2026年のUCIワールドツアー初戦であるツアー・ダウンアンダーに向け、開催国オーストラリア籍のジェイコ・アルウラーが早くも出場メンバーを発表した。総合エースのベン・オコーナーを、ルーク・プラップやルーク・ダーブリッジら強力メンバーが支える布陣だ。



ツアー・ダウンアンダーでエースを務めるベン・オコーナー(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos

2026年シーズンもUCIワールドツアーはヨーロッパではなく、南半球から動き出す。その初戦は例年通り、オーストラリアを舞台にしたツアー・ダウンアンダー。プロローグと5ステージの計6日間の戦いに向けて、ジェイコ・アルウラーが発表したメンバーは以下の7名だ。

ルーク・ダーブリッジ(オーストラリア)
ハミッシュ・マッケンジー(オーストラリア)
ケランド・オブライアン(オーストラリア)
ベン・オコーナー(オーストラリア)
ルーク・プラップ(オーストラリア)
ルディ・ポーター(オーストラリア)
マウロ・シュミット(スイス)


エースを務めるのは今季加入したオコーナー。ツール・ド・フランスでは自身2度目となる区間優勝を挙げたものの、母国最大のステージレースでは4度出場しながらいまだ未勝利。「世界中で結果を残し、自分の才能を示し、勝利のガッツポーズを目指して戦っている。ただジェイコ・アルウラーの一員としてツアー・ダウンアンダーに臨むことは、本当の意味で“ホームレース”を走るという特別な意味を持つ」と意気込みを語っている。

2025年ジロで区間優勝したルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos

そんなエースを支えるのは今年ジロ・デ・イタリアで区間優勝し、オコーナーと共にツールを走ったタイムトライアルスペシャリストのプラップだ。ツアー・ダウンアンダーでは前回大会で総合6位と表彰台に迫った。

また直前に開催されるオーストラリア選手権で連覇を狙う、34歳のロードキャプテンのダーブリッジも出場。唯一の非オーストラリア人選手で、今年カデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレースを制したシュミットに加え、チーム生え抜きのオブライアンも選ばれた。2024年の左脚の負傷から戦列復帰したポーター、そして育成チームであるハーゲンスバーマン・ジェイコから昇格した21歳のマッケンジーがワールドツアーデビューを果たす。

今年もジャパンカップで指揮を取ったマシュー・ヘイマン監督は「非常に強力な布陣でツアー・ダウンアンダーに臨むことになる。このメンバーなら結果を期待しなければならない。チーム一同、この大会を本当に楽しみにしている」と期待を語った。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos