フォルトゥナートが終盤アタックを成功　区間2位のボーダンが総合首位浮上

大会3日目の第2ステージを迎えたツール・ド・ロマンディは、エヴェネプール含む総合勢による争いが勃発。精鋭集団に入ったロレンツォ・フォルトゥナート（イタリア、XDSアスタナ）が1.2kmのアタックを成功させ勝利した。

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所属チームは違えど、若手のイギリス勢が2日連続で勝利しているツール・ド・ロマンディ（UCIワールドツアー）。その3日目となる第2ステージは、ヌシャテル湖の北側にあるラ・グラン・ベロッシュを発着地点とする157km。序盤に2つの2級山岳を越え、中盤に3級と2級山岳をクリアするものの、ラスト約30kmは平坦路という予想が難しいレイアウトだ。

前日に今季4勝目を飾り、2クラスのレースを合わせれば通算6勝をマークするマシュー・ブレナン（イギリス、ヴィスマ・リースアバイク）を先頭にレースはスタートした。ヒュー・カーシー（イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト）ら5名が逃げ集団を作り、メイン集団はレムコ・エヴェネプール（ベルギー）を擁するスーダル・クイックステップが先導。3級山岳に入ると、カーシーとジュリアン・ベルナール（フランス、リドル・トレック）が速度を上げ、先頭は2名となった。

1分差で登りに入ったプロトンでは、リーダージャージを着るマシュー・ブレナン（イギリス、ヴィスマ・リースアバイク）が遅れていく。絵画のような菜の花畑の間を抜け、2級山岳でプロトンは逃げをキャッチ。新たにフアン・ロペス（スペイン、リドル・トレック）とジェイ・ヴァイン（オーストラリア、UAEチームエミレーツXRG）が飛び出すなか、後続ではエヴェネプールがアタックする場面もあった。

ヴァインがプロトンに戻る一方、シャッフルがかかった先頭集団はレナルト・ファンイートヴェルト（ベルギー、ロット）を含む5名となる。追いかける13名のエヴェネプール・グループは最後まで先頭との差を縮めることはできず、勝負の行方は先頭集団に委ねられた。

残り1.2km地点でロレンツォ・フォルトゥナート（イタリア、XDSアスタナ）がアタックし、他の4名は反応できず。フォルトゥナートはこのチャンスを逃すまいと踏み続け、後続を2秒差で退けフィニッシュ。昨年アスタナに加入した28歳が、チーム移籍後初勝利を飾った。

総合優勝候補を含む集団は56秒遅れでフィニッシュし、その先頭をエヴェネプールが取る。また総合首位には区間2位だった23歳のアレックス・ボーダン（フランス、EFエデュケーション・イージーポスト）が立っている。