1級山岳にフィニッシュしたツアー・オブ・スロベニア第4ステージで、キリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)が逃げ切り勝利。ライバルを引き離したアンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が区間3位に入り、総合首位に浮上した。

6月7日に行われたツアー・オブ・スロベニア第4ステージ photo:Tour of Slovenia

ツアー・オブ・スロベニア2025第4ステージ コースプロフィール photo:Tour of Slovenia ツアー・オブ・スロベニア(UCI2.Pro)も残すところあと2日。第4ステージは大会唯一の山頂フィニッシュで、選手たちは2級山岳を越え、最後に今大会最難関の1級山岳ゴルテ(距離7.4km/平均13.8%)を登坂。最終日である翌日が丘陵ステージのため、頂上で総合リーダージャージを着用した選手が、総合優勝を大きく引き寄せることになる。
この日は前日2位だったフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG)が、初日に負った足首の怪我のため不出場。そのため126名まで減った選手たちがスタートし、すぐにサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)ら6名が逃げ集団を形成。それを総合首位であるファビオ・クリステン(スイス)を擁するQ36.5プロサイクリングが、メイン集団を先導して追いかけた。

6名が逃げグループを形成した photo:Tour of Slovenia

プロトンはレース後半に入り、リドル・トレックが先導した photo:Tour of Slovenia
1級山岳に迫るとプロトンの牽引は総合エースのテイオ・ゲイガンハート(イギリス)で勝利狙うリドル・トレックに代わる。4分弱のリードで登坂を始めた逃げグループは人数が絞られていき、残り4.4kmでキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)がサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)を引き離し、単独先頭に立つ。後続のメイン集団ではハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)のアタックから総合争いが始まり、ゲイガンハートの加速にクリステンが遅れた。
残り2km地点から平均勾配13%の区間が登場する急勾配を、ツァレンコは淡々と踏み続けてフィニッシュ地点に到着。昨年プロデビューした24歳が、逃げ切りから山頂フィニッシュを制した。

逃げ切り勝利を決めたキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) photo:Tour of Slovenia
2位は28秒遅れで粘ったゾッカラート。そして総合争いは、ラスト1kmを切ってから仕掛けたヨハンネセンがライバルたちを引き離し、38秒遅れの3位でフィニッシュ。4位(41秒遅れ)はフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)、優勝候補のゲイガンハートは6位(48秒遅れ)だった。
この結果、総合首位にはヨハンネセンが浮上。最終ステージを前に、総合優勝へ大きく前進した。
「ラスト500mまで自分が勝てるとは思わなかった。4分弱のアドバンテージで(1級山岳を)登り始め、ラスト5kmで僕とゾッカラートだけになった。勝ちたいのならばアタックするしかないと思い、飛び出して追いつかれないことを祈った。そして勝利を掴み取った」と、ツァレンコは勝利を振り返った。
ツァレンコは今年4月のツアー・オブ・ハイナンでプロ初勝利を飾り、総合優勝にも輝いたウクライナ出身のクライマー。直近ではイタリアの2クラスのワンデーレースでも勝利しており、プロ2年目が躍進のシーズンとなっている。


この日は前日2位だったフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツXRG)が、初日に負った足首の怪我のため不出場。そのため126名まで減った選手たちがスタートし、すぐにサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)ら6名が逃げ集団を形成。それを総合首位であるファビオ・クリステン(スイス)を擁するQ36.5プロサイクリングが、メイン集団を先導して追いかけた。


1級山岳に迫るとプロトンの牽引は総合エースのテイオ・ゲイガンハート(イギリス)で勝利狙うリドル・トレックに代わる。4分弱のリードで登坂を始めた逃げグループは人数が絞られていき、残り4.4kmでキリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ)がサムエーレ・ゾッカラート(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)を引き離し、単独先頭に立つ。後続のメイン集団ではハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)のアタックから総合争いが始まり、ゲイガンハートの加速にクリステンが遅れた。
残り2km地点から平均勾配13%の区間が登場する急勾配を、ツァレンコは淡々と踏み続けてフィニッシュ地点に到着。昨年プロデビューした24歳が、逃げ切りから山頂フィニッシュを制した。

2位は28秒遅れで粘ったゾッカラート。そして総合争いは、ラスト1kmを切ってから仕掛けたヨハンネセンがライバルたちを引き離し、38秒遅れの3位でフィニッシュ。4位(41秒遅れ)はフェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG)、優勝候補のゲイガンハートは6位(48秒遅れ)だった。
この結果、総合首位にはヨハンネセンが浮上。最終ステージを前に、総合優勝へ大きく前進した。
「ラスト500mまで自分が勝てるとは思わなかった。4分弱のアドバンテージで(1級山岳を)登り始め、ラスト5kmで僕とゾッカラートだけになった。勝ちたいのならばアタックするしかないと思い、飛び出して追いつかれないことを祈った。そして勝利を掴み取った」と、ツァレンコは勝利を振り返った。
ツァレンコは今年4月のツアー・オブ・ハイナンでプロ初勝利を飾り、総合優勝にも輝いたウクライナ出身のクライマー。直近ではイタリアの2クラスのワンデーレースでも勝利しており、プロ2年目が躍進のシーズンとなっている。
ツアー・オブ・スロベニア2025第4ステージ結果
1位 | キリロ・ツァレンコ(ウクライナ、ソリューションテック・ヴィーニファンティーニ) | 4:37:46 |
2位 | サムエーレ・ゾッカラート(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | +0:28 |
3位 | アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:38 |
4位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:41 |
5位 | ヨハネス・クルセット(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:47 |
個人総合成績
1位 | アンデシュ・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | 16:09:51 |
2位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:16 |
3位 | テイオ・ゲイガンハート(イギリス、リドル・トレック) | +0:19 |
4位 | ヤコブ・オムルジェル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:35 |
5位 | ファビオ・クリステン(スイス、Q36.5プロサイクリング) | +0:50 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー) |
山岳賞 | ファビオ・クリステン(スイス、Q36.5プロサイクリング) |
ヤングライダー賞 | ヤコブ・オムルジェル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
チーム総合成績 | カハルラル・セグロスRGA |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour of Slovenia
photo:Tour of Slovenia
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