終盤に急勾配区間が設定されたツアー・オブ・ブリテン・ウィメン第2ステージ。残り14km地点でアタックしたマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL)が独走を決め、ワールドツアー初勝利を飾った。

各賞ジャージの着用者が集団先頭に並び、スタートを待つ photo:British Cycling
イギリスで開催中のツアー・オブ・ブリテン・ウィメン(UCIワールドツアー)は第2ステージを迎えた。この日のコースは北海に面した港町であるハートルプールから弧を描くようにサルトバーン・バイ・ザ・シーに向かう114.3km。ほとんどは平坦路であるものの、ラストは登坂距離600mの激坂を含むコースを2周する。
前日に見事な逃げ切り勝利を飾ったキンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)を先頭にレースはスタート。すぐにイギリスのコンチネンタルチームに所属する若手選手ら3名が逃げ集団を形成し、それを追うメイン集団はAGインシュランス・スーダルが先導する。2つの集団の差は3分前後で推移した。

逃げを吸収したプロトン photo:CorVos
周回コースに入ると逃げは2名となり、プロトンのコントロールがEFオートリー・キャノンデールに代わる。そして逃げを吸収したメイン集団ではアタックが勃発。それにより絞られた先頭集団からはルコートが遅れた激坂区間で、残り14km地点でマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL)のアタックが決まった。

急勾配区間で飛び出したマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL) photo:CorVos
カナダのタイムトライアルU23王者であるロルダンは、持ち前の独走力でリードを拡大していく。後続では集団を飛び出したリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)が単独で追い、その後ろではセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)を含む17名の集団が追走。しかしロルダンはそれら追走を振り切り、フィニッシュ地点に到着した。
昨年アメリカのコンチネンタルチームで走り、国内レースやポルトガルの2クラスのレースで勝ち星を重ねたロルダンは21歳。そして今年ワールドチームであるピクニック・ポストNLに加入し、早くも移籍したチームでの初勝利を飾った。

14kmの独走を決め、ワールドツアー初勝利を掴んだマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL) photo:British Cycling

チームメイトと勝利を喜ぶマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL) photo:British Cycling
「ハードワークをしてくれたチームメイトに感謝したい。ワールドツアーでの初勝利は特別で、これは後2日となった今大会だけでなく、残りのシーズンへの自信となった」とロルダンは喜んだ。
2位のマルクスは12秒遅れでフィニッシュ。集団は18秒遅れでレースを終え、総合首位には前日に2位だったクリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール)が立っている。

総合首位に浮上したクリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール) photo:British Cycling

イギリスで開催中のツアー・オブ・ブリテン・ウィメン(UCIワールドツアー)は第2ステージを迎えた。この日のコースは北海に面した港町であるハートルプールから弧を描くようにサルトバーン・バイ・ザ・シーに向かう114.3km。ほとんどは平坦路であるものの、ラストは登坂距離600mの激坂を含むコースを2周する。
前日に見事な逃げ切り勝利を飾ったキンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)を先頭にレースはスタート。すぐにイギリスのコンチネンタルチームに所属する若手選手ら3名が逃げ集団を形成し、それを追うメイン集団はAGインシュランス・スーダルが先導する。2つの集団の差は3分前後で推移した。

周回コースに入ると逃げは2名となり、プロトンのコントロールがEFオートリー・キャノンデールに代わる。そして逃げを吸収したメイン集団ではアタックが勃発。それにより絞られた先頭集団からはルコートが遅れた激坂区間で、残り14km地点でマーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL)のアタックが決まった。

カナダのタイムトライアルU23王者であるロルダンは、持ち前の独走力でリードを拡大していく。後続では集団を飛び出したリーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック)が単独で追い、その後ろではセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)を含む17名の集団が追走。しかしロルダンはそれら追走を振り切り、フィニッシュ地点に到着した。
昨年アメリカのコンチネンタルチームで走り、国内レースやポルトガルの2クラスのレースで勝ち星を重ねたロルダンは21歳。そして今年ワールドチームであるピクニック・ポストNLに加入し、早くも移籍したチームでの初勝利を飾った。


「ハードワークをしてくれたチームメイトに感謝したい。ワールドツアーでの初勝利は特別で、これは後2日となった今大会だけでなく、残りのシーズンへの自信となった」とロルダンは喜んだ。
2位のマルクスは12秒遅れでフィニッシュ。集団は18秒遅れでレースを終え、総合首位には前日に2位だったクリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール)が立っている。

ツアー・オブ・ブリテン・ウィメン2025第2ステージ結果
1位 | マーラ・ロルダン(カナダ、ピクニック・ポストNL) | 2:57:38 |
2位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック) | +0:12 |
3位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ) | +0:18 |
4位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、ピクニック・ポストNL) | |
5位 | キャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) | |
6位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
7位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
8位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、セラティジット・プロサイクリング) | |
9位 | クリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール) | |
10位 | クインティ・トン(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:22 |
個人総合成績
1位 | クリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール) | 4:57:03 |
2位 | リーアンヌ・マルクス(オランダ、リドル・トレック) | +0:04 |
3位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ) | +0:12 |
4位 | キャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) | +0:14 |
5位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
6位 | メーガン・ジャストラブ(アメリカ、ピクニック・ポストNL) | +0:16 |
7位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、セラティジット・プロサイクリング) | |
8位 | セシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
9位 | クインティ・トン(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:20 |
10位 | アンナ・ヘンダーソン(イギリス、リドル・トレック) |
その他の特別賞
ポイント賞 | クリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール) |
山岳賞 | クリステン・フォークナー(アメリカ、EFオートリー・キャノンデール) |
ヤングライダー賞 | キャット・ファーグソン(イギリス、モビスター) |
チーム総合成績 | FDJスエズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Tour of Britain, CorVos
photo:Tour of Britain, CorVos
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