2025年5月17日・18日に開催されたJBCF2連戦が「第3回JBCFおんたけタイムトライアル」と「第3回JBCFおんたけヒルクライム」。文字通り土曜日にタイムトライアル、日曜日にマスドスタートのヒルクライムレースという連戦で、Jプロツアーを筆頭に各カテゴリーで勝負が繰り広げられた。



32kmの個人タイムトライアルを林原聖真が制す

御嶽湖の湖畔を走るコースレイアウト レース中は終始雨が降った photo:JBCF

「第3回JBCFおんたけタイムトライアル」が2025年5月17日に開催。コースは前年同様、御嶽湖の南岸を往復する16kmの周回が設けられ、Jプロツアーはこれを2周回する32kmで競った。

当日は強い雨風が伴い、1日を通じてウェットコンディションの中でレースは進行。56名が出走したJPTでは3つのヒートに分けられてのタイムアタックとなった。

トップタイムをマークした林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:JBCF

2位  山口瑛志(レバンテフジ静岡) photo:JBCF
3位 内田宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) photo:JBCF


優勝した林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:JBCF

まず第1ヒートでは林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)が40分26秒の好タイムで暫定トップに。続いて第2ヒートでは山口瑛志(レバンテフジ静岡)が40分57秒でまとめて暫定2位に入る。最終走者の内田宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム)が1周目折り返し地点をトップで通過するなど力走をみせるが、41分14秒の3位でフィニッシュ。長らくトップタイムを守り続けた林原がJPT初勝利を遂げた。

また、女子のJフェミニンツアーは8名が出走。最終走者の杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)が同カテゴリー唯一の24分台をマークして優勝。タイムトライアルリーダージャージ着用者としての力を発揮している。

JFT表彰式 photo:JBCF

Y1優勝:坂本悠眞 (埼玉ユース自転車競技部) photo:JBCF
Y2表彰台 photo:JBCF



U17対象のY1カテゴリーは坂本悠眞 (埼玉ユース自転車競技部)が1名での出走となり、 25分08秒のタイムでまとめて優勝した。U15対象のY2カテゴリーには6名が出走し、最終走者の茂木陽向 (Team 一匹狼)が稲 寛太 (埼玉ユース自転車競技部)をわずかに上回って 23分52秒で優勝し、U15リーダージャージに袖を通した。

JエリートツアーのE1カテゴリーは36名が出走。新藤大翔(EQADS)が前半折り返し地点からトップタイムを出し、そのまま1位でフィニッシュした。また、この日2位に入った奥山太郎(エキップ ホッカイドウ)がポイントを加算し、Jエリートツアーリーダーを守っている。

E1優勝:新藤大翔(EQADS) photo:JBCF
JMT優勝:小笠原 豊(Promotion x Athletes CYCLING) photo:JBCF



JマスターズツアーのJMTカテゴリーは12名が出走。22分台を争うレースでトップタイムを出した小笠原 豊(Promotion x Athletes CYCLING)が優勝。なお、この日3位に入った遠藤 優(Roppongi Express)がポイントを加算し、Jマスターズツアーリーダージャージを確保した。
結果  JPT 32km
1位 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) 40分26秒
2位 山口瑛志(レバンテフジ静岡) 40分57秒
3位 内田宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) 41分14秒
4位 大室佑(群馬グリフィンレーシングチーム) 41分33秒
5位 三宅太生(群馬グリフィンレーシングチーム) 41分43秒
6位 竹田天飛(弱虫ペダル サイクリングチーム) 41分54秒
Jプロツアーリーダー エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島)
U23リーダー 渡辺一気(京都産業大学)
結果 JFT 16km
1位 杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling) 24分49秒
2位 鈴木友佳子(MIVRO) 25分03秒
3位 市村 愛(ARAKAWA Pista stile ) 25分21秒
Jフェミニンツアーリーダー 阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)
Jフェミニンツアーリーダー(タイムトライアル) 杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)
結果 Y1 16km
1位 坂本悠眞 (埼玉ユース自転車競技部) 25分08秒
Jユースツアーリーダー  鷹取 礼(山梨県立笛吹高等学校)
結果 Y2 16km
1位 茂木陽向 (Team 一匹狼) 23分52秒
2位 稲 寛太 (埼玉ユース自転車競技部) 23分56秒
3位 渡邊稜己 (LEVANTE HOPE) 24分25秒
U15リーダー 茂木陽向 (Team 一匹狼)
結果 E1 16km
1位 新藤大翔(EQADS) 20分33秒
2位 奥山太郎(エキップ ホッカイドウ) 20分58秒
3位 宮田 直紀(mkw) 21分04秒
Jエリートツアーリーダー(TT共) 奥山太郎(エキップ ホッカイドウ)
U19リーダー 住田悠人(​​AVENTURA VICTORIA RACING)
JMT 結果 16km
1位 小笠原 豊(Promotion x Athletes CYCLING) 22分13秒
2位 丸渕 聖悟(FAST LANE Racing) 22分39秒
3位 遠藤 優(Roppongi Express) 22分44秒
Jマスターズツアーリーダー 遠藤 優(Roppongi Express)
御嶽山を登る「第3回JBCFおんたけヒルクライム」サルマ寛大が独走勝利

個人ランキング3位の内田宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム)を先頭に松原スポーツ公園をスタート photo:JBCF

タイムトライアル翌日の2025年5月18日に開催されたのが「第3回JBCFおんたけヒルクライム」。コースは前年同様に松原スポーツ公園をスタートし、5kmのパレード走行をした後、再スタートから19km先のフィニッシュを目指し、御岳山を登る。全カテゴリーの選手が獲得標高1290m、平均勾配7.9%のタフなヒルクライムレースに挑んだ。

JPTには67名が出走。アクチュアルスタート後、しばらくは集団一つのままでレースは進行。やがて集団先頭の数名が抜け出す形で柴田雅之(ヴィクトワール広島)、佐藤 光(TeamCyclersSNEL)、 遠藤大樹(CIEL BLEU KANOYA)が飛び出した。

さらに柴田が動いて単独先頭に。これを追った佐藤が柴田に追いつくと、2名がレースをリードする。中盤以降、人数を減らしながらこれを追いかけた追走集団が後ろに続いた。

終盤に仕掛けるサルマ寛大(レバンテフジ静岡) photo:JBCF
サルマ寛大(レバンテフジ静岡)が50分21秒で優勝 photo:JBCF


JPT表彰式 photo:JBCF

残り5km地点を過ぎると先頭2名と追走集団の距離が縮まり出す。佐藤、そして柴田も集団に吸収され、集団は1つに。残り3km地点を過ぎるとサルマ寛大(レバンテフジ静岡)が集団から飛び出し、やや遅れて山口瑛志(レバンテフジ静岡)と林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム)が追う展開に。残り1kmを切ってもサルマの独走が続くとそのままリードを保ってフィニッシュ。2位には山口が入り、レバンテフジ静岡はワンツーフィニッシュを遂げた。

女子のJフェミニンツアーは9名が出走。最後は鈴木友佳子(MIVRO)が両手を広げてトップでフィニッシュ。昨年同大会3位の実力者が力をみせた。

JFT:鈴木友佳子(MIVRO)が1時間10分14秒で優勝 photo:JBCF

Y1:柬理日楠詩(Team FITTE)1時間00分01秒 photo:JBCF
Y2表彰式 photo:JBCF



U17対象のY1カテゴリーは3名が出走。柬理日楠詩(Team FITTE)が1時間切りに迫るタイムで優勝した。U15対象のY2カテゴリーには8名が出走し、勝負は最後までもつれ、茂木陽向 (Team 一匹狼)が石田龍臣(VC FUKUOKA)に競り勝って優勝。茂木は前日のタイムトライアルに続いて2連勝。U15リーダージャージもキープしている。

E1表彰式 photo:JBCF
M表彰式 photo:JBCF



JエリートツアーのE1カテゴリーは50名が出走し、成田 眸(mkw)が後続を大きく突き放す走りで優勝。前年の同大会に続いて2連覇を達成し、ヒルクライムランキングでトップに立った。

JマスターズツアーのJMTカテゴリーは11名が出走。大島和也(MiNERVA-asahi)と冨田善裕(チームスカイ キョウト)が最後まで争い、大島が先着して優勝。この日出走した遠藤 優(Roppongi Express)もポイントを重ね、Jマスターズツアーリーダーを確保している。
結果  JPT 19km
1位 サルマ 寛大(レバンテフジ静岡) 50分21秒
2位 山口瑛志(レバンテフジ静岡) +30秒
3位 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) +43秒
4位 吉岡直哉(チームユーラシア - iRCタイヤ) +46秒
5位 内田宇海(弱虫ペダル サイクリングチーム) +1分7秒
6位 柴田雅之(ヴィクトワール広島) +1分12秒
Jプロツアーリーダー Elliot Schultz(ヴィクトワール広島)
U23リーダー 渡辺一気(京都産業大学)
結果 JFT 19km
1位 鈴木友佳子(MIVRO) 1時間10分14秒
2位 竹内清子(VELONUTS RACING TEAM) +59秒
3位 杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling) +2分11秒
Jフェミニンツアーリーダー 阿部花梨(イナーメ信濃山形-F)
結果 Y1 19km
1位 柬理日楠詩(Team FITTE) 1時間00分01秒
2位 鈴木レオナルド(mkw) +3分43秒
3位 越智映成(イナーメ信濃山形-EFT) +6分29秒
Jユースツアーリーダー 茂木陽向 (Team 一匹狼)
結果 Y2 19km
1位 茂木陽向(Team 一匹狼) 1時間1分20秒
2位 石田龍臣(VC FUKUOKA) +04秒
3位 富永和彦(Team 一匹狼) +8分22秒
U15リーダー 茂木陽向 (Team 一匹狼)
結果 E1 19km
1位 成田 眸(mkw) 50分07秒
2位 長澤優樹(COWGUMMA) +3分08秒
3位 田山昇吾(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +3分34秒
Jエリートツアーリーダー(TT共) 奥山太郎(エキップ ホッカイドウ)
Jエリートヒルクライムリーダー 成田 眸(mkw)
U19リーダー 住田悠人(​​AVENTURA VICTORIA RACING)
JMT 結果 19km
1位 大島和也(MiNERVA-asahi) 1時間00分36秒
2位 冨田善裕(チームスカイ キョウト) +16秒
3位 海保洋平(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +2分28秒
Jマスターズツアーリーダー 遠藤 優(Roppongi Express)

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