29箇所の農道を進む、フランス北西部ブルターニュが舞台のトロ・ブロ・レオン。今年ヴィスマ・リースアバイクに加入したフィリッポ・フィオレッリ(イタリア)が、終盤のアタックを決め、4年ぶりとなるプロ2勝目を飾った。



優勝候補の1人に挙げられたブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.

ブルガリアでジロ・デ・イタリア第3ステージが行われた5月10日、フランス北西部のブルターニュでは春のクラシックシーズンの終了を惜しむように、ワンデーレース「トロ・ブロ・レオン(UCI.1.Pro)」が行われた。「ヒップスターたち(時代の先端を行く者たち)のパリ〜ルーベ」とも呼ばれるレースは、29箇所の石畳ではなく、未舗装の農道を組み込んだ202.1kmで争われた。

発着地点であるランニリスに集ったのは140名の選手たち。序盤から逃げを目指した激しいアタック合戦が繰り広げられ、22歳の若手であるピエール・ティエリー(フランス、トタルエネルジー)ら6名がエスケープ。今大会の中でも名の知れた未舗装路区間、ケラドラオンで集団は分断され、逃げを捉えた集団からブノワ・コスヌフロワ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)やアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)など有力選手を含む精鋭集団が形成された。

フレッド・ライト(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)のアタックに追従したアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

しかし人数の絞られたメイン集団が先頭集団を捉え、2度目のケラドラオンでフレッド・ライト(イギリス、ピナレロQ36.5プロサイクリング)がアタック。これは決まらず、残り3.2kmの平坦路で今度はフィリッポ・フィオレッリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク)が加速。繰り返されるアタックに疲弊した選手たちはこれに反応することができず、フィオレッリが0秒差で後続を振り切り、フィニッシュした。

「精鋭集団でジングレが万全の状態でスプリントに臨めるよう、アタックした。この勝利でチームに報いることができて嬉しいよ」と喜んだフィオレッリ。イタリア出身の31歳で、2019年にNIPPOヴィーニファンティーニ・ファイザネでトレーニーを経験し、2020年に現在のバルディアーニCSF・7サベールでプロデビュー。そして今年ヴィスマ・リースアバイクに加入し、金星と言っていいキャリアハイの勝利を手に入れた。

後続を振り切ったフィリッポ・フィオレッリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

移籍後、チームに勝利をもたらしたフィリッポ・フィオレッリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

2位はアレクシ・ルナール(フランス、コフィディス)、3位にはルイス・アスキー(イギリス、NSNサイクリングチーム)が入っている。
トロブロレオン2026結果
1位 フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、ヴィスマ・リースアバイク) 4:47:35
2位 アレクシ・ルナール(フランス、コフィディス)
3位 ルイス・アスキー(イギリス、NSNサイクリングチーム)
4位 ピエール・ゴーテラ(フランス、デカトロンCMA CGM)
5位 ラスムス・ティレル(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

最新ニュース(全ジャンル)