数多くのプロチームをサポートするプロロゴが、定番SCRATCH M5の3Dプリントパッドモデルをリリースした。部分ごとに最適化されたサポート性と軽量性を両立していることが特徴だ。



プロロゴ SCRATCH M5 PAS 3D MSS (c)プロロゴ

今シーズンよりプロロゴがサポートしているUCIワールドチームのヴィスマ・リースアバイク。グランツールの総合優勝を狙うヨナス・ヴィンゲゴーや、自らも勝ちを狙える実力者セップ・クスらは、NAGO R4やDIMENSIONシリーズと並ぶ定番モデルのSCRATCH M5を愛用し、今シーズンを戦っている。

そんなSCRATCH M5をベースとした3Dプリントパッドモデルが登場。昨年プロロゴが発表したNAGO R4 PAS 3D MSSに次ぐ3Dプリントモデルの第二弾だ。

3Dプリントパッドの美点はセルの形や大きさ、線の太さを自由に設計することができ、シームレスにパッドの硬さを調整できること。プロロゴの部分ごとにフォームパッドの硬さを調整するMSS(マルチセクターシステム)というテクノロジーが、3Dプリント技術を組み合わせることでさらに進化を遂げる。

サドル中央部には大きな開口部を設け快適性を高めている (c)プロロゴ
不規則に並ぶセルによってサポート力をコントロールしている (c)プロロゴ



複雑に線が交差する立体形状のベースは、プロロゴが集めたプロからアマチュアサイクリストまでのデータに基づき作成。サドルに加わる圧力の研究と実際のテストを経て生み出されたパッドは、弾性係数を調整した二層構造が採用されている。

さらにMSS同様にサドルを前部、中央部、後部の3つのセクターにわけ、それぞれに異なる役割を与えた。どのセクターも表面にはボロノイ形状だが、ベース付近は形状が変更されている。

例えば前部セクションではボロノイ形状の下にカゴメ格子を採用し、密度も中程度として弾性係数を低めに設定した。これによってサドル先端に座る時でも優れたサポート力と快適性を実現する。

プロロゴ SCRATCH M5 PAS 3D MSS (c)プロロゴ

中央セクションではベース付近を四面体形状として、中密度/低弾性係数に仕上げることで、ライダーの体への影響を低減。サドル中央部がカットアウトしているPAS構造とあわせて、快適な乗り心地を提供してくれる。そして後部はベース付近を菱形形状、高密度/高弾性係数として、長時間のライドでも坐骨を快適にサポートする。

3Dプリントパッドの素材は耐久性と弾力性に優れた素材が組み合わせられており、サドルの各セクションの機能が最適化されているという。ベースは長い繊維のカーボンで作られており、軽量化と剛性確保に貢献。レールはカーボン/ケブラー/アルミフィラメントから作られるNackと、軽量合金鋼のTiroxという二種類が用意される。

Nackレールモデルの重量は176g、価格は57,200円(税込)。Tiroxレールモデルの重量は209g、価格は44,000円(税込)。



プロロゴ SCRATCH M5 PAS 3D MSS
サイズ:250x140mm
レール:Nack、Tirox
重量:176g(Nack)、209g(Tirox)
価格:57,200円(税込、Nack)、44,000円(税込、Tirox)


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