「チャンスが転がってきたので掴みにいった」と語るティム・ウェレンスは、巧みな独走劇で3大ツールでの区間優勝を達成した。勘違いガッツポーズの理由を語るアラフィリップや、チームメイトの勝利を祝福するポガチャルらのコメントを紹介。
ステージ優勝 ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)

残り43.6km地点で仕掛け、単独先頭に立ったティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
誰もが憧れ、走りたいと願うレース。だが実際に勝てる人は多くない。だからこそ本当に美しい勝利だ。
今日は調子がとても良く、スタート前にニルス(ポリッツ)と一緒に「逃げに乗ろう!」と笑いあっていたぐらい。そしたらスタート直後に大規模な落車が発生した。皆の無事を願っているが、その後タデイ(ポガチャル)がプロトンの前を塞ごうと提案した。それでもアタック合戦は止まず、その一つに反応したら逃げに乗ることになった。
登りでまたアタックが再開し、最終山岳での感触がとても良かった。他の選手たちのコンディションも良さそうだったので、勝つには独走しかないと思い、(2級山岳の)頂上で仕掛けた。そのまま最後まで独走できる自信があった。

圧巻の独走からツール初勝利を手に入れたティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
チャンスが転がってきたので掴みにいった。でももちろん、タデイ(ポガチャル)がパリでマイヨジョーヌを獲得できるなら、この勝利はすぐにでも彼に譲るよ。
ジロ、ツール、ブエルタの全てでステージ優勝するという、素晴らしいリストに自分の名を刻むことになると分かっていたので、この瞬間を楽しもうと思っていた。だからフィニッシュまで踏み続け、大きなリードを作って勝利を満喫しようと思った。フィニッシュ後にバイクを掲げようと思ったのだが、あまりにも嬉しくて忘れてしまったよ。
ステージ2位 ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
今日はチームから複数人が逃げに乗る作戦だった。幸い上手くいったのだが、とても厳しいステージとなった。2025年の自転車ロードレースは数年前と全く違うものになっている。最近は”終盤”がフィニッシュから100km手前で始まる。だから一度逃げ集団に入ってしまうと、脚を回復させる時間がないんだ。
ティム(ウェレンス)は賢く、またとても強かった。彼がアタックした瞬間、すぐにもう引き戻すことはできないのだと悟った。そして追走集団に合流したワウト(ファンアールト)に無線で「2位を狙え」と言われ、それが今日得られる最大限の結果だった。
ステージ3位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダー・プロサイクリング)

落車で肩を痛めたジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダー・プロサイクリング) photo:A.S.O.
(レースで脱臼した肩の)レントゲンを撮って調べたが、悪い状態ではなかった。フィニッシュした瞬間、ワウト(ファンアールト)が僕に「僕らの前に選手がいる」と言ってくれた。その原因は落車で無線が壊れてしまったから。(勘違いガッツポーズは)過去にリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで経験済み。これも自転車ロードレースの一部だよ。
ステージ4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

エアロヘルメットを着用し、勝利への意思を表したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
適切な逃げに乗るだけで、とても厳しいタスクだった。最終的にヴィクトル(カンペナールツ)と共に乗ることができ、悪かった調子もフィニッシュが近づくにつれて良くなっていった。今日はヴィクトルで狙おうとチームに伝え、かなり力を使わなくてはならなかったが、追走集団に合流できたことに驚いた。2位と4位は良い結果だが、もちろん勝利を狙っていた。最終週はもっとチャンスがあると思う。
マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

チームメイトの勝利に笑顔でフィニッシュしたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
ティムの勝利が自分の勝ちよりも嬉しい。今日のラスト45kmからは、彼が追走に対し徐々にタイム差を拡げていくのを、無線で聴いていて楽しかった。今日、彼が見せた走りは素晴らしかった。ティムは過去最高のチームメイトの1人で、シーズンを通して僕のために犠牲を払ってくれる。それは彼の得意なクラシックレースでも変わらない。そんな彼が勝利のチャンスを得て、自らそれを掴みにいった。
明日の休息日が楽しみだが、決して休みすぎてはいけない。なぜならその次の日にはモンヴァントゥーが待っているのだからね。プロトンの半分の選手がそうであるように、ここ数日は喉が痛み鼻が詰まっている。たぶんエアコンに当たりすぎて、また氷の食べ過ぎなのだろう。
レース序盤に落車したマイヨブラン(ヤングライダー賞)のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
ストレスの多いステージで、落車に巻き込まれてしまった。だけどチームメイトが僕を集団復帰させてくれ、良い形でステージを乗り切ることができた。心配するような怪我はない。いまは明日の休息日を楽しみ、チームと3週目のプランを立てる。いまの調子のままアルプスの山岳ステージに臨みたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝 ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)

誰もが憧れ、走りたいと願うレース。だが実際に勝てる人は多くない。だからこそ本当に美しい勝利だ。
今日は調子がとても良く、スタート前にニルス(ポリッツ)と一緒に「逃げに乗ろう!」と笑いあっていたぐらい。そしたらスタート直後に大規模な落車が発生した。皆の無事を願っているが、その後タデイ(ポガチャル)がプロトンの前を塞ごうと提案した。それでもアタック合戦は止まず、その一つに反応したら逃げに乗ることになった。
登りでまたアタックが再開し、最終山岳での感触がとても良かった。他の選手たちのコンディションも良さそうだったので、勝つには独走しかないと思い、(2級山岳の)頂上で仕掛けた。そのまま最後まで独走できる自信があった。

チャンスが転がってきたので掴みにいった。でももちろん、タデイ(ポガチャル)がパリでマイヨジョーヌを獲得できるなら、この勝利はすぐにでも彼に譲るよ。
ジロ、ツール、ブエルタの全てでステージ優勝するという、素晴らしいリストに自分の名を刻むことになると分かっていたので、この瞬間を楽しもうと思っていた。だからフィニッシュまで踏み続け、大きなリードを作って勝利を満喫しようと思った。フィニッシュ後にバイクを掲げようと思ったのだが、あまりにも嬉しくて忘れてしまったよ。
ステージ2位 ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)
今日はチームから複数人が逃げに乗る作戦だった。幸い上手くいったのだが、とても厳しいステージとなった。2025年の自転車ロードレースは数年前と全く違うものになっている。最近は”終盤”がフィニッシュから100km手前で始まる。だから一度逃げ集団に入ってしまうと、脚を回復させる時間がないんだ。
ティム(ウェレンス)は賢く、またとても強かった。彼がアタックした瞬間、すぐにもう引き戻すことはできないのだと悟った。そして追走集団に合流したワウト(ファンアールト)に無線で「2位を狙え」と言われ、それが今日得られる最大限の結果だった。
ステージ3位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、チューダー・プロサイクリング)

(レースで脱臼した肩の)レントゲンを撮って調べたが、悪い状態ではなかった。フィニッシュした瞬間、ワウト(ファンアールト)が僕に「僕らの前に選手がいる」と言ってくれた。その原因は落車で無線が壊れてしまったから。(勘違いガッツポーズは)過去にリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで経験済み。これも自転車ロードレースの一部だよ。
ステージ4位 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

適切な逃げに乗るだけで、とても厳しいタスクだった。最終的にヴィクトル(カンペナールツ)と共に乗ることができ、悪かった調子もフィニッシュが近づくにつれて良くなっていった。今日はヴィクトルで狙おうとチームに伝え、かなり力を使わなくてはならなかったが、追走集団に合流できたことに驚いた。2位と4位は良い結果だが、もちろん勝利を狙っていた。最終週はもっとチャンスがあると思う。
マイヨジョーヌ タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

ティムの勝利が自分の勝ちよりも嬉しい。今日のラスト45kmからは、彼が追走に対し徐々にタイム差を拡げていくのを、無線で聴いていて楽しかった。今日、彼が見せた走りは素晴らしかった。ティムは過去最高のチームメイトの1人で、シーズンを通して僕のために犠牲を払ってくれる。それは彼の得意なクラシックレースでも変わらない。そんな彼が勝利のチャンスを得て、自らそれを掴みにいった。
明日の休息日が楽しみだが、決して休みすぎてはいけない。なぜならその次の日にはモンヴァントゥーが待っているのだからね。プロトンの半分の選手がそうであるように、ここ数日は喉が痛み鼻が詰まっている。たぶんエアコンに当たりすぎて、また氷の食べ過ぎなのだろう。
レース序盤に落車したマイヨブラン(ヤングライダー賞)のフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
ストレスの多いステージで、落車に巻き込まれてしまった。だけどチームメイトが僕を集団復帰させてくれ、良い形でステージを乗り切ることができた。心配するような怪我はない。いまは明日の休息日を楽しみ、チームと3週目のプランを立てる。いまの調子のままアルプスの山岳ステージに臨みたい。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
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