オルベアからフルパワーE-MTB、Wild LTが登場。注目集まるAVINOXの最新パワーユニットにオルベア独自のチューニングを施すことで、130Nmの大トルクをライダーが自由自在に扱える一台へと仕上げた。



オルベア Wild LT (c)オルベアジャパン

日進月歩で進化していくE-MTB。軽量なアシストユニットで自然なライドフィールを演出するモデルと、よりパワフルなアシストによってあらゆる区間を走破するフルパワーモデルの2カテゴリーに収束しつつある中、E-MTBのトレンドを牽引するオルベアからフルパワーE-MTBの最新作がリリースされた。

今回発表された新型Wild LTは、オルベアの誇るエンデューロバイクRallonをベースにE-MTB界で今最も注目を集めるAVINOXの最新ユニット"M2S"を搭載。ただハイパワーなだけでなく、ハンドリング、コントロール性、そしてライダーとトレイルとの一体感といった、MTBとして求められる要素を全て満たすべく開発された一台だ。

Rallonで証明済みのプラットフォームを土台とし、トレイルを意のままに走破出来る一台とされた (c)オルベアジャパン

その要求を満たすべく、オルベアは車体レイアウトを徹底的にブラッシュアップ。ベースとなったRallonの特徴的なデザインを受け継ぎつ、E-MTBとするにあたって重要となるモーターマウント部の設計を最適化した。

リアショックのマウント位置、アッパーリンク、トップチューブを可能な限り低く配置することが可能となり、マスを車体中心かつ下側に集中化し低重心化を果たし、より高速で過酷なセクションでも安定したライドを可能とした。

フリップチップを反転させることでHighとLowポジションをスイッチ可能 (c)オルベアジャパン

このデザインはスタンドオーバーハイトの低下にも繋がっており、ライダーがバイクをより自由に操れるスペースを生みだしている。更にオルベア独自のSteep'n'Deep設計により、ロングトラベルドロッパーポストにも対応。Sサイズでも210mmストロークのロングトラベルポストが使用可能となり、アグレッシブなライディングに必要なポジション自由度を高めた。

ジオメトリもRallonから基本的な要素を受け継ぎつつ、前作には無かった調整機構を搭載。ヘッド角を63.90°/63.34°、シート角を78°/77.5°、そしてBBドロップを20mm/28mmに調整可能となり、コースやスタイルに応じてセッティングを行える。また、前後29インチに加え、オプションのロッカーアームを交換することでフロント29イント/リア27.5インチのマレット仕様にも対応可能。

レバレッジレシオはよりプログレッシブに。アンチスクワットは減少し、ペダルキックバックを低減する。 (c)オルベアジャパン

リアアクスル同軸のピヴォットを採用。ブレーキングからサスの動きを切り離す (c)オルベアジャパン

サスペンション周りも基本的な設計をRallon、そして前作から引き継いでいる。170mmトラベルのリアトライアングルはリアアクスル同軸のピヴォットを採用し、ブレーキングがスイングアームに与える悪影響をカットする。

一方、新型Wild LTは前作からレバレッジレシオをよりプログレッシブな設定とし、荒れた路面での高い追従性と一貫性のあるサポート感とトラクションを提供する。

コンパクトかつパワフルなM2Sユニットを採用することで、理想のメインピヴォット位置が可能となったという (c)オルベアジャパン

更にメインピヴォット位置を下げることでアンチスクワットを減少させているのもWild LTでの変更点。この設計によってペダルキックバックを低減させ、荒れた路面においてもサスペンションを常にアクティブな状態に保ち、安定したダウンヒルを可能とした。

AVINOXのM2Sユニットが採用されるのは、単にパワーや航続距離といったスペックだけでなく、コンパクトなサイズによる設計自由度の高さも理由の一つだったという。特に、先述のメインピボット位置は他のフルパワーユニットでは不可能な設計であったとも。

DJIが手掛けるアシストユニットブランド、AVINOXの最新作M2Sにオルベア独自のチューニングを施した (c)オルベアジャパン

タッチパネル式インターフェースを備える (c)オルベアジャパン

軽量かつハイパワーで知られるAVINOX M2Sだが、オルベアは独自の「RS Tune」を施すことで、その性能を最適化している。通常では1000Wを越えるピークパワーを出力可能なユニットだが、オルベアは通常時では750Wのリミットを設けている。

これはオルベアの開発陣がテストした結果、多くのトレイルライダーにとって最も扱いやすいスイートスポットがこの領域だと判明したからだという。加えて、ノーマルセッティングよりも機敏な反応性と感度を実現している。

RS Tuneが人馬一体のライドフィールを生み出す (c)オルベアジャパン

具体的な数値では、1/5のペダリング角度でモーターが反応し、ペダリングトルクに対しては2倍、ペダリング速度に対しては3倍の感度に。そしてアシストの立ち上がりもノーマルセッティングに対して3倍程度早くなっている。

このRS Tuneによって、Wild LTはまさに人馬一体のコントロールを持った一台となる。急坂での発進、ペダルを回しきれないテクニカルなセクションでのラチェッティングなど、様々なシーンにおいて、ライダーの意図を忠実に反映し、その精密な操作に応えてくれる。

オルベア独自のRS エコシステムによって、アシストユニットからショック、ドロッパーまで統合される (c)オルベアジャパン
手元に用意されたRS-HMIリモートコントローラー (c)オルベアジャパン

RS Tuneが施されたAVINOX M2Sユニットは、オルベア独自のRS エコシステムに統合される。手元に用意されたRS-HMIリモートコントローラーからは、アシストモードの変更だけでなく新たに開発されたオリジナルの電子ドロッパーポスト"MC10-RS Smart Dropper"やオプションとして用意されるFOX eNeoショックの操作も可能。これらは全てメインバッテリーから給電されるため、充電の手間も少ない。

あらゆる要素をアップデートし、エンデューロE-MTBのトレンドセッターとしての座を揺るがぬものとしたWild LT。オルベアの誇るカスタマイズプログラム、MyOにももちろん対応しており、ライダーのニーズに合わせた仕様を選択できる。

800Whと600Whの2つの容量のバッテリーを選択できる (c)オルベアジャパン

バッテリーの容量も選択可能となっており、軽量で俊敏な動きを求める方には600Whが、より長時間のライドを楽しむライダーには800Whがそれぞれ用意されている。

フレームはOMRカーボンモデルとアルミモデルの2種類を用意。どちらのプラットフォームにおいても、同等の走行性能とライドクオリティを担保しているという。特にアルミモデルは先進的な加工技術によってカーボンフレームと遜色のない造形と高機能を実現。剛性レベルもカーボンに近づけられており、高い信頼性とダイレクトなフィーリングを両立している。

オルベア WILD LT M LTD RS(カーボンフレームモデル) (c)オルベア

国内ではカーボンフレームモデルのWILD LT Mシリーズが4グレードで、アルミモデルのWild LT Hシリーズが3グレードで展開する。

どのグレードにもロッカーアームのピヴォットにツールを収納可能なFully Loaded Pivotや、完全密閉式のピヴォットベアリング、フレームをダメージから保護するSecond Skinフレームプロテクションを搭載し、トレイルを楽しむための信頼性を高めるディテールが盛り込まれた。価格は以下一覧。

オルベア WILD LT H TEAM(アルミフレームモデル) (c)オルベアジャパン



オルベア Wild LT価格表
カーボンフレームモデル
WILD LT M-LTD RS:2,282,500円(税込)
WILD LT M-TEAM RS:1,690,700円(税込)
WILD LT M10:1,436,600円(税込)
WILD LT M20;1,183,600円(税込)
アルミフレームモデル
WILD LT H-TEAM:1,353,000円(税込)
WILD LT H10:1,183,600円(税込)
WILD LT H20:947,100円(税込)
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