プレイバック2025後編は、3月の富士クリテリウムチャンピオンシップから12月のシクロクロス全日本選手権まで、UCIレースと各種目の全日本選手権などを振り返ります。
富士クリテリウムチャンピオンシップ(3月1日・2日)

富士クリテリウム 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が初優勝 photo:Satoru Kato
静岡県富士市で開催された富士クリテリウムチャンピオンシップ。予選を勝ち上がった75名での決勝レースは、中盤に形成された先行集団をシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが追撃し、最終周回に入る直前に吸収。スプリント勝負を松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が制して初優勝した。
東西チャレンジサイクルロードレース(3月9日、4月5日・6日)

西日本チャレンジ 風間翔眞(シマノレーシング)が優勝 photo:Satoru Kato 
西日本チャレンジ 表彰式 photo:Satoru Kato
広島県中央森林公園で開催された西日本チャレンジサイクルロードレースは、優勝した風間翔眞を筆頭にシマノレーシングが表彰台を独占。上位8名中に5名を送り込んで圧倒して見せた。

チャレンジロード 床井亮太(レバンテフジ静岡)が優勝 photo:Satoru Kato
静岡県伊豆の国市の日本サイクルスポーツセンターで開催されたチャレンジサイクルロードレース。トップカテゴリーの男子エリートは、終盤に先行した4名を残り100mで集団が吸収。登りスプリント勝負を制した床井亮太(レバンテフジ静岡)が優勝した。
和歌山城クリテリウム・ツール・ド・熊野(5月6日〜11日)

和歌山城下で初開催されてたクリテリウム photo:Satoru Kato 
ツール・ド・熊野最終ステージの太地町 photo:Satoru Kato
例年5月末から6月に開催されてきたツール・ド・熊野は、5月初めの開催に移行。前哨戦となる和歌山城クリテリウムと、新ステージを加えた4日間4ステージのレースにリニューアルされた。

クリテリウムを含む計3勝を挙げたドゥシャン・ラヨビッチと、総合優勝したマーク・スチュワート(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato
海外7チームを含む計19チームが出場したレースは、新城幸也が加入したソリューションテック・ヴィーニファンティーニが席巻。ドゥジャン・ラヨビッチがクリテリウムとステージ2勝、マーク・スチュワートが個人総合優勝をして他を圧倒した。
ツアー・オブ・ジャパン(5月18日〜25日)

TOJ通算4勝目を挙げた岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato 
美濃ステージでの日本人初優勝を挙げた宇田川塁(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato

チーム総合優勝はJCL TEAM UKYO photo:Satoru Kato
国内最大規模のステージレースツアー・オブ・ジャパンは、例年通り5月半ばの自転車週間に開催。京都ステージで岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が通算4度目のステージ優勝を挙げ、美濃ステージでは宇田川塁が初優勝するなど、日本人選手の活躍も目立った。一方で、アレッサンドロ・ファンチェルが総合優勝、ニコロ・ガリッポが山岳賞とJCL TEAM UKYOが圧倒。チーム総合優勝も含め3賞を占めた。
ニセコクラシック(6月13日〜15日)

ニセコクラシック 羊蹄山を背にスタート photo:Satoru Kato

ニセコクラシック 日本初のチームリレースタート photo:Satoru Kato 
ニセコクラシック 2023年以来2年ぶりに行われた個人タイムトライアル photo:Satoru Kato
2026年にグランフォンド世界選手権の開催が決まったニセコクラシックは、6月13日から15日の3日間にわたり世界選手権プレ大会として開催された。
日本初開催のチームリレー、2年ぶり復活の個人タイムトライアル、逆周回となったロードレースと、世界選手権のフォーマットに沿った種目が行われた。ロードレースは富士ヒルクライム勝者の石井雄悟(MASXSAURUS)や、2019年大会優勝の松木健治(VC VELOCE)など、年齢別の各カテゴリーでアマチュア強豪レーサーが優勝した。
全日本選手権ロードレース(6月21日・22日・27日)

122名の選手たちが全日本選手権のスタートを切った photo:Makoto AYANO
シーズン前半の大一番全日本選手権ロードレースは、3年連続で日本サイクルスポーツセンターで開催された。

最終周回でアタックを決め、連覇を達成した小林海(JCLチーム右京) photo:Makoto AYANO
男子エリートは、前年覇者の小林海(JCL TEAM UKYO)が山本元喜(キナンレーシングチーム)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)らを振り切って連覇達成。このレースをもって電撃引退を発表した。

全日本女子エリート優勝 小林あか里(MtD Ladies) photo:Makoto AYANO 
全日本男子U23優勝 森田叶夢(京都産業大学) photo:Satoru Kato
女子エリートは小林あか里(MtD Ladies)が優勝。男子U23は橋川丈(愛三工業レーシングチーム)との一騎打ちを制した森田叶夢(京都産業大学)が優勝した。

全日本個人TT男子エリート優勝 今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ) photo:Satoru Kato

全日本TT女子エリート+U23優勝 水谷彩奈(チーム楽天Kドリームス) photo:Satoru Kato 
全日本TT男子U23優勝 橋川丈(愛三工業レーシングチーム) photo:Satoru Kato
1週間後、渡良瀬遊水地で開催された個人タイムトライアルの全日本選手権。男子エリートは今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ)、女子は水谷彩奈(チーム楽天Kドリームス)、男子U23は橋川丈(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。
THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025(7月13日)

武蔵野の森公園をパレードスタートする選手たち photo:Hitoshi OMAE

両手を挙げてフィニッシュラインを駆け抜けるロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Hitoshi OMAE
東京五輪のロードレースコースの一部を使用したUCIワンデーレースTHE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025(通称多摩ロード)が初開催された。東京都府中市の武蔵野の森公園をスタートし、JR青梅駅前にフィニッシュする133.8kmのレースは、終盤に抜け出したロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)とベンジャミ・プラデス(スペイン、VC FUKUOKA)の2人の勝負となり、クアルトゥッチが優勝した。

ロードレース東京多摩2025女子表彰:1位小林あか里、2位金子広美、3位渡部春雅 photo:Yuichiro Hosoda
女子のレースも行われ、全日本選手権で優勝したばかりの小林あか里(Mtd Ladies)が、金子広美(三重県自転車競技連盟)との一騎打ちを制して優勝した。
MTB全日本選手権(7月19日・20日)

全日本MTB男子エリートXCC、XCOで優勝した沢田時(宇都宮ブリッツェン) photo:Makoto AYANO

地元開催の全日本MTBでXCC、XCO双方で優勝した川口うらら(Team TATSUNO) photo:Makoto AYANO
7月19日と20日の2日間、兵庫県たつの市でMTBの全日本選手権が開催された。男子エリートは沢田時(宇都宮ブリッツェン)が、XCCとXCOの双方で優勝。XCOは通算3勝目を挙げた。女子は川口うらら(Team TATSUNO)が、地元開催の全日本でXCCとXCOで優勝した。
全日本大学対抗選手権(8月29日〜31日、9月7日)

千葉JPFドームで開催されたインカレのトラック競技 photo:Satoru Kato

インカレ5連覇を達成した日本大学 photo:Satoru Kato 
女子は早稲田大学が2連覇 photo:Midori Shimizu
大学日本一を決める全日本大学対抗選手権=インカレは、トラック種目が8月29日から31日までの3日間千葉JPFドームで、ロードレースが9月7日に群馬CSCで開催された。
男子はトラック種目で大差をつけた日本大学が5連覇を達成。女子は垣田真穂と池田瑞紀が中心となって他を圧倒した早稲田大学が2連覇を達成した。
ツール・ド・ふくしま(9月7日)

約300人の大集団がふくしまの地へ走り出していく photo:Kenji Hashimoto

グランフォンドふくしま140男子 ラスト4kmから逃げ切った石井雄悟(MASXSAURUS) photo:Akira Nakatani
2回目の開催となったツール・ド・ふくしまは、2026年のUCIグランフォンドとしての開催に向けて大きく変わり、ワンデーレースとして行われた。
グランフォンド140kmクラスは、残り4kmでアタックした石井雄悟(MASXSAURUS)が、全体のトップでフィニッシュ。富士ヒルクライム、ニセコクラシックに続き、3つめの市民ビックタイトルを手にした。
OITAサイクルフェス(10月4日・5日)

おおいたアーバンクラシック クリテリウム 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝 photo:Satoru Kato

おおいあアーバンクラシック エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)が優勝 photo:Satoru Kato
大分県大分市で開催されたOITAサイクルフェス。JR大分駅前で行われたおおいたアーバンクラシック クリテリウムは、先行した集団が後続のメイン集団に追いつきそうになったため、日本で初めて「マイナースプリント」の処置が取られた。勝負は8名でのスプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。翌日のおおいたアーバンクラシックは、最終周回直前に単独先行したエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)が逃げ切って優勝。入部正太朗(シマノレーシング)が3位となり、アジア最優秀選手賞を獲得した。
ツール・ド・九州(10月10日〜13日)

ツール・ド・九州第1ステージで優勝したキリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Satoru Kato

ツール・ド・九州2025 4賞ジャージ 織田聖が山岳賞獲得 photo:Satoru Kato
今年3回目の開催となったツール・ド・九州は、長崎県の佐世保港でのクリテリウムで開幕し、福岡県、熊本県、宮崎県+大分県での3ステージでのレースが行われた。全日程を通してワールドチームとプロチームがレースを主導し、キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が個人総合優勝。織田聖(マトリックスパワータグ)が山岳賞を獲得するも、総合10位以内に日本人選手が皆無という厳しい結果となった。
ジャパンカップ(10月17日〜19日)

ジャパンカップクリテリウム 圧倒的なスプリントで勝利したジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) photo:Makoto AYANO
今年も世界のトップチームが集まったジャパンカップ。宇都宮市街を駆け抜けるジャパンカップ・クリテリウムは、ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が圧倒的スプリントを見せて優勝し、リドル・トレックがクリテリウム6連覇を達成した。

ジャパンカップロードレース スタート photo:Satoru Kato

ジャパンカップ 最終周回の登坂区間でレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が渾身のアタック photo:Makoto AYANO

2025年ジャパンカップを制したレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) photo: Yuichiro Hosoda
ジャパンカップロードレースは、勝負所の古賀志林道で終盤3周連続アタックを見せたレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が優勝した。
ツール・ド・おきなわ(11月9日)

ツール・ド・おきなわ男子チャンピオンレース優勝 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato

ツール・ド・おきなわ女子国際ロード優勝 手塚悦子(IMEレーシング) photo:Satoru Kato
ロードレースの2025年シーズン最終戦はツール・ド・おきなわ。トップカテゴリーの男子チャンピオンレースは、初来日したイタリアのクラブチーム「スワットクラブ」がレースの要所をコントロールし、史上最速のペースで進行。最後は4名でのスプリント勝負を岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が制して優勝した。女子国際レースは、手塚悦子(IMEレーシング)が金子広美(三重県自転車競技連盟)を下し、5回目の挑戦で初優勝を挙げた。

ツール・ド・おきなわ市民レース200kmを制した大前翔(Roppongi Express) photo:Makoto AYANO
「ホビーレーサーの甲子園」の異名をとる市民レース200kmは、2023年大会優勝の井上亮(Magellan Systems Japan)と 畝原尚太郎(チームGINRIN熊本)の逃げが残り2kmを切って吸収され、7名でのスプリント勝負を大前翔(Roppongi Express)が制して優勝した。
シクロクロス全日本選手権(12月13日・14日)

全日本選手権シクロクロス男子エリート 4連覇を達成した織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto AYANO

全日本シクロクロス女子エリート初制覇となった石田唯(TRKWorks) photo:Makoto AYANO
2025年最後の全日本選手権はシクロクロス。今年は大阪湾に面する二色の浜公園で開催された。男子エリートは序盤から織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がリードを広げ、2位以下に1分以上の大差をつけて4連覇を達成した。女子エリートは石田唯(TRKWorks)が4度目の挑戦で初優勝を決めた。
text:Satoru Kato
富士クリテリウムチャンピオンシップ(3月1日・2日)

静岡県富士市で開催された富士クリテリウムチャンピオンシップ。予選を勝ち上がった75名での決勝レースは、中盤に形成された先行集団をシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが追撃し、最終周回に入る直前に吸収。スプリント勝負を松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が制して初優勝した。
東西チャレンジサイクルロードレース(3月9日、4月5日・6日)


広島県中央森林公園で開催された西日本チャレンジサイクルロードレースは、優勝した風間翔眞を筆頭にシマノレーシングが表彰台を独占。上位8名中に5名を送り込んで圧倒して見せた。

静岡県伊豆の国市の日本サイクルスポーツセンターで開催されたチャレンジサイクルロードレース。トップカテゴリーの男子エリートは、終盤に先行した4名を残り100mで集団が吸収。登りスプリント勝負を制した床井亮太(レバンテフジ静岡)が優勝した。
和歌山城クリテリウム・ツール・ド・熊野(5月6日〜11日)


例年5月末から6月に開催されてきたツール・ド・熊野は、5月初めの開催に移行。前哨戦となる和歌山城クリテリウムと、新ステージを加えた4日間4ステージのレースにリニューアルされた。

海外7チームを含む計19チームが出場したレースは、新城幸也が加入したソリューションテック・ヴィーニファンティーニが席巻。ドゥジャン・ラヨビッチがクリテリウムとステージ2勝、マーク・スチュワートが個人総合優勝をして他を圧倒した。
ツアー・オブ・ジャパン(5月18日〜25日)



国内最大規模のステージレースツアー・オブ・ジャパンは、例年通り5月半ばの自転車週間に開催。京都ステージで岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が通算4度目のステージ優勝を挙げ、美濃ステージでは宇田川塁が初優勝するなど、日本人選手の活躍も目立った。一方で、アレッサンドロ・ファンチェルが総合優勝、ニコロ・ガリッポが山岳賞とJCL TEAM UKYOが圧倒。チーム総合優勝も含め3賞を占めた。
ニセコクラシック(6月13日〜15日)



2026年にグランフォンド世界選手権の開催が決まったニセコクラシックは、6月13日から15日の3日間にわたり世界選手権プレ大会として開催された。
日本初開催のチームリレー、2年ぶり復活の個人タイムトライアル、逆周回となったロードレースと、世界選手権のフォーマットに沿った種目が行われた。ロードレースは富士ヒルクライム勝者の石井雄悟(MASXSAURUS)や、2019年大会優勝の松木健治(VC VELOCE)など、年齢別の各カテゴリーでアマチュア強豪レーサーが優勝した。
全日本選手権ロードレース(6月21日・22日・27日)

シーズン前半の大一番全日本選手権ロードレースは、3年連続で日本サイクルスポーツセンターで開催された。

男子エリートは、前年覇者の小林海(JCL TEAM UKYO)が山本元喜(キナンレーシングチーム)、金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)らを振り切って連覇達成。このレースをもって電撃引退を発表した。


女子エリートは小林あか里(MtD Ladies)が優勝。男子U23は橋川丈(愛三工業レーシングチーム)との一騎打ちを制した森田叶夢(京都産業大学)が優勝した。



1週間後、渡良瀬遊水地で開催された個人タイムトライアルの全日本選手権。男子エリートは今村駿介(ワンティNIPPOリユーズ)、女子は水谷彩奈(チーム楽天Kドリームス)、男子U23は橋川丈(愛三工業レーシングチーム)が優勝した。
THE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025(7月13日)


東京五輪のロードレースコースの一部を使用したUCIワンデーレースTHE ROAD RACE TOKYO TAMA 2025(通称多摩ロード)が初開催された。東京都府中市の武蔵野の森公園をスタートし、JR青梅駅前にフィニッシュする133.8kmのレースは、終盤に抜け出したロレンツォ・クアルトゥッチ(イタリア、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)とベンジャミ・プラデス(スペイン、VC FUKUOKA)の2人の勝負となり、クアルトゥッチが優勝した。

女子のレースも行われ、全日本選手権で優勝したばかりの小林あか里(Mtd Ladies)が、金子広美(三重県自転車競技連盟)との一騎打ちを制して優勝した。
MTB全日本選手権(7月19日・20日)


7月19日と20日の2日間、兵庫県たつの市でMTBの全日本選手権が開催された。男子エリートは沢田時(宇都宮ブリッツェン)が、XCCとXCOの双方で優勝。XCOは通算3勝目を挙げた。女子は川口うらら(Team TATSUNO)が、地元開催の全日本でXCCとXCOで優勝した。
全日本大学対抗選手権(8月29日〜31日、9月7日)



大学日本一を決める全日本大学対抗選手権=インカレは、トラック種目が8月29日から31日までの3日間千葉JPFドームで、ロードレースが9月7日に群馬CSCで開催された。
男子はトラック種目で大差をつけた日本大学が5連覇を達成。女子は垣田真穂と池田瑞紀が中心となって他を圧倒した早稲田大学が2連覇を達成した。
ツール・ド・ふくしま(9月7日)


2回目の開催となったツール・ド・ふくしまは、2026年のUCIグランフォンドとしての開催に向けて大きく変わり、ワンデーレースとして行われた。
グランフォンド140kmクラスは、残り4kmでアタックした石井雄悟(MASXSAURUS)が、全体のトップでフィニッシュ。富士ヒルクライム、ニセコクラシックに続き、3つめの市民ビックタイトルを手にした。
OITAサイクルフェス(10月4日・5日)


大分県大分市で開催されたOITAサイクルフェス。JR大分駅前で行われたおおいたアーバンクラシック クリテリウムは、先行した集団が後続のメイン集団に追いつきそうになったため、日本で初めて「マイナースプリント」の処置が取られた。勝負は8名でのスプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。翌日のおおいたアーバンクラシックは、最終周回直前に単独先行したエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)が逃げ切って優勝。入部正太朗(シマノレーシング)が3位となり、アジア最優秀選手賞を獲得した。
ツール・ド・九州(10月10日〜13日)


今年3回目の開催となったツール・ド・九州は、長崎県の佐世保港でのクリテリウムで開幕し、福岡県、熊本県、宮崎県+大分県での3ステージでのレースが行われた。全日程を通してワールドチームとプロチームがレースを主導し、キリロ・ツァレンコ(ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が個人総合優勝。織田聖(マトリックスパワータグ)が山岳賞を獲得するも、総合10位以内に日本人選手が皆無という厳しい結果となった。
ジャパンカップ(10月17日〜19日)

今年も世界のトップチームが集まったジャパンカップ。宇都宮市街を駆け抜けるジャパンカップ・クリテリウムは、ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が圧倒的スプリントを見せて優勝し、リドル・トレックがクリテリウム6連覇を達成した。



ジャパンカップロードレースは、勝負所の古賀志林道で終盤3周連続アタックを見せたレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)が優勝した。
ツール・ド・おきなわ(11月9日)


ロードレースの2025年シーズン最終戦はツール・ド・おきなわ。トップカテゴリーの男子チャンピオンレースは、初来日したイタリアのクラブチーム「スワットクラブ」がレースの要所をコントロールし、史上最速のペースで進行。最後は4名でのスプリント勝負を岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が制して優勝した。女子国際レースは、手塚悦子(IMEレーシング)が金子広美(三重県自転車競技連盟)を下し、5回目の挑戦で初優勝を挙げた。

「ホビーレーサーの甲子園」の異名をとる市民レース200kmは、2023年大会優勝の井上亮(Magellan Systems Japan)と 畝原尚太郎(チームGINRIN熊本)の逃げが残り2kmを切って吸収され、7名でのスプリント勝負を大前翔(Roppongi Express)が制して優勝した。
シクロクロス全日本選手権(12月13日・14日)


2025年最後の全日本選手権はシクロクロス。今年は大阪湾に面する二色の浜公園で開催された。男子エリートは序盤から織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がリードを広げ、2位以下に1分以上の大差をつけて4連覇を達成した。女子エリートは石田唯(TRKWorks)が4度目の挑戦で初優勝を決めた。
text:Satoru Kato
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