2009/04/03(金) - 09:42
3月31日から4月5日まで6日間に渡ってイタリアで開催されている第39回セッティマーナ・ロンバルダ(UCI2.1)。前半の3日を終え、初日のチームTTと第2ステージを制したアレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)が総合トップに立っている。レース前半戦のレポート。
今年で開催39回目を迎えるセッティマーナ・ロンバルダは、北イタリアのロンバルディア州で開催される6日間のステージレース。出場するプロツアーチームはカチューシャだけで、LPRブレークスやアックア・エ・サポーネなど、国内外のプロコンチネンタル/コンチネンタルチームが集結。ラボバンクはコンチネンタルチームをレースを送り込んだ。
第1ステージ ブリニャーノ・ジェーラ・ダッダ 18.7km(チームTT)
初日の第1ステージは18.7kmのチームタイムトライアル。フラットなコースはテクニカルなコーナーも少なく、平均53km/hを超えるハイスピードレースが展開された。
プロツアーチームのカチューシャを破り、トップタイムを叩き出したのは昨年の総合優勝者ダニーロ・ディルーカ(イタリア)擁するLPRブレークスだ。そのままジロに挑めるほどのベストメンバーで挑んだLPRブレークスは、かつての最強スプリンター、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)を先頭にゴール。早速ペタッキがリーダージャージに袖を通した。
第1ステージ結果
1位 LPRブレークス 20'54"
2位 カチューシャ +06"
3位 ラボバンク・コンチネンタル+23"
4位 ISD +24"
5位 バルロワールド +25"
総合首位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
第2ステージ ブリニャーノ・ジェーラ・ダッダ〜カルチナーテ 160km
上りが皆無の160kmで行なわれた第2ステージ。序盤からイアン・スタナード(イギリス、ISD)ら3名が雨の中を逃げ、メイン集団から3分26秒のリードを稼ぎ出す。しかしLPRブレークスやカチューシャの集団コントロールにより、ラスト5kmですべての逃げが吸収。集団スプリントに持ち込まれた。
これまでトラック世界選手権で計5つ(スプリント、ケイリン、1kmTT)の金メダルを獲得しているテオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)が早めにスプリントを開始したが、リーダージャージを着るペタッキが抜き去っていく。
ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)が対抗したが届かず、ペタッキが両手を挙げてゴールに飛び込んだ。今大会はボーナスタイムはつかないが、実質的にステージ2連勝のペタッキは総合トップに君臨している。
レース公式サイトの中でペタッキは「素晴らしい働きをしてくれたチームメイトにこの勝利を捧げたい。難しいスプリントだったよ。最終コーナーで発生した落車を避けて好位置をキープ。何とか勝利を掴むことが出来たよ」と語る。ライバルのナポリターノは「脚の無い選手までスプリントに絡んでくるから、強い選手のチャンスが奪われている」と悔しいコメントを残している。
第2ステージ結果
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)3h39'11"
2位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
3位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)
5位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク)
総合首位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
第3ステージ ボルティエーレ〜ジンゴニア 164km
第3ステージは起伏の無い18kmの周回コースを9周。この日はエドゥアルト・ヴォルガノフ(ロシア、シャコベオ・ガリシア)ら4名が逃げを試み、LPRブレークスがコントロールするメイン集団から最大3分12秒のリード。しかし決定的なリードを得ぬまま、ラスト20kmで吸収された。
雨に濡れた周回コースを集団はハイスピードで進み、LPRブレークスとアモーレ・エ・ヴィータを先頭に最終ストレートにやってきた。チームメイトに発射されたユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)が先頭でゴールに突き進んだが、マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)が僅かに刺しきってゴール。3位には再びテオ・ボスが入った。
ツール・ド・ランカウイでステージ4勝を飾ったガヴァッツィ。「今日はアモーレ・エ・ヴィータのトレインを利用した。ナポリターノは脚が残っていなくて、ペタッキも精彩を欠いていた。だからメトルシェンコの付き位置を確保した。正しい選択だったよ。マレーシアから帰国後ようやく調子が戻ってきた」と語っている。
ペタッキはステージ20位に沈んだがリーダージャージをキープ。レースは翌第4ステージから山岳コースが始まる。後半戦は総合優勝をかけた山岳バトルが繰り広げられるだろう。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
第3ステージ結果
1位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)3h42'02"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)
3位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク)
5位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
個人総合成績(第3ステージ後)
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)7h41'57"
2位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、ランプレ)+10"
3位 ロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア、LPRブレークス)
4位 ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、LPRブレークス)
5位 ガブリエーレ・ボジージオ(イタリア、LPRブレークス)
今年で開催39回目を迎えるセッティマーナ・ロンバルダは、北イタリアのロンバルディア州で開催される6日間のステージレース。出場するプロツアーチームはカチューシャだけで、LPRブレークスやアックア・エ・サポーネなど、国内外のプロコンチネンタル/コンチネンタルチームが集結。ラボバンクはコンチネンタルチームをレースを送り込んだ。
第1ステージ ブリニャーノ・ジェーラ・ダッダ 18.7km(チームTT)
初日の第1ステージは18.7kmのチームタイムトライアル。フラットなコースはテクニカルなコーナーも少なく、平均53km/hを超えるハイスピードレースが展開された。
プロツアーチームのカチューシャを破り、トップタイムを叩き出したのは昨年の総合優勝者ダニーロ・ディルーカ(イタリア)擁するLPRブレークスだ。そのままジロに挑めるほどのベストメンバーで挑んだLPRブレークスは、かつての最強スプリンター、アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア)を先頭にゴール。早速ペタッキがリーダージャージに袖を通した。
第1ステージ結果
1位 LPRブレークス 20'54"
2位 カチューシャ +06"
3位 ラボバンク・コンチネンタル+23"
4位 ISD +24"
5位 バルロワールド +25"
総合首位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
第2ステージ ブリニャーノ・ジェーラ・ダッダ〜カルチナーテ 160km
上りが皆無の160kmで行なわれた第2ステージ。序盤からイアン・スタナード(イギリス、ISD)ら3名が雨の中を逃げ、メイン集団から3分26秒のリードを稼ぎ出す。しかしLPRブレークスやカチューシャの集団コントロールにより、ラスト5kmですべての逃げが吸収。集団スプリントに持ち込まれた。
これまでトラック世界選手権で計5つ(スプリント、ケイリン、1kmTT)の金メダルを獲得しているテオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)が早めにスプリントを開始したが、リーダージャージを着るペタッキが抜き去っていく。
ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)が対抗したが届かず、ペタッキが両手を挙げてゴールに飛び込んだ。今大会はボーナスタイムはつかないが、実質的にステージ2連勝のペタッキは総合トップに君臨している。
レース公式サイトの中でペタッキは「素晴らしい働きをしてくれたチームメイトにこの勝利を捧げたい。難しいスプリントだったよ。最終コーナーで発生した落車を避けて好位置をキープ。何とか勝利を掴むことが出来たよ」と語る。ライバルのナポリターノは「脚の無い選手までスプリントに絡んでくるから、強い選手のチャンスが奪われている」と悔しいコメントを残している。
第2ステージ結果
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)3h39'11"
2位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
3位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)
5位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク)
総合首位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)
第3ステージ ボルティエーレ〜ジンゴニア 164km
第3ステージは起伏の無い18kmの周回コースを9周。この日はエドゥアルト・ヴォルガノフ(ロシア、シャコベオ・ガリシア)ら4名が逃げを試み、LPRブレークスがコントロールするメイン集団から最大3分12秒のリード。しかし決定的なリードを得ぬまま、ラスト20kmで吸収された。
雨に濡れた周回コースを集団はハイスピードで進み、LPRブレークスとアモーレ・エ・ヴィータを先頭に最終ストレートにやってきた。チームメイトに発射されたユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)が先頭でゴールに突き進んだが、マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)が僅かに刺しきってゴール。3位には再びテオ・ボスが入った。
ツール・ド・ランカウイでステージ4勝を飾ったガヴァッツィ。「今日はアモーレ・エ・ヴィータのトレインを利用した。ナポリターノは脚が残っていなくて、ペタッキも精彩を欠いていた。だからメトルシェンコの付き位置を確保した。正しい選択だったよ。マレーシアから帰国後ようやく調子が戻ってきた」と語っている。
ペタッキはステージ20位に沈んだがリーダージャージをキープ。レースは翌第4ステージから山岳コースが始まる。後半戦は総合優勝をかけた山岳バトルが繰り広げられるだろう。
レース展開、選手コメントはレース公式サイトより。
第3ステージ結果
1位 マッティア・ガヴァッツィ(イタリア、ディキジョヴァンニ)3h42'02"
2位 ユーリ・メトルシェンコ(ウクライナ、アモーレ・エ・ヴィータ)
3位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
4位 セバスティアン・シードラー(ドイツ、フォアアールベルク)
5位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、カチューシャ)
個人総合成績(第3ステージ後)
1位 アレッサンドロ・ペタッキ(イタリア、LPRブレークス)7h41'57"
2位 ダニーロ・ナポリターノ(イタリア、ランプレ)+10"
3位 ロレンツォ・ベルヌッチ(イタリア、LPRブレークス)
4位 ダニエーレ・ピエトロポッリ(イタリア、LPRブレークス)
5位 ガブリエーレ・ボジージオ(イタリア、LPRブレークス)
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