2025/03/14(金) - 12:45
雨や横風分断による集団分断など、混沌としたティレーノ〜アドリアティコ第4ステージ。集団スプリントをオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が制し、ガンナが総合首位キープに成功した。

大会4日目に臨むマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) photo:RCS Sport
ティレニア海から東のアドリア海を目指すため、二つの海のレース(コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ)とも呼ばれるティレーノ〜アドリアティコは4日目。190kmのコースには背の高い2つの山岳が設定された。しかしいずれも序盤〜中盤であり、またラスト50kmは平坦のため集団スプリントが有力視された。
前日に続き、この日も雨が選手たちに降り続くなか、地元イタリア出身のミルコ・マエストリ(ポルティ・ビジットマルタ)を含む逃げグループは5名。最大6分差を許したメイン集団は、初日勝者でここまで総合首位を守っているフィリッポ・ガンナ(イタリア)のイネオス・グレナディアーズが先導する。途中、横風による集団分断が発生し、後方に3つの追走集団が形成された。

5名が逃げグループを形成する photo:RCS Sport

レース中盤で発生した横風分断 photo:RCS Sport
2つの山岳を越えた頃に雨は止み、晴れ間が路面を乾かす。残り25km地点では、30秒差で逃げていたヨナス・ルッチ(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)が逃げ集団の中で落車した。ルッチは脱落し、逃げ集団は4名となったものの、ここから逃げは粘りの走りを見せた。
残り5km地点で逃げとプロトンとの差は16秒。逃げの姿を捉えたプロトンからはベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出し、そのカウンターでマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が仕掛ける。エアロヘルメットを被るヒーリーはもう一度仕掛け、逃げに合流して先頭に立つ。
しかしプロトンが最終ストレートの手前で捉え、勝負は集団スプリントに持ち込まれる。逃げから残ったマエストリが踏み込み、その背後から20歳のポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がスプリント。更にファンデルプールも迫り、大外から番手を上げたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭に立った。

スプリントをオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が制す photo:RCS Sport
そして横風分断で遅れ、追走に脚を使ったコーイが、強豪らを抑えて先着。今季3勝目を喜んだ。
「すべてが作戦通りに進んだ。登りを集団でこなし、エシュロン(横風分断)で遅れてしまった。その時は勝利を諦めたものの、気持ちを切り替えて集団スプリントに備えた。このステージでの勝利を狙っていたので、自信に繋がったよ」と、コーイは語っている。
スプリントに参戦し、区間7位だったガンナが総合首位をキープ。翌日の第5ステージは終盤に急勾配の山岳が設定されているため、総合順位がシャッフルされる可能性は高い。

表彰台で喜ぶオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) photo:RCS Sport

ティレニア海から東のアドリア海を目指すため、二つの海のレース(コルサ・デイ・ドゥエ・マーリ)とも呼ばれるティレーノ〜アドリアティコは4日目。190kmのコースには背の高い2つの山岳が設定された。しかしいずれも序盤〜中盤であり、またラスト50kmは平坦のため集団スプリントが有力視された。
前日に続き、この日も雨が選手たちに降り続くなか、地元イタリア出身のミルコ・マエストリ(ポルティ・ビジットマルタ)を含む逃げグループは5名。最大6分差を許したメイン集団は、初日勝者でここまで総合首位を守っているフィリッポ・ガンナ(イタリア)のイネオス・グレナディアーズが先導する。途中、横風による集団分断が発生し、後方に3つの追走集団が形成された。


2つの山岳を越えた頃に雨は止み、晴れ間が路面を乾かす。残り25km地点では、30秒差で逃げていたヨナス・ルッチ(ドイツ、アンテルマルシェ・ワンティ)が逃げ集団の中で落車した。ルッチは脱落し、逃げ集団は4名となったものの、ここから逃げは粘りの走りを見せた。
残り5km地点で逃げとプロトンとの差は16秒。逃げの姿を捉えたプロトンからはベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が飛び出し、そのカウンターでマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)が仕掛ける。エアロヘルメットを被るヒーリーはもう一度仕掛け、逃げに合流して先頭に立つ。
しかしプロトンが最終ストレートの手前で捉え、勝負は集団スプリントに持ち込まれる。逃げから残ったマエストリが踏み込み、その背後から20歳のポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)がスプリント。更にファンデルプールも迫り、大外から番手を上げたオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が先頭に立った。

そして横風分断で遅れ、追走に脚を使ったコーイが、強豪らを抑えて先着。今季3勝目を喜んだ。
「すべてが作戦通りに進んだ。登りを集団でこなし、エシュロン(横風分断)で遅れてしまった。その時は勝利を諦めたものの、気持ちを切り替えて集団スプリントに備えた。このステージでの勝利を狙っていたので、自信に繋がったよ」と、コーイは語っている。
スプリントに参戦し、区間7位だったガンナが総合首位をキープ。翌日の第5ステージは終盤に急勾配の山岳が設定されているため、総合順位がシャッフルされる可能性は高い。

ティレーノ〜アドリアティコ2025第4ステージ結果
1位 | オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | 4:48:05 |
2位 | リック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
3位 | マチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
4位 | ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ) | |
5位 | ミルコ・マエストリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | |
6位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
7位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | |
8位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | |
9位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | |
10位 | フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) |
個人総合成績
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 16:14:00 |
2位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:22 |
3位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
4位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:34 |
5位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:36 |
6位 | ケヴィン・ヴォークラン(フランス、アルケア・B&Bホテルズ) | +0:41 |
7位 | エディ・ダンバー(アイルランド、ジェイコ・アルウラー) | +0:44 |
8位 | ローレンス・デプルス(ベルギー、イネオス・グレナディアーズ) | +0:45 |
9位 | ベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:48 |
10位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
ヤングライダー賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
photo:RCS Sport
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