ヘリコプターに乗って山頂へ行き、MTBでトレイルを走る。そんな夢のようなライドツアーをニュージーランドで体験できる。プロマウンテンアスリートの池田祐樹と仲間たちが実際に体験した「天空ライド」を紹介しよう。
ヘリでしか行けない天空のトレイル

MTBパラダイスへ降り立った3人。これから大冒険が始まる! photo:Yuki Ikeda
「ヘリで山頂まで行き、そこからマウンテンバイクで一気に下る」そんな夢のような体験を、ついにニュージーランドで叶えた。
舞台は、北島の中央部に位置するカイマナワ森林公園。この雄大な自然の中に、ヘリコプターでアクセスするプライベートMTBトレイル「カイマナワ・ディセント」がある。

上空から見るヘリMTBツアーのルート photo:Kaimanawa Alpine Adventures
「ヘリMTB」と聞くとハードコアなダウンヒルを想像するかもしれないが、このツアーはクロスカントリー/トレイル系バイクでも十分楽しめる設計。テクニック的にはMTB中級者以上なら安心して参加できる。eMTBでの参加もOKだ。

ルートの高低差プロファイル photo:Kaimanawa Alpine Adventures
今回ベースとしたのはニュージーランドの北島の街、ロトルア。その近郊にカイマナワ・ディセントはある。
初ヘリライドの興奮と不安

カイマナワ・ディセントのオフィス前で記念撮影。左から三上和志さん、池田祐樹、田村茉希さん photo:Sayako Ikeda
今回、日本からこのツアーに一緒に参加したのは、サイクルハウスミカミ店主の三上和志さんと、栃木県在住の女性MTBライダー、田村茉希さん。2人とも私に負けず劣らずのMTBフリークだ。

まずはオフィスで受け付けと支払いを済ませる。今回はオンラインで予約して支払いは現地決済だ photo:Yuki Ikeda 
出発前には簡単な注意事項やツアーの説明が行われる photo:Sayako Ikeda
しかし、実は3人ともヘリコプターに乗るのは初めて。とくに私は高所恐怖症なので内心ビクビクしていたが、いざ乗り込むと、恐怖を凌駕するほどのワクワクと興奮が押し寄せた。

いよいよ人生初のヘリコプターに乗りこむ photo:Yuki Ikeda
約8分のフライトで、標高約1,673mの“Patutu Tops”へ。ヘリのドアが開くと、そこには森林限界を超えた360度パノラマの世界が広がっていた。

MTBと共に天空の世界へ Photo Kaimanawa Alpine Adventures

ヘリコプターのすごい風圧に圧倒されながらバイクを受け取る photo:Yuki Ikeda
遠くには映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影でも使用された「マウント・ドゥーム」(富士山に似ている山)も見える。息を呑むような絶景に、皆の心が震えた。

まだスタートしていないのに、すでに笑顔が止まらない photo:Yuki Ikeda
まるで地球ではない、異次元のトレイル体験
スタート地点には高い草木は存在せず、火星の様な高山地帯が広がる。ここから約23kmのワンウェイトレイルのMTBパラダイスが始まる。

トレイルに出ると360度広がるパノラマの絶景! photo:Yuki Ikeda

所々に見える山や名所の紹介する看板があるのも嬉しい photo:Yuki Ikeda

荒涼な大地と荘厳な雪山のコントラストが素晴らしい photo:Yuki Ikeda

まるで異世界に来たかと思わせる非日常的な景色が広がる photo:Yuki Ikeda

正面に見える山の上がスタート地点だ photo:Yuki Ikeda 
長めの登りは会話と景色を楽しみながら淡々と photo:Yuki Ikeda

右に見えるスタート地点の山がはるか遠くに見える photo:Yuki Ikeda
コースはMTB専用に整備されており、とても走りやすく、自然と調和した設計だ。数kmごとの等間隔に救急キットや工具、非常食のボックスが設置され、途中には非常用の山小屋(簡易シャワー・キッチン・ベッド付き)もあるなど、安心感も抜群だ。

非常用山小屋の外観。立派な建物はオシャレで中身も充実している photo:Yuki Ikeda

非常用山小屋の外にはシャワーも設置されていた photo:Yuki Ikeda 
非常用の山小屋の中。想像以上の充実した設備に驚いた photo:Yuki Ikeda

等間隔に設置してある緊急ボックス。中には修理工具、救急キット、非常食などが入っている photo:Yuki Ikeda
標高が下がるにつれて、路面は砂礫系から黒土に変化し、周囲の木々も高くなり、景観がまったく異なるトレイルを楽しめる。
高山地帯から原生林へと移り変わるダイナミックな景色に、私たちは終始笑顔だった。
一緒に参加した仲間の声

路面はしっかりと整備されていてとても走りやすい photo:Yuki Ikeda 三上和志さん(サイクルハウスミカミ店主)
まずは人生初のヘリコプター搭乗に大興奮でした。ふわりとした離陸と着陸のスムーズさや、旋回する際の機体の傾きっぷりにその都度感動していました。
山頂からのダウンヒルでは、荒涼としたザレ場から草原、そして森林内へと、標高に応じて変化していく景色と路面を堪能しました。まさに『走りながら風景が変わる』ダイナミックな体験でした。
そしてこのルートがすべてMTB専用のトレイルとなっていることに、ニュージーランドがアウトドアアクティビティにとても積極的であることが理解出来ました。ニュージーランドへMTBに乗りに行くなら絶対におススメします!
田村茉希さん(下り系MTBライダー)
“日本では中々体感することが難しい壮大な空間での絶景トレイルライドが最高に気持ち良かったです!
私がびっくりしたのは、この長時間ライドツアーでガイドがつかないこと。自分たちのペースで景色を楽しみながら走ることができます。道はしっかり整備されているし、ロストする心配はなし。途中でのアクシデントを想定して、所々にエマージェンシーグッズが完備されていることにも驚きました。
ニュージーランドの自然を全身で感じながらのヘリMTBツアー。もしNZに行く機会があるなら迷わず行くべきです!”
ゴールが近づいてくると、3人で「まだ終わってほしくない」「もっと走りたい」と話すほど、このトレイルに魅了されてしまった。この特別な環境のなかでのライドは、まさに“異世界MTBトリップ”と呼ぶにふさわしい。

フィニッシュ地点は深い森。頂上の世界とは全く異なる植生となっている photo:Sayako Ikeda
eバイクでヘリMTBツアーを楽しむシニアライダーたち
今回、同じ時間帯のツアーには私たちを含めて9人が参加していた。他の6人はシニア世代の男女で、全員がE-MTB。リタイア後のライフスタイルとして、自然の中で思い切り遊ぶ姿がとても印象的だった。
コース全体は下り基調だが、約430mの登り返しもあるため、E-BIKEなら体力に自信がなくても楽しめる。

ヘリコプター発着場横には洗車設備がある。車に乗せる前に土を落とせるのは非常にありがたい photo:Sayako Ikeda
コースの特徴とおすすめマウンテンバイク
トレイルのルート上には大きなジャンプやドロップオフはなく、流れるような自然地形が中心だ。登り返しやペダリングセクションはそこそこあるので、ダウンヒル専用バイクよりも少し身軽な動きのダウンカントリー系やトレイル系マウンテンバイクが最適だと感じた。
今回、3人は他の日程でMTBレースのWAKA100に出場したり、トレイルライドを数日間楽しんだため、日本からマイバイクを持ち込んだ。
三上さんはダウンカントリーバイクのサンタクルズ BLUR、茉希さんはエンデューロバイクのサンタクルズ MEGATOWER、私はクロスカントリーバイクのキャニオン LUXで、それぞれ十分にヘリMTBツアーのライドを楽しむことができた。
ニュージーランドMTBツアーのまとめ
「ヘリMTBツアー」という響きに少し身構えていたが、実際はMTB経験者であれば誰でも挑戦できる“究極の冒険アクティビティ”だった。
MTB好きなら一生に一度は体験してほしい。天空、そして限りなく続く大地とトレイル。カイマナワ・ディセントは、その両方を繋ぐ奇跡のトレイルだった。
ー 費用と行程の実際 ー
このヘリMTB体験を日本から実現するにはどうすればいいのか?実際にかかる費用や行程をまとめてみた。
日本からのアクセス
日本からニュージーランドを訪れる場合は、成田→オークランドへニュージーランド航空の直行便を利用しよう。
オークランド空港でレンタカーを借りて、ロトルアまで約2時間半。またはタウポまで約3時間。どちらかの街に拠点を置き、そこから予約日に合わせて現地へ向かうのがおすすめだ。ロトルアからは約2時間、タウポからは約1時間半ほどで到着する。
ヘリMTBツアーの予約と予算
予約はカイマナワ・ディセント公式サイト https://www.kaa.co.nz/kaimanawa-descent/ から日時を選択して行う。料金は3人以上のグループで、1人あたりNZD400(+カード手数料NZD8)。今回は日本円で37,112円(為替1ドル=91円換算 2025年10月22日時点)だった。オンラインまたは現地で決済可能だ。1〜2人だと割高になるので、3人以上のグループで参加するのがお勧め。
以下の条件で大まかな予算を算出(為替1NZD=約91 円想定)してみた。海外ツアーにしては意外と現実的な金額で、憧れのMTB天国を体験できることがわかる。
人数:3人
日程:10月23日〜28日(4泊5日)
航空券:成田⇔オークランド直行便(往復、エコノミークラス)
車:空港近くでレンタカー
宿泊:ロトルア近郊、Airbnb/3人で1軒シェア
<1人あたりの予想総費用>
項目 概算費用(円)
航空券 165,000
飛行機自転車預け代 27,000
レンタカー+ガソリン 25,000
宿泊(4泊) 37,000
食費・日用品 30,000
ヘリMTBツアー 37,100
合計 約321,000 円/人
<サンプルスケジュール>
10/23(木) 成田発 → オークランドへ(夜便)
10/24(金) 翌朝到着 → レンタカーでロトルアへ移動 → チェックイン
10/25(土) ロトルア周辺でトレイルライド→温泉
10/26(日) ヘリMTBツアー「カイマナワ・ディセント」
10/27(月) 休養・観光・パッキング → オークランドへ戻る
10/28(火) 朝オークランド発 → 夕方成田帰国
とくに航空券は価格の変動が大きいので正確な数字は出せないが、参考にしてほしい。宿やレンタカーもグレードにより大きく異なるが、予算や目的に合わせて選んで欲しい。
ニュージーランドは物価が日本より高めだが、スーパーの食材は豊富で自炊がしやすい。地元産の食材も美味しいので、外食を減らして自炊するだけでもかなり節約できる。
Airbnbのキッチンを活用して仲間と料理しながら過ごすのも滞在の楽しみの一つだ。
理想を言えば、もっと長く滞在してニュージーランド各地のトレイルを巡ってほしい。
しかしながら、このヘリMTBツアー「カイマナワ・ディセント」とロトルアのトレイルだけでも、一生に一度のライド体験になることを保証します。
そして次なる夢へ — ヴォルカニック・エピック 2026

ヴォルカニック・エピック 5日間ステージレース photo:Yuki Ikeda
この「カイマナワ・ディセント」は、2026年から『ヴォルカニック・エピック 5日間ステージレース』の2日目ステージとして採用される予定だ。
レースは5日間で、総距離209.6km、獲得標高5,343m、シングルトラック率88.9%という、数字だけでも胸が高鳴るスペックだ。MTBの聖地ロトルアとタウポのエリアが舞台となるこの大会は、ニュージーランド北島の主要MTBエリアを存分に味わえる夢のレースだ。
すでに大人気レースではあるが、このヘリステージが加わることでさらに大会の質と人気が高まることは間違い無いだろう。今回のヘリMTB体験で、そのステージの魅力を全身で感じた。
次はこの『ヴォルカニック・エピック』に参戦し、再びカイマナワの空へ舞い上がり、最高の舞台で自分の限界を試してみたい。その想いが強く湧いてきている。
ヴォルカニック・エピック公式ウェブサイト
https://www.volcanicepic.co.nz/

池田祐樹(プロマウンテンアスリート) 池田祐樹(プロマウンテンアスリート)
TOPEAK ERGON RACING TEAM USA 所属(MTB)
TEAM ALTRA所属(トレイルラン)
2011-2017年の7年間連続で、MTBマラソン世界選手権日本代表として参加。MTBの長距離、耐久レースの国内第一人者とされる。2019年からMTB競技のみならずトレイルランを本格的に始め、2種目のウルトラ競技(100マイルやステージレースなど)をトップレベルで戦う山の総合エンデュランスアスリート「マウンテンアスリート」の第一人者として活動中。
公式インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/yukiikeda/
公式ウェブサイト:https://yukiikeda.net/
ヘリでしか行けない天空のトレイル

「ヘリで山頂まで行き、そこからマウンテンバイクで一気に下る」そんな夢のような体験を、ついにニュージーランドで叶えた。
舞台は、北島の中央部に位置するカイマナワ森林公園。この雄大な自然の中に、ヘリコプターでアクセスするプライベートMTBトレイル「カイマナワ・ディセント」がある。

「ヘリMTB」と聞くとハードコアなダウンヒルを想像するかもしれないが、このツアーはクロスカントリー/トレイル系バイクでも十分楽しめる設計。テクニック的にはMTB中級者以上なら安心して参加できる。eMTBでの参加もOKだ。

今回ベースとしたのはニュージーランドの北島の街、ロトルア。その近郊にカイマナワ・ディセントはある。
初ヘリライドの興奮と不安

今回、日本からこのツアーに一緒に参加したのは、サイクルハウスミカミ店主の三上和志さんと、栃木県在住の女性MTBライダー、田村茉希さん。2人とも私に負けず劣らずのMTBフリークだ。


しかし、実は3人ともヘリコプターに乗るのは初めて。とくに私は高所恐怖症なので内心ビクビクしていたが、いざ乗り込むと、恐怖を凌駕するほどのワクワクと興奮が押し寄せた。

約8分のフライトで、標高約1,673mの“Patutu Tops”へ。ヘリのドアが開くと、そこには森林限界を超えた360度パノラマの世界が広がっていた。


遠くには映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影でも使用された「マウント・ドゥーム」(富士山に似ている山)も見える。息を呑むような絶景に、皆の心が震えた。

まるで地球ではない、異次元のトレイル体験
スタート地点には高い草木は存在せず、火星の様な高山地帯が広がる。ここから約23kmのワンウェイトレイルのMTBパラダイスが始まる。







コースはMTB専用に整備されており、とても走りやすく、自然と調和した設計だ。数kmごとの等間隔に救急キットや工具、非常食のボックスが設置され、途中には非常用の山小屋(簡易シャワー・キッチン・ベッド付き)もあるなど、安心感も抜群だ。




標高が下がるにつれて、路面は砂礫系から黒土に変化し、周囲の木々も高くなり、景観がまったく異なるトレイルを楽しめる。
高山地帯から原生林へと移り変わるダイナミックな景色に、私たちは終始笑顔だった。
一緒に参加した仲間の声

まずは人生初のヘリコプター搭乗に大興奮でした。ふわりとした離陸と着陸のスムーズさや、旋回する際の機体の傾きっぷりにその都度感動していました。
山頂からのダウンヒルでは、荒涼としたザレ場から草原、そして森林内へと、標高に応じて変化していく景色と路面を堪能しました。まさに『走りながら風景が変わる』ダイナミックな体験でした。
そしてこのルートがすべてMTB専用のトレイルとなっていることに、ニュージーランドがアウトドアアクティビティにとても積極的であることが理解出来ました。ニュージーランドへMTBに乗りに行くなら絶対におススメします!
田村茉希さん(下り系MTBライダー)
“日本では中々体感することが難しい壮大な空間での絶景トレイルライドが最高に気持ち良かったです!
私がびっくりしたのは、この長時間ライドツアーでガイドがつかないこと。自分たちのペースで景色を楽しみながら走ることができます。道はしっかり整備されているし、ロストする心配はなし。途中でのアクシデントを想定して、所々にエマージェンシーグッズが完備されていることにも驚きました。
ニュージーランドの自然を全身で感じながらのヘリMTBツアー。もしNZに行く機会があるなら迷わず行くべきです!”
ゴールが近づいてくると、3人で「まだ終わってほしくない」「もっと走りたい」と話すほど、このトレイルに魅了されてしまった。この特別な環境のなかでのライドは、まさに“異世界MTBトリップ”と呼ぶにふさわしい。

eバイクでヘリMTBツアーを楽しむシニアライダーたち
今回、同じ時間帯のツアーには私たちを含めて9人が参加していた。他の6人はシニア世代の男女で、全員がE-MTB。リタイア後のライフスタイルとして、自然の中で思い切り遊ぶ姿がとても印象的だった。
コース全体は下り基調だが、約430mの登り返しもあるため、E-BIKEなら体力に自信がなくても楽しめる。

コースの特徴とおすすめマウンテンバイク
トレイルのルート上には大きなジャンプやドロップオフはなく、流れるような自然地形が中心だ。登り返しやペダリングセクションはそこそこあるので、ダウンヒル専用バイクよりも少し身軽な動きのダウンカントリー系やトレイル系マウンテンバイクが最適だと感じた。
今回、3人は他の日程でMTBレースのWAKA100に出場したり、トレイルライドを数日間楽しんだため、日本からマイバイクを持ち込んだ。
三上さんはダウンカントリーバイクのサンタクルズ BLUR、茉希さんはエンデューロバイクのサンタクルズ MEGATOWER、私はクロスカントリーバイクのキャニオン LUXで、それぞれ十分にヘリMTBツアーのライドを楽しむことができた。
ニュージーランドMTBツアーのまとめ
「ヘリMTBツアー」という響きに少し身構えていたが、実際はMTB経験者であれば誰でも挑戦できる“究極の冒険アクティビティ”だった。
MTB好きなら一生に一度は体験してほしい。天空、そして限りなく続く大地とトレイル。カイマナワ・ディセントは、その両方を繋ぐ奇跡のトレイルだった。
ー 費用と行程の実際 ー
このヘリMTB体験を日本から実現するにはどうすればいいのか?実際にかかる費用や行程をまとめてみた。
日本からのアクセス
日本からニュージーランドを訪れる場合は、成田→オークランドへニュージーランド航空の直行便を利用しよう。
オークランド空港でレンタカーを借りて、ロトルアまで約2時間半。またはタウポまで約3時間。どちらかの街に拠点を置き、そこから予約日に合わせて現地へ向かうのがおすすめだ。ロトルアからは約2時間、タウポからは約1時間半ほどで到着する。
ヘリMTBツアーの予約と予算
予約はカイマナワ・ディセント公式サイト https://www.kaa.co.nz/kaimanawa-descent/ から日時を選択して行う。料金は3人以上のグループで、1人あたりNZD400(+カード手数料NZD8)。今回は日本円で37,112円(為替1ドル=91円換算 2025年10月22日時点)だった。オンラインまたは現地で決済可能だ。1〜2人だと割高になるので、3人以上のグループで参加するのがお勧め。
以下の条件で大まかな予算を算出(為替1NZD=約91 円想定)してみた。海外ツアーにしては意外と現実的な金額で、憧れのMTB天国を体験できることがわかる。
人数:3人
日程:10月23日〜28日(4泊5日)
航空券:成田⇔オークランド直行便(往復、エコノミークラス)
車:空港近くでレンタカー
宿泊:ロトルア近郊、Airbnb/3人で1軒シェア
<1人あたりの予想総費用>
項目 概算費用(円)
航空券 165,000
飛行機自転車預け代 27,000
レンタカー+ガソリン 25,000
宿泊(4泊) 37,000
食費・日用品 30,000
ヘリMTBツアー 37,100
合計 約321,000 円/人
<サンプルスケジュール>
10/23(木) 成田発 → オークランドへ(夜便)
10/24(金) 翌朝到着 → レンタカーでロトルアへ移動 → チェックイン
10/25(土) ロトルア周辺でトレイルライド→温泉
10/26(日) ヘリMTBツアー「カイマナワ・ディセント」
10/27(月) 休養・観光・パッキング → オークランドへ戻る
10/28(火) 朝オークランド発 → 夕方成田帰国
とくに航空券は価格の変動が大きいので正確な数字は出せないが、参考にしてほしい。宿やレンタカーもグレードにより大きく異なるが、予算や目的に合わせて選んで欲しい。
ニュージーランドは物価が日本より高めだが、スーパーの食材は豊富で自炊がしやすい。地元産の食材も美味しいので、外食を減らして自炊するだけでもかなり節約できる。
Airbnbのキッチンを活用して仲間と料理しながら過ごすのも滞在の楽しみの一つだ。
理想を言えば、もっと長く滞在してニュージーランド各地のトレイルを巡ってほしい。
しかしながら、このヘリMTBツアー「カイマナワ・ディセント」とロトルアのトレイルだけでも、一生に一度のライド体験になることを保証します。
そして次なる夢へ — ヴォルカニック・エピック 2026

この「カイマナワ・ディセント」は、2026年から『ヴォルカニック・エピック 5日間ステージレース』の2日目ステージとして採用される予定だ。
レースは5日間で、総距離209.6km、獲得標高5,343m、シングルトラック率88.9%という、数字だけでも胸が高鳴るスペックだ。MTBの聖地ロトルアとタウポのエリアが舞台となるこの大会は、ニュージーランド北島の主要MTBエリアを存分に味わえる夢のレースだ。
すでに大人気レースではあるが、このヘリステージが加わることでさらに大会の質と人気が高まることは間違い無いだろう。今回のヘリMTB体験で、そのステージの魅力を全身で感じた。
次はこの『ヴォルカニック・エピック』に参戦し、再びカイマナワの空へ舞い上がり、最高の舞台で自分の限界を試してみたい。その想いが強く湧いてきている。
ヴォルカニック・エピック公式ウェブサイト
https://www.volcanicepic.co.nz/

TOPEAK ERGON RACING TEAM USA 所属(MTB)
TEAM ALTRA所属(トレイルラン)
2011-2017年の7年間連続で、MTBマラソン世界選手権日本代表として参加。MTBの長距離、耐久レースの国内第一人者とされる。2019年からMTB競技のみならずトレイルランを本格的に始め、2種目のウルトラ競技(100マイルやステージレースなど)をトップレベルで戦う山の総合エンデュランスアスリート「マウンテンアスリート」の第一人者として活動中。
公式インスタグラムアカウント:https://www.instagram.com/yukiikeda/
公式ウェブサイト:https://yukiikeda.net/
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