「この勝利は多くの人たちと分かち合いたい」と語ったシュテファン・キュング。マイヨロホを守ったマスは、ログリッチとの1分37秒差を「決して大きなリードではない」と語った。ブエルタ第18ステージの個人TTを終えた選手たちのコメントを紹介する。



ステージ優勝 シュテファン・キュング(スイス、チューダープロサイクリング)

ソーンリーを3秒上回ったシュテファン・キュング(スイス、チューダープロサイクリング) photo:A.S.O.

ここで勝つことができて本当に嬉しい。今日表彰台に立っているのは僕ひとりだけれど、これはチーム全体の勝利だ。舞台裏で懸命に働いてくれたスタッフのみんなに感謝したい。

最速タイムは32km全体を通して築くことができたのだと思う。スタートから完全に集中して走る必要があった。これだけ高速のタイムトライアルでは大きなミスは許されない。それにスピードが高い分、差をつけるのも難しい。2つ目の登りを越えた後は少し苦しい時間帯があったし、その辺りのいくつかのコーナーでは判断も誤った。それでも、そこからもう一度リズムを取り戻すことができた。僕にとっては、そこで差をつけることができたと思う。

(チーム2勝目は)ものすごく大きいこと。マルコ(ブレンナー)がシエラ・デ・ラ・パンデラで勝ったのを見ることができ、本当に嬉しかった。僕らはこのブエルタで同部屋だから、僕らの部屋としてはかなり良い結果になったね。

ブエルタで自身2度目のステージ優勝を果たしたシュテファン・キュング(スイス、チューダープロサイクリング) photo:A.S.O.

表彰台に立つのは選手ひとりだけだけれど、その裏では本当にたくさんの人たちが懸命に働いてくれている。特にタイムトライアルについては、パートナー企業と一緒に開発を進めるイノベーションチームがいて、本当に多くの努力を重ねてくれている。だから、その全員に心から感謝したい。そしてもちろん、2月の怪我から僕をもう一度軌道に戻してくれたすべての人たちにも感謝している。この勝利は、本当に多くの人たちと分かち合いたい。

ステージ4位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

区間4位:プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

スタートした直後の感覚は良かったが、距離が進むにつれ疲れが出てきた。ブエルタに向けてTTバイクには全く乗っていない。その割には良い走りができた。だからこの結果には満足しているよ。もちろん明日からの2日間もベストを尽くすが、本当に総合優勝を狙っているのであれば、最後のラウンドアバウトやコーナーでもっとスピードを出していただろう。今日エンリク(マス)は素晴らしい走りを見せた。僕としては1日1日に集中して走るだけだ。

ステージ5位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

区間5位:ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

このトップ5という結果には満足しないといけないし、悔いはない。ステージ優勝を狙うには最初から飛ばす必要があると分かっていた。ただ、最後は少し力尽きてしまった。感覚的にも、ステージ優勝にはペースが落ちすぎていると分かっていたよ。それでも、勝利を目指して走れたのは良かった。

─トップ9に入ればチームとしてポイント賞がほぼ確定する状況だった。

それは知らなかった。マシュー(ブレナン)がまだ本当に近い位置にいる唯一の選手だということは分かっていた。これでこのアドバンテージを持って残りのステージに臨めるのはすごくいいことだ。

これからは主にセップ(クス)とヨルゲン(ノードハーゲン)に集中できる。彼らには今後のステージで勝つチャンスがあるかもしれない。僕自身は日曜日(第21ステージ)を狙っている。

マイヨロホ エンリク・マス(スペイン、モビスター)

マイヨロホを守ったエンリク・マス(スペイン、モビスター) photo:CorVos

正直、すごく良い気分だ。今日はどれくらいのタイムロスなら許容できるか、ある程度頭に入れていた。最初の中間計測では19秒、その後26秒、39秒と差が広がったけれど、最後には34秒まで戻すことができた。だから満足している。

─ログリッチとは1分37秒差だ。

いや、決して大きなリードではない。まだ本当に重要な2日間が残っているし、グラナダでの最終日もある。だから集中を切らさず、しっかり走り続けなければならない。

前回ブエルタがヘレス・デ・ラ・フロンテーラにフィニッシュした時は、スペイン人選手が最後に総合優勝した大会でもあった。そう、アルベルト(コンタドール)だ。当時の僕はまだ子どもで、彼は僕のヒーローだった。僕が13〜14歳の頃、彼はあらゆるレースで勝っていたからね。だから、ここには僕にとって特別な意味がある。

総合2位から3位に後退したフェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)

区間26位:フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM) photo:A.S.O.

まだ逆転する可能性は十分に残されている。明日、僕らにどれだけ疲れが残っているか次第だ。みんな疲れを感じている。僕自身は健康で調子も良い。残り3日なので、集中して臨みたい。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.

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