劇的な逃げ切り勝利を飾ったイゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)は「最後まで挑み続けなければならなかった」と語った。敗れながらもマリアローザを喜ぶアフォンソ・エウラリオなど、ジロ5日目を終えた選手たちの言葉を紹介する。
ステージ優勝 イゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)

劇的勝利を飾ったイゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
何と言っていいか分からない。勝利することができて本当に、本当に嬉しいよ。この勝利は僕にとって大きな意味を持つ。大会序盤の落車で多くのチームメイトが棄権することになったからね。
(終盤)落車した後も「勝利が失われた」とは思わなかった。最後まで挑み続けなければならなかった。これほど厳しいステージの後では、何が起こるか分からないからね。最後の数kmでは完全に空っぽだったが、エウラリオもまた苦しんでいることは分かっていた。
残り2kmでコースを間違え、彼から遅れた時は「こんなことはあり得ない」と思った。それでもただ踏み続けた。彼の背後まで戻った瞬間「もしかしたらまだステージ優勝できるかもしれない」と思い始めたんだ。
ステージ2位&マリアローザ アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)

共に落車し、一騎打ちの勝負に持ち込まれたイゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)とアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
いまの感情が自分でもわからないほど、クレイジーな1日だった。残り50kmあたりの急坂で、アリエタと一緒に勝利を目指して全力で行った。そこからレースは本当にめちゃくちゃな展開になった。特に下りではね。
アリエタが落車し、僕はステージ優勝とマリアローザのことを考えながら単独で走った。でもその後、僕も落車して、再び2人が一緒になった。最後は2人とも勝利を目指し、全力を尽くした。スプリントしようとしたけれど、あんなのはスプリントとは呼べない。あれほど厳しい1日のあとで、2人ともすごくゆっくり進んでいたからだ。
もちろんステージ優勝が欲しかった。でもマリアローザを着られることが本当に嬉しい。昨年ワールドツアーに上がったばかりの僕が、いまジロ・デ・イタリアでマリアローザを着ている。信じられないよ。

アリエタの勝利を称えるアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:RCS Sport
今日は天候が本当に厳しかった。普段はこういう日が好きだけれど、今日は度を越していた。雨と寒さだけではなく、雹も降っていて、身体に当たって痛かった。でも終盤になると、あまり考える余裕はなかった。ただ苦しみ、集中を保ち、勝利のことを考えるだけだった。
今日は勝ちたかった理由がもう一つある。ダミアーノ(カルーゾ)が「ステージを2勝したらもう1年契約を延長する」と言ってくれた。だから「今日勝てば、あと1勝でいい」と思った。でも2位に終わったので、まだ2勝しなければならない。彼と話して、条件を変えてもらおうかな。もし何日かマリアローザを守れたら、契約してくれるかもしれない。

敗れながらも、マリアローザを着用したアフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos
この意味を実感するのは、きっと明日だと思う。チームメイトと共に、マリアローザを着てステージをスタートする時だ。今日はチームが本当に素晴らしかったし、落車の後もバイク交換がとても速かった。僕たちは一緒に踏みとどまった。そして明日、このジャージを着てスタートすることは、僕たち全員にとって本当に特別なものになる。
僕の町では、すでに多くの人が僕のことを知っていて、応援してくれている。でもマリアローザを着たことで、きっとポルトガルでもっと多くの人が見てくれるし、応援してくれるはずだ。彼らが誇りに思ってくれたら嬉しい。そのことが本当に嬉しい。
マリアローザを失ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)

終始雨が降り続いたため、マリアローザを披露できたのは序盤のみだったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos
今日は初めてのマリアローザを着用するには最良の日ではなかったようだ。今日は僕の選手キャリアで最も厳しく、緊張感の高い日の1つだった。とてもクレイジーな日で、これまで経験したなかでも最悪級の雨に見舞われた。もちろん可能ならば、できる限り長くこのマリアローザを着続けたかった。
今日はデレク・ジーウェストに感謝したい。なぜなら彼自身が総合上位に入るという目標を持ちながらも、補給食やレインウェアを渡すなど、レースを通して僕をアシストしてくれたからだ。だが、やはり彼自身の成績のためにも、僕の前を牽いてくれとは言えなかった。
逃げにヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)を乗せた意図を語るマルク・リーフ監督

ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)ら12名が逃げ集団を組んだ photo:CorVos
無事にこの日を終えられて嬉しく思う。天候と厳しいコースにより、非常に過酷なステージとなった。ヨナス(ヴィンゲゴー)はステージ全体を通し、しっかりと守られていたし、ヴィクトル(カンペナールツ)を逃げに乗せたことで、我々は複数のレース展開に対応できる準備ができていた。チームとして、今日は良い走りができた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport
ステージ優勝 イゴール・アリエタ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)

何と言っていいか分からない。勝利することができて本当に、本当に嬉しいよ。この勝利は僕にとって大きな意味を持つ。大会序盤の落車で多くのチームメイトが棄権することになったからね。
(終盤)落車した後も「勝利が失われた」とは思わなかった。最後まで挑み続けなければならなかった。これほど厳しいステージの後では、何が起こるか分からないからね。最後の数kmでは完全に空っぽだったが、エウラリオもまた苦しんでいることは分かっていた。
残り2kmでコースを間違え、彼から遅れた時は「こんなことはあり得ない」と思った。それでもただ踏み続けた。彼の背後まで戻った瞬間「もしかしたらまだステージ優勝できるかもしれない」と思い始めたんだ。
ステージ2位&マリアローザ アフォンソ・エウラリオ(ポルトガル、バーレーン・ヴィクトリアス)

いまの感情が自分でもわからないほど、クレイジーな1日だった。残り50kmあたりの急坂で、アリエタと一緒に勝利を目指して全力で行った。そこからレースは本当にめちゃくちゃな展開になった。特に下りではね。
アリエタが落車し、僕はステージ優勝とマリアローザのことを考えながら単独で走った。でもその後、僕も落車して、再び2人が一緒になった。最後は2人とも勝利を目指し、全力を尽くした。スプリントしようとしたけれど、あんなのはスプリントとは呼べない。あれほど厳しい1日のあとで、2人ともすごくゆっくり進んでいたからだ。
もちろんステージ優勝が欲しかった。でもマリアローザを着られることが本当に嬉しい。昨年ワールドツアーに上がったばかりの僕が、いまジロ・デ・イタリアでマリアローザを着ている。信じられないよ。

今日は天候が本当に厳しかった。普段はこういう日が好きだけれど、今日は度を越していた。雨と寒さだけではなく、雹も降っていて、身体に当たって痛かった。でも終盤になると、あまり考える余裕はなかった。ただ苦しみ、集中を保ち、勝利のことを考えるだけだった。
今日は勝ちたかった理由がもう一つある。ダミアーノ(カルーゾ)が「ステージを2勝したらもう1年契約を延長する」と言ってくれた。だから「今日勝てば、あと1勝でいい」と思った。でも2位に終わったので、まだ2勝しなければならない。彼と話して、条件を変えてもらおうかな。もし何日かマリアローザを守れたら、契約してくれるかもしれない。

この意味を実感するのは、きっと明日だと思う。チームメイトと共に、マリアローザを着てステージをスタートする時だ。今日はチームが本当に素晴らしかったし、落車の後もバイク交換がとても速かった。僕たちは一緒に踏みとどまった。そして明日、このジャージを着てスタートすることは、僕たち全員にとって本当に特別なものになる。
僕の町では、すでに多くの人が僕のことを知っていて、応援してくれている。でもマリアローザを着たことで、きっとポルトガルでもっと多くの人が見てくれるし、応援してくれるはずだ。彼らが誇りに思ってくれたら嬉しい。そのことが本当に嬉しい。
マリアローザを失ったジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)

今日は初めてのマリアローザを着用するには最良の日ではなかったようだ。今日は僕の選手キャリアで最も厳しく、緊張感の高い日の1つだった。とてもクレイジーな日で、これまで経験したなかでも最悪級の雨に見舞われた。もちろん可能ならば、できる限り長くこのマリアローザを着続けたかった。
今日はデレク・ジーウェストに感謝したい。なぜなら彼自身が総合上位に入るという目標を持ちながらも、補給食やレインウェアを渡すなど、レースを通して僕をアシストしてくれたからだ。だが、やはり彼自身の成績のためにも、僕の前を牽いてくれとは言えなかった。
逃げにヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)を乗せた意図を語るマルク・リーフ監督

無事にこの日を終えられて嬉しく思う。天候と厳しいコースにより、非常に過酷なステージとなった。ヨナス(ヴィンゲゴー)はステージ全体を通し、しっかりと守られていたし、ヴィクトル(カンペナールツ)を逃げに乗せたことで、我々は複数のレース展開に対応できる準備ができていた。チームとして、今日は良い走りができた。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, RCS Sport