2025/03/15(土) - 08:32
横風分断により16名の精鋭集団が形成されたパリ〜ニース6日目。マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)がスプリントを制し、総合首位マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク)がリードを拡大した。

前日勝者のレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:A.S.O.
パリ近郊からフランス南東部のリゾート地、ニースを目指す全8日間のパリ〜ニース。この日のフィニッシュ地点となったのはマルセイユのすぐ近くであるベール湖で、209.8kmコースは平坦基調だ。途中3つの3級山岳を越えるものの、難易度は低いため集団スプリントが大方の予想となった。
この日は前日に落車し、手首を痛めたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が未出走。そのためチームはマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)の総合連覇に集中し、ヴィンゲゴーは次戦のボルタ・ア・カタルーニャ(3月24日〜)に向けて回復に努める。
引き続き雨が降ったレースは、山岳賞ジャージを着るトマ・ガシニャール(フランス、トタルエネルジー)が飛び出し、レミ・カヴァニャ(フランス、グルパマFDJ)ら2名が合流。最初の2時間が平均47km/hを超える高速で進むなか、逃げ集団は3分のリードで踏み続ける。ガシニャールは1つ目の3級山岳をトップ通過するとメイン集団に戻り、先頭は2名となった。

逃げに乗ったレミ・カヴァニャ(フランス、グルパマFDJ) photo:A.S.O.
2つ目の3級山岳の先頭はカヴァニャが取り、残り59km地点でヴィスマが横風分断を仕掛けた。新加入ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー)を中心に加速したヴィスマは、総合首位マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)ら6名を含む9名の集団を形成する。そこにイネオス・グレナディアーズらも合流し、スプリント勝利を狙えるマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)も入った。
一方、優勝候補に挙げられたスプリンターのティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は遅れ、追走集団には総合3位のジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)や4位で前日勝者のレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)の姿も。ヴィスマとイネオスがそれぞれ6名を入れた16名の精鋭集団は逃げの2名を捉え、後続との差を1分半まで拡げていった。

ヴィスマとイネオスが中心となった16名の先頭集団 photo:A.S.O.

追走集団はスプリントに持ち込みたいスーダル・クイックステップが中心に牽引した photo:CorVos
残り19.3km地点に設定された中間スプリントでは、ジョーゲンソンがスプリントして6秒のボーナスタイムを獲得。そしてヴィスマとイネオスの協力態勢が最後まで崩れることはなく、追走に1分40秒差をつけて残り1km地点を通過。すかさず単独で先頭集団に入ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、スーダル・クイックステップ)が仕掛けた。
しかしイネオスがこれを潰し、勝負はスピードのあるピーダスンとアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)の一騎打ちと見られた。先にピーダスンがスプリントを始め、その背後にTTスペシャリストのジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がつく。ジングレのスピードが伸び悩むなか、粘るターリングをピーダスンが抑え、先頭でフィニッシュに飛び込んだ。

混沌のスプリントを制したマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:A.S.O.

シーズン3勝目を飾ったマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) photo:A.S.O.
ピーダスンは勝利について「2019年の9月の終わり(優勝したロード世界選手権)を思い出すような天候だった。あの時の方が悪天候だったが、その中で勝ったという結果は同じ。雨と5〜8度というタフなコンディションの中、スケルモースも総合順位を上げることができたし、良い日となったよ」と振り返った。
3位にはジングレを抜いたサムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が入る。総合ではジョーゲンソンが首位を守り、先頭集団に入ったフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2位に浮上。マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が3位に上がる一方で、1分54秒遅れでフィニッシュしたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)は5位に順位を下げた。

パリ近郊からフランス南東部のリゾート地、ニースを目指す全8日間のパリ〜ニース。この日のフィニッシュ地点となったのはマルセイユのすぐ近くであるベール湖で、209.8kmコースは平坦基調だ。途中3つの3級山岳を越えるものの、難易度は低いため集団スプリントが大方の予想となった。
この日は前日に落車し、手首を痛めたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が未出走。そのためチームはマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)の総合連覇に集中し、ヴィンゲゴーは次戦のボルタ・ア・カタルーニャ(3月24日〜)に向けて回復に努める。
引き続き雨が降ったレースは、山岳賞ジャージを着るトマ・ガシニャール(フランス、トタルエネルジー)が飛び出し、レミ・カヴァニャ(フランス、グルパマFDJ)ら2名が合流。最初の2時間が平均47km/hを超える高速で進むなか、逃げ集団は3分のリードで踏み続ける。ガシニャールは1つ目の3級山岳をトップ通過するとメイン集団に戻り、先頭は2名となった。

2つ目の3級山岳の先頭はカヴァニャが取り、残り59km地点でヴィスマが横風分断を仕掛けた。新加入ヴィクトル・カンペナールツ(ベルギー)を中心に加速したヴィスマは、総合首位マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)ら6名を含む9名の集団を形成する。そこにイネオス・グレナディアーズらも合流し、スプリント勝利を狙えるマッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)も入った。
一方、優勝候補に挙げられたスプリンターのティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)は遅れ、追走集団には総合3位のジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)や4位で前日勝者のレニー・マルティネス(フランス、バーレーン・ヴィクトリアス)の姿も。ヴィスマとイネオスがそれぞれ6名を入れた16名の精鋭集団は逃げの2名を捉え、後続との差を1分半まで拡げていった。


残り19.3km地点に設定された中間スプリントでは、ジョーゲンソンがスプリントして6秒のボーナスタイムを獲得。そしてヴィスマとイネオスの協力態勢が最後まで崩れることはなく、追走に1分40秒差をつけて残り1km地点を通過。すかさず単独で先頭集団に入ったマキシミリアン・シャフマン(ドイツ、スーダル・クイックステップ)が仕掛けた。
しかしイネオスがこれを潰し、勝負はスピードのあるピーダスンとアクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク)の一騎打ちと見られた。先にピーダスンがスプリントを始め、その背後にTTスペシャリストのジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)がつく。ジングレのスピードが伸び悩むなか、粘るターリングをピーダスンが抑え、先頭でフィニッシュに飛び込んだ。


ピーダスンは勝利について「2019年の9月の終わり(優勝したロード世界選手権)を思い出すような天候だった。あの時の方が悪天候だったが、その中で勝ったという結果は同じ。雨と5〜8度というタフなコンディションの中、スケルモースも総合順位を上げることができたし、良い日となったよ」と振り返った。
3位にはジングレを抜いたサムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が入る。総合ではジョーゲンソンが首位を守り、先頭集団に入ったフロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が2位に浮上。マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が3位に上がる一方で、1分54秒遅れでフィニッシュしたジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG)は5位に順位を下げた。
パリ〜ニース2025第6ステージ結果
1位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | 4:25:37 |
2位 | ジョシュア・ターリング(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
3位 | サムエル・ワトソン(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | アクセル・ジングレ(フランス、ヴィスマ・リースアバイク) | |
5位 | マッテオ・ソブレロ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | |
7位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | |
8位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
9位 | マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、スーダル・クイックステップ) | |
10位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | マッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ、ヴィスマ・リースアバイク) | 20:52:57 |
2位 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:40 |
3位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +0:59 |
4位 | テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) | +1:20 |
5位 | ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツXRG) | +2:40 |
6位 | トビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ) | +2:47 |
7位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +2:54 |
8位 | ブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG) | +3:05 |
9位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | +3:22 |
10位 | アロルド・テハダ(コロンビア、XDSアスタナ) | +3:24 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) |
山岳賞 | トマ・ガシニャール(フランス、トタルエネルジー) |
ヤングライダー賞 | フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:A.S.O.
photo:A.S.O.
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