KBCデパンヌ3日間レースを締めくくるのは14.75kmの個人タイムトライアル。50km/h近いスピードで駆け抜けたブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)が最速タイムで優勝。ステージ30位のフレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)が何とか総合リードを守りきり、総合優勝に輝いた。

トップタイムを叩き出したブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)トップタイムを叩き出したブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン) photo:Cor Vos最終第3Bステージの個人タイムトライアル(以下個人TT)は、デパンヌの街をスタート&ゴールとするフラットな14.75kmコースで行なわれた。街中を駆け抜けるテクニカルなコースで、180度Uターンが3カ所設定されている。

平均49.12km/hのスピードで走り抜け、18分01秒で優勝を飾ったのは英国御用達のTTスペシャリストウィギンズ。26歳のリエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ)も好走したが、ウィギンズには20秒届かなかった。

表彰台、左から3位トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)、優勝フレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)、2位ヨースト・ポストゥーマ(オランダ、ラボバンク)表彰台、左から3位トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)、優勝フレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)、2位ヨースト・ポストゥーマ(オランダ、ラボバンク) photo:Cor Vos昨年のロンド・ファン・フラーンデレン覇者ステイン・デヴォルデル(ベルギー、クイックステップ)は32秒遅れの3位に入って好調をアピール。アルカンシェルを着るベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)は36秒遅れの5位、世界選手権TT2位のスヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)は41秒遅れの7位に入った。

そして注目は総合争いへ。昨年最終個人TTで逆転総合優勝に輝いたヨースト・ポストゥーマ(オランダ、ラボバンク)は34秒遅れ・ステージ4位の好タイムをマーク。しかし最終走者、総合トップのヴィレムスは1分18秒遅れ・ステージ30位に入り、何とか19秒リードを守りきった。ヴィレムスの勝利は2006年のエトワール・ド・ベセージュ総合優勝ぶりだ。

デパンヌが終わるといよいよフランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)の開催が3日後に近づく。フランドルはさながらフランドル選手権。ベルギーの熱はフランドルで頂点に達する。

KBCデパンヌ3日間レース2009第3Bステージ結果
1位 ブラドレー・ウィギンズ(イギリス、ガーミン)18'01"
2位 リエーベ・ヴェストラ(オランダ、ヴァカンソレイユ)+20"
3位 ステイン・デヴォルデル(ベルギー、クイックステップ)+32"
4位 ヨースト・ポストゥーマ(オランダ、ラボバンク)+34"
5位 ベアト・グラブシュ(ドイツ、チームコロンビア)+36"
6位 リック・フレンス(オランダ、ラボバンク)+38"
7位 スヴェイン・タフト(カナダ、ガーミン)+41"
8位 イェンス・モーリス(オランダ、ヴァカンソレイユ)+48"
9位 ミハイル・イグナチエフ(ロシア、カチューシャ)+50"
10位 セバスティアン・ラング(ドイツ、サイレンス・ロット)

個人総合成績
1位 フレデリック・ヴィレムス(ベルギー、リクイガス)12h34'57"
2位 ヨースト・ポストゥーマ(オランダ、ラボバンク)+19"
3位 トム・リーザー(オランダ、ラボバンク)+54"
4位 マヌエル・クインツィアート(イタリア、リクイガス)+1'00"
5位 グレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド、チームコロンビア)+1'02"
6位 ボルト・ボジッチ(スロベニア、ヴァカンソレイユ)+1'03"
7位 マルティン・マースカント(オランダ、ガーミン)+1'12"
8位 レイフ・ホステ(ベルギー、サイレンス・ロット)+1'19"
9位 ストゥヴ・シェネル(フランス、Bboxブイグテレコム)+1'22"
10位 マルコ・フィネット(イタリア、CSFグループ・ナヴィガーレ)

ポイント賞
マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、チームコロンビア)

スプリント賞
マルチン・サパ(ポーランド、ランプレ)

山岳賞
ディーター・カペッレ(ベルギー、パルマンス・クラス)

チーム総合成績
リクイガス

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