前哨戦での落車により、ミラノ〜サンレモ出場が危ぶまれていたヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)についてチームが出場を明言。一方、手を怪我したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)はボルタ・ア・カタルーニャの不出場が明らかとなった。



ミラノ〜サンレモへの出場が明らかとなったヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:CorVos

3月22日に開催されるモニュメント(5大クラシック)初戦、ミラノ〜サンレモ(UCIワールドツアー)。アルペシン・ドゥクーニンクは前回覇者ヤスペル・フィリプセンの出場を発表した。フィリプセンは「落車は身体へ大きな影響を及ぼし、擦過傷や何針か縫う必要もあった。そのため簡単なレースとはならないが、トライしていみたい。終盤に調子が良くなければ、もちろんチームのアシストに回るつもりだ」と、コメントを残した。

フィリプセンが落車したのは、ミラノ〜サンレモの3日前である3月19日に行われたノケレ〜クールセ(UCI1.Pro)。スプリントに向けてスピードを上げる集団で落車に巻き込まれ、そのまま病院へ搬送。レース後に「(集団内で)行き場をなくし落車した。調子が良く、勝てると思っていただけに残念だ」とフィリプセンは語っていた。

ミラノ〜サンレモでアルペシンは、フィリプセンを中心に2023年覇者マチュー・ファンデルプール(オランダ)やカーデン・グローブス(オーストラリア)など強力なメンバーで臨む。

ヴィンゲゴーはボルタ・ア・カタルーニャを回避

怪我の回復に努めるヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

その一方で、ヴィスマ・リースアバイクはヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)のボルタ・ア・カタルーニャ不出場が発表された。ヴィンゲゴーは初の総合優勝を目指し、臨んだパリ〜ニースの第5ステージ前半に落車。その後レースに復帰し、山頂フィニッシュで16位に入ったものの、手の打撲により翌日は未出走だった。

そのため3月24日に開幕するボルタ・ア・カタルーニャはセップ・クス(アメリカ)を中心に、ジロ・デ・イタリアのメンバーであるサイモン・イェーツ(イギリス)やウィルコ・ケルデルマン(オランダ)、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ)など経験豊富な強力なメンバー構成で臨む。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos