アメリカ・ノースカロライナに拠点を置くケーンクリークからハイエンドリムブレーキキャリパー"eeBrake"にブロンプトン専用アセンブルが登場。ロングアーチ化とケーブルルーティングの変更によって、ブロンプトンに最適化された一品だ。



ケーンクリーク eeBRAKE ASSEMBLY BROMPTON (c)ダイアテック

伝説のエンジニアであるクレイグ・エドワーズによる設計で、超軽量でありながら、主要なコンポーネントブランドのハイエンドモデルに匹敵する制動力とコントローラブルなフィーリングを備えたリムブレーキキャリパーとして、高い評価を得てきたeeBrake。

ディスクブレーキへとロードバイクのメインストリームが移り行く中、貴重な高性能リムブレーキキャリパーとして生き残るeeBrakeは、実はブロンプトンのコアなユーザーにとって愛車の制動力を底上げするための有力なカスタムパーツだったという。

通常モデルに比べてアームを10mm延長している。 (c)ダイアテック

しかし、本来ロードバイク用に開発されていたeeBrakeは、そのままではブロンプトンに取り付けることが出来ないため、それぞれのショップ単位で社外品のアダプターを利用するなどの、更なるカスタムが必要だった。

今回ケーンクリークは、ブロンプトンユーザーのニーズに応えるために専用モデルを開発。互換性の確認や余分なアダプターを使用することなく、そのまま取り付けることが可能となった。

フロントにはケーブルガイドが付属。折り畳み時に干渉を防ぐ (c)ダイアテック

純正での対応というだけでもユーザーにとっては大きなメリットだが、今回の専用モデルの登場によってタイヤの選択肢も増加している。ロード向けの通常モデルはアーム長が60mmであったのに対し、ブロンプトンモデルは70mmへとロングアーチ化を実現。これにより、約1.5インチまでのタイヤを装着しても問題ないクリアランスを確保した。

さらに、ブレーキケーブルの取り付けに関してもアップデートされている。下からワイヤーを通すダウンプル用のパーツが追加され、ブロンプトンに最適化。よりスマートなケーブルルーティングでeeBrakeのアセンブルを可能とした。また、フロントには折り畳み時に負荷がかからないようバナナ(ガイド)が付属する。

なお、フェンダー、キャリアの取り付けはできないとのことだ。国内には初回限定30セットが入荷中。価格は149,600円(税込)。



ケーンクリーク eeBRAKE ASSEMBLY BROMPTON
素材:CNCハイグレードアルミ、チタン、ステンレススチール
対応リム幅: 19mm~28mm
重量:フロント:105.4g(パッド無し) / リア:101.4g(パッド無し)本体のみ:90g(実測値、前後共通)
価格:149,600円(税込)