2025/03/23(日) - 15:40
三つ巴スプリントから2度目の優勝を果たしたファンデルプールは「信じがたい結果だ」と喜んだ。一方、2年連続で3位だったポガチャルは「また来年挑戦する」と雪辱を誓った。
優勝 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)

優勝したマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
信じがたい結果だ。優勝を狙っていたものの、皆タデイ(ポガチャル)がとても強いことを知っている。序盤は雨と寒さで酷い状態で、海岸線に出てから徐々に調子が上がっていった。これでチームとして3年連続での優勝だ。この唯一無二の結果が嬉しいよ。
登りでタデイが最も強いことは明らかだった。チプレッサでのアタックは鋭く、その後3名で良い協力関係を築くことができた。全員が表彰台に上がることのできる人数だったからね。タデイは僕を引き離そうとアタックし、それに食らいつく僕のフィニッシュ地点は、ポッジオの頂上だった。(ポッジオでは)脚に力を感じ、カウンターアタックを仕掛けたのだが、彼もまた強く引き戻されてしまった。

トロフィーを掲げるマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos
2人(ポガチャルとガンナ)がロングスプリントに持ち込みたがっていることは分かっていた。それに僕がフィニッシュラインの直前まで脚を溜めると思っていたのだろう。だからこそ残り300mの標識から加速し、彼らを驚かせたんだ。スプリントを開始し、フィニッシュまで十分踏み続けられると感じた。正しい判断だった。
サンレモでの勝利はもちろん特別だ。それに加え、素晴らしいあの2人を破って手に入れた勝利。あの2人と共に表彰台に上がることができ、誇りに思うよ。本当に嬉しい。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)

スプリントで敗れたフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
あと1回くらい2位になってもいいかな(笑)。チームとして素晴らしい走りができた。自転車界を代表する2人の新旧世界王者についていくことができた。それ以上、僕にできることはなかった。だからこの結果にとても満足している。
自分が出せる数値は把握している。だから(ポッジオの)頂上までは自分のペースを守り、下りで2人に追いついた。自分でも素晴らしいと思う走り。だからこそチームメイトやスタッフに感謝したい。来年も優勝を目指して挑みたい。
3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

チプレッサで仕掛けたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
僕らは作戦を忠実に実行しただけだ。チームの走りは素晴らしく、チプレッサではベストを尽くした。もちろん単独先頭に立てればと楽観的な考えがあった。だけどマチューとフィリッポの3人でも悪くない展開だと思った。
ポッジオでは序盤からアタックしなければならないと思ったのだが、今日のマチューは強すぎた。それに(その後追いつかれた)フィリッポも強かった。3位という結果に満足しているが、高みを目指し、また来年挑戦したい。

2年連続の3位となったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
最終ストレートでは、3人とも同じ位置(残り300m)からスプリントしようと思っていたみたいだ。だけど追い風の影響もあり、マチューが強さを証明した。
今日はスタートから3時間半は悪天候により酷い状態だった。だけど結果的に素晴らしいレースとなり、いつかの日かここで勝利を掴みたい。
4位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

追走集団の先頭でフィニッシュしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos
予想通りの展開となった。だが、彼(ポガチャル)のアタックを予期するのと、ついていくのは別のこと。あのような人数の集団でチプレッサに突入するのはストレス以外の何物でもない。最高のコンディションでないと前方に位置を取り、そこをキープする小さな努力が脚の力を奪っていく。だからチプレッサでタデイがアタックした瞬間、僕にはもう彼についていく脚はなかった。今日は調子が悪く、寒さに苦しめられていたからね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
優勝 マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)

信じがたい結果だ。優勝を狙っていたものの、皆タデイ(ポガチャル)がとても強いことを知っている。序盤は雨と寒さで酷い状態で、海岸線に出てから徐々に調子が上がっていった。これでチームとして3年連続での優勝だ。この唯一無二の結果が嬉しいよ。
登りでタデイが最も強いことは明らかだった。チプレッサでのアタックは鋭く、その後3名で良い協力関係を築くことができた。全員が表彰台に上がることのできる人数だったからね。タデイは僕を引き離そうとアタックし、それに食らいつく僕のフィニッシュ地点は、ポッジオの頂上だった。(ポッジオでは)脚に力を感じ、カウンターアタックを仕掛けたのだが、彼もまた強く引き戻されてしまった。

2人(ポガチャルとガンナ)がロングスプリントに持ち込みたがっていることは分かっていた。それに僕がフィニッシュラインの直前まで脚を溜めると思っていたのだろう。だからこそ残り300mの標識から加速し、彼らを驚かせたんだ。スプリントを開始し、フィニッシュまで十分踏み続けられると感じた。正しい判断だった。
サンレモでの勝利はもちろん特別だ。それに加え、素晴らしいあの2人を破って手に入れた勝利。あの2人と共に表彰台に上がることができ、誇りに思うよ。本当に嬉しい。
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)

あと1回くらい2位になってもいいかな(笑)。チームとして素晴らしい走りができた。自転車界を代表する2人の新旧世界王者についていくことができた。それ以上、僕にできることはなかった。だからこの結果にとても満足している。
自分が出せる数値は把握している。だから(ポッジオの)頂上までは自分のペースを守り、下りで2人に追いついた。自分でも素晴らしいと思う走り。だからこそチームメイトやスタッフに感謝したい。来年も優勝を目指して挑みたい。
3位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

僕らは作戦を忠実に実行しただけだ。チームの走りは素晴らしく、チプレッサではベストを尽くした。もちろん単独先頭に立てればと楽観的な考えがあった。だけどマチューとフィリッポの3人でも悪くない展開だと思った。
ポッジオでは序盤からアタックしなければならないと思ったのだが、今日のマチューは強すぎた。それに(その後追いつかれた)フィリッポも強かった。3位という結果に満足しているが、高みを目指し、また来年挑戦したい。

最終ストレートでは、3人とも同じ位置(残り300m)からスプリントしようと思っていたみたいだ。だけど追い風の影響もあり、マチューが強さを証明した。
今日はスタートから3時間半は悪天候により酷い状態だった。だけど結果的に素晴らしいレースとなり、いつかの日かここで勝利を掴みたい。
4位 マイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

予想通りの展開となった。だが、彼(ポガチャル)のアタックを予期するのと、ついていくのは別のこと。あのような人数の集団でチプレッサに突入するのはストレス以外の何物でもない。最高のコンディションでないと前方に位置を取り、そこをキープする小さな努力が脚の力を奪っていく。だからチプレッサでタデイがアタックした瞬間、僕にはもう彼についていく脚はなかった。今日は調子が悪く、寒さに苦しめられていたからね。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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