フランス北部の石畳レース、グランプリ・ド・ドゥナンでアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)が独走。ロットを離れた23歳が残り2.5kmから得意の独走に持ち込み、プロ3勝目を手に入れた。



優勝候補のアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) photo:CorVos

フランス北部のドゥナンで行われたグランプリ・ド・ドゥナン(UCI1.Pro)は、総距離200.4kmの後半にパリ〜ルーベのように13箇所の石畳が敷き詰められたワンデーレース。ただ、難易度はそこまで高くないため、近年は小集団によるスプリントで決着することが多い。

前年大会でプロ初勝利を挙げたマシュー・ブレナン(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)は、そこから一躍チームのエーススプリンターまで上り詰め、3月1日のクールネ~ブリュッセル~クールネ(UCIワールドツアー)で勝利。しかし今年は出場せず、優勝候補にはアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が挙がった。しかしドゥリーは1つ目の石畳区間でメカトラに見舞われ、勝負から脱落した。

序盤にできた逃げを捉えたメイン集団では、チーム連覇を目指すペールストランド・ハーゲネス(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)のアタックにより、10名の先頭集団が形成される。そして石畳を越える度に先頭の人数は減っていき、6名で迎えた7つ目の石畳セクターでハーゲネスが再び仕掛ける。それに反応したのは、唯一、アレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス)だけだった。

ペールストランド・ハーゲネス(ノルウェー、ヴィスマ・リースアバイク)とレース先頭を進むアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

それを追うプロトンの追走は機能せず、UAEチームエミレーツXRGによる先導も先頭2名とのタイム差を30秒以下に縮めるには至らない。ハーゲネスの勝利が難しいと判断したためか、ヴィスマが追走集団を牽引するシーンもあった。そして最後の石畳でハーゲネスがアタックしたものの、セガールトを振り切ることはできなかった。

残り2.5km地点でセガールトは、スピードが緩んだハーゲネスに追いつくと、間髪入れずそのまま引き離す。2022年から24年まで、ヨーロッパ選手権でU23のタイムトライアル王者であるセガールトは、得意の独走で距離を進め、ハーゲネスを捉えた追走集団を振り切ってフィニッシュした。

独走勝利したアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

移籍後初勝利したアレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

育成チームから昇格し、3年過ごしたロット・アンテルマルシェを離れ、今年加入したバーレーン・ヴィクトリアスに初勝利をもたらしたセガールト。「今日はチームにとって完璧な1日だった。全員が自分のやるべきことを分かっていた。昨日(ノケレ・クールス)も本当に力強い走りができて、あと一歩のところまで行っていたので、それが今日しっかり実を結んだのはなおさら嬉しい」と、勝利の喜びを語った。

2秒遅れでやってきた追走集団の先頭はミラン・メンテン(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ)が先着し、2位。アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)が3位に入り、表彰台に上がっている。
グランプリ・ド・ドゥナン2026結果
1位 アレック・セガールト(ベルギー、バーレーン・ヴィクトリアス) 2:45:36
2位 ミラン・メンテン(ベルギー、ロット・アンテルマルシェ) +0:02
3位 アントニー・テュルジス(フランス、トタルエネルジー)
4位 ヘンリ・ウーリヒ(ドイツ、アルペシン・プレミアテック)
5位 アクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos