか降格者が出なかったことに対する処置だ。従来は選手層・コースによって難易度の差が大きかったが、速度基準から順位基準にすることで、走行中でも残留の可否が把握できる。
今シーズンの関西シクロクロス
京都府自転車競技連盟が主催する関西シクロクロスは近畿地区を転戦するシリーズ戦で、11月から2月までシリーズ10戦が組まれている。第2戦マキノ高原はUCI登録・第4戦ビワコマイアミランドは全日本と国内で注目のレースが行われる。
特に全日本は琵琶湖の砂の深い湖岸の浜を使ったコースで、過去のレースでは8連覇中の辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)が最も得意とするコースだ。圧倒的な力で9連覇となるか。
プロローグで光った沢田時の走り
プロローグは90分耐久レースやシングルスピードクラスがあったりと、レース構成が他のレースと違うのが特徴。それでもC2で昇格すると今シーズンの全日本選手権に参加出来るとあって、重要なレースだ。
一周1.1kmの小さいコースにシケイン・沼地・砂地・担ぎとシクロクロスの要素が散りばめられた。ショートコースに手こずる選手も多く、土手から観戦する観客から声援が飛んだ。
C1はJシリーズのエキスパートで熱戦を繰り広げる沢田時(ENDLESS/ProRide)が年齢制限の為40分のオープン参加で、2番手のベテラン入江克典(シマノドリンキング)を大きくリードする走りを見せる。トレールランニングに転向(?)した入江は、久しぶりにシクロクロスバイクに乗って怖いというものの、後続をこれまたリードする走りで優勝。2位は小渡健吾(ストラーダR)・3位に最終回で村岡俊典(R2 SPORTS CYCLING TEAM)をパスした久保伸次(岩井商会レーシング)が入った。
次回の関西シクロクロスは11月7日の府民の森ひよし。また沢田に続く新しい関クロ(関西シクロクロス)の顔が現れるのか?引退を示唆する入江は来るのか?ブタと間違われる関西シクロクロスマスコットキャラのウリボウの名前は?シクロクロス未経験の方々もぜひ服をしっかり着込んで会場へ!
関西シクロクロス2010〜2011年シーズン日程
プロローグ 10月17日 京都府南山城村・やまなみホール前木津川河川敷
第1戦 11月7日 京都府南丹市・府民の森ひよし
第2戦 11月21日 滋賀県高島市・マキノ高原(UCI-C2、世界選手権選考レース)
さぬきクロス 11月28日 香川県善通寺市・鉢伏ふれあい公園
第3戦 12月5日 京都府福知山市・由良川河川敷
第4戦 12月11日〜12日 滋賀県野洲市・ビワコマイアミランド(全日本選手権)
第5戦 12月19日 兵庫県神戸市・北神戸田園スポーツ公園
第6戦 12月26日 京都府京丹波町・丹波自然運動公園
第7戦 1月9日 滋賀県野洲市・希望が丘文化公園
第8戦 1月16日 滋賀県栗東市・野洲川運動公園
第9戦 1月23日 大阪府堺市・堺みなとグリーン広場
第10戦 2月6日 京都府京都市・桂川緑地運動公園
※訂正
残留ルールについての記載に間違いがありました。下記をご参照ください。本文は修正済みです。
<訂正箇所> 順位で33%以内一回66%以内三回で残留するシステム
<正しくは> 順位で25%以内一回66%以内三回で残留するシステム
text&photo:Akihiro Nakao
シクロクロスって何?
シクロクロスとはシクロクロスバイクを使ったオフロード競技で、ロードとMTBの間のようなバイクを使用する。パッと見はロードバイクに似ているが、オフロード用のタイヤを履き、泥詰まりに強いカンチブレーキ&MTBペダルを使用。そして自転車競技では珍しくバイクを降りる事が含まれている。
コース中、バイク乗車ではクリア出来ない階段・急坂・沼地・砂場・ハードルのようなシケインが存在する。ここで自転車から降りていかにクリアするかが、シクロクロスのテクニックだ。クラスによって走行時間は異なり、C1は上限1時間。トップのラップタイムから周回数が決まるので常に全開走行を強いられる。
今季からルールが変わる
1. ディスクブレーキ使用の解禁
2. タイヤ幅の上限が35mmから33mmに
3. 高さのある連続シケインの幅が、4mから6mまで広げることが可能に
4. 気温20度以上で補給がOKに
5. 80%ルールがコミッセール判断で適用
6. 降格基準の変更
シクロクロスには独自のルールが多く、今シーズンから大きく変更となった。タイヤ幅に関してはC1にのみ適用。国内は移行期間としてセレクションレースと全日本選手権だけに適用される。
最も重用視されているのが、国内シクロクロスの降格基準の変更だ。従来は優勝選手の速度に対して95%一回か90%二回で残留だったが、今シーズンから順位で25%以内一回、66%以内三回で残留するシステムに変更となった。
C2に出場する選手が多くなり、なかなか降格者が出なかったことに対する処置だ。従来は選手層・コースによって難易度の差が大きかったが、速度基準から順位基準にすることで、走行中でも残留の可否が把握できる。
今シーズンの関西シクロクロス
京都府自転車競技連盟が主催する関西シクロクロスは近畿地区を転戦するシリーズ戦で、11月から2月までシリーズ10戦が組まれている。第2戦マキノ高原はUCI登録・第4戦ビワコマイアミランドは全日本と国内で注目のレースが行われる。
特に全日本は琵琶湖の砂の深い湖岸の浜を使ったコースで、過去のレースでは8連覇中の辻浦圭一(チームブリヂストン・アンカー)が最も得意とするコースだ。圧倒的な力で9連覇となるか。
プロローグで光った沢田時の走り
プロローグは90分耐久レースやシングルスピードクラスがあったりと、レース構成が他のレースと違うのが特徴。それでもC2で昇格すると今シーズンの全日本選手権に参加出来るとあって、重要なレースだ。
一周1.1kmの小さいコースにシケイン・沼地・砂地・担ぎとシクロクロスの要素が散りばめられた。ショートコースに手こずる選手も多く、土手から観戦する観客から声援が飛んだ。
C1はJシリーズのエキスパートで熱戦を繰り広げる沢田時(ENDLESS/ProRide)が年齢制限の為40分のオープン参加で、2番手のベテラン入江克典(シマノドリンキング)を大きくリードする走りを見せる。トレールランニングに転向(?)した入江は、久しぶりにシクロクロスバイクに乗って怖いというものの、後続をこれまたリードする走りで優勝。2位は小渡健吾(ストラーダR)・3位に最終回で村岡俊典(R2 SPORTS CYCLING TEAM)をパスした久保伸次(岩井商会レーシング)が入った。
次回の関西シクロクロスは11月7日の府民の森ひよし。また沢田に続く新しい関クロ(関西シクロクロス)の顔が現れるのか?引退を示唆する入江は来るのか?ブタと間違われる関西シクロクロスマスコットキャラのウリボウの名前は?シクロクロス未経験の方々もぜひ服をしっかり着込んで会場へ!
関西シクロクロス2010〜2011年シーズン日程
プロローグ 10月17日 京都府南山城村・やまなみホール前木津川河川敷
第1戦 11月7日 京都府南丹市・府民の森ひよし
第2戦 11月21日 滋賀県高島市・マキノ高原(UCI-C2、世界選手権選考レース)
さぬきクロス 11月28日 香川県善通寺市・鉢伏ふれあい公園
第3戦 12月5日 京都府福知山市・由良川河川敷
第4戦 12月11日〜12日 滋賀県野洲市・ビワコマイアミランド(全日本選手権)
第5戦 12月19日 兵庫県神戸市・北神戸田園スポーツ公園
第6戦 12月26日 京都府京丹波町・丹波自然運動公園
第7戦 1月9日 滋賀県野洲市・希望が丘文化公園
第8戦 1月16日 滋賀県栗東市・野洲川運動公園
第9戦 1月23日 大阪府堺市・堺みなとグリーン広場
第10戦 2月6日 京都府京都市・桂川緑地運動公園
※訂正
残留ルールについての記載に間違いがありました。下記をご参照ください。本文は修正済みです。
<訂正箇所> 順位で33%以内一回66%以内三回で残留するシステム
<正しくは> 順位で25%以内一回66%以内三回で残留するシステム
text&photo:Akihiro Nakao
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