2025/03/13(木) - 12:20
雨と寒さの中、239kmコースで行われたティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ。アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール)が集団スプリントを制し、地元イタリアに3連勝をもたらした。

エアロヘルメットで臨んだベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト) photo:RCS Sport

ティレーノ〜アドリアティコ第3ステージ コースプロフィール image:RCS Sport リドル・トレックのジョナタン・ミラン(イタリア)勝利から一夜明け、イタリア舞台のティレーノ〜アドリアティコは3日目を迎えた。大会最長距離である239kmは内陸部の平坦を進み、ラストにヴァリコ・ディ・コルフィオリト(距離18.5km/平均3.1%)が待ち受ける。フィニッシュ地点はその頂上ではなく、そこから4km進んだ先にある。
スプリンターには厳しいものの、総合順位が争われるほどの難易度はない。逃げ切り含め、あらゆる脚質にチャンスのあるレースは、ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)を含む2名が逃げた。
悪天候によりレースが中断したフランスのパリ〜ニースと同様に、イタリアにも雨が降り注ぎ悪天候となった。メイン集団はイネオス・グレナディアーズが先導し、濡れた路面を慎重に進む。コース前半にある2つのカテゴリー山岳は、20歳のプロ3年目であるロレンツォ・コンフォルティ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)がどちらもトップ通過した。

ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)ら2名が逃げる photo:RCS Sport

プロトンでレースを進めるトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:RCS Sport
レース後半に入っても天候は回復せず、選手たちは濡れたレインウェアを交換しながら10度前後の寒さに耐える。イネオスの牽引に協力したリドル・トレックからは、残り23km地点でミランが落車に巻き込まれるシーンも。しかし大勢に大きな影響はなく、ヴァリコ・ディ・コルフィオリトの中腹(残り9km地点)でプロトンが逃げを捉えた。
大きな集団から、まずEFエデュケーション・イージーポストのエースであるリチャル・カラパス(エクアドル)がアタック。これをきっかけにマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)も動いたが、決定的な差は生まれず、集団は頂上を通過した。下り区間に入ると、総合首位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が満を持して仕掛けた。

集団ひと塊のままレースは終盤に突入 photo:RCS Sport
しかしこれも不発に終わり、勝負は集団スプリントに持ち込まれる。最終ストレートでアンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール)が渾身のスプリントを披露し、背後につけたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)を振り切り、勝利を掴み取った。

ピドコックらを振り切り、勝利したアンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) photo:RCS Sport
悪天候の激しい戦いを、鋭いスプリントで制したヴェンドラーメ。「約240kmの距離に雨と寒さというタフなステージとなった。最後の登りで多くのアタックが繰り広げられたが、冷静さを保ちフィニッシュに備えた。最後の地形は予習済みで、自分に向いたレイアウトだと思っていた」と、レースを振り返った。
初日のガンナからミラン、そしてヴェンドラーメと3日連続でイタリア人がステージ優勝したのは2003年以来の快挙だ。


スプリンターには厳しいものの、総合順位が争われるほどの難易度はない。逃げ切り含め、あらゆる脚質にチャンスのあるレースは、ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)を含む2名が逃げた。
悪天候によりレースが中断したフランスのパリ〜ニースと同様に、イタリアにも雨が降り注ぎ悪天候となった。メイン集団はイネオス・グレナディアーズが先導し、濡れた路面を慎重に進む。コース前半にある2つのカテゴリー山岳は、20歳のプロ3年目であるロレンツォ・コンフォルティ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)がどちらもトップ通過した。


レース後半に入っても天候は回復せず、選手たちは濡れたレインウェアを交換しながら10度前後の寒さに耐える。イネオスの牽引に協力したリドル・トレックからは、残り23km地点でミランが落車に巻き込まれるシーンも。しかし大勢に大きな影響はなく、ヴァリコ・ディ・コルフィオリトの中腹(残り9km地点)でプロトンが逃げを捉えた。
大きな集団から、まずEFエデュケーション・イージーポストのエースであるリチャル・カラパス(エクアドル)がアタック。これをきっかけにマチュー・ファンデルプール(オランダ、アルペシン・ドゥクーニンク)も動いたが、決定的な差は生まれず、集団は頂上を通過した。下り区間に入ると、総合首位のフィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)が満を持して仕掛けた。

しかしこれも不発に終わり、勝負は集団スプリントに持ち込まれる。最終ストレートでアンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール)が渾身のスプリントを披露し、背後につけたトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)を振り切り、勝利を掴み取った。

悪天候の激しい戦いを、鋭いスプリントで制したヴェンドラーメ。「約240kmの距離に雨と寒さというタフなステージとなった。最後の登りで多くのアタックが繰り広げられたが、冷静さを保ちフィニッシュに備えた。最後の地形は予習済みで、自分に向いたレイアウトだと思っていた」と、レースを振り返った。
初日のガンナからミラン、そしてヴェンドラーメと3日連続でイタリア人がステージ優勝したのは2003年以来の快挙だ。
ティレーノ〜アドリアティコ2025第3ステージ結果
1位 | アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアール) | 6:28:25 |
2位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | |
3位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
4位 | リック・プルイマース(オランダ、チューダー・プロサイクリング) | |
5位 | ロジャー・アドリア(スペイン、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
6位 | シモーネ・ヴェラスコ(イタリア、XDSアスタナ) | |
7位 | フィリッポ・フィオレッリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
8位 | アレックス・アランブル(スペイン、コフィディス) | |
9位 | サムエーレ・バティステッラ(イタリア、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
10位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) |
個人総合成績
1位 | フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ) | 4:57:30 |
2位 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | +0:19 |
3位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:22 |
4位 | ヨハン・プリースパイタースン(デンマーク、アルペシン・ドゥクーニンク) | +0:28 |
5位 | アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:29 |
6位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | +0:34 |
7位 | マティア・カッタネオ(イタリア、スーダル・クイックステップ) | +0:36 |
8位 | ソーレン・ヴァーレンショルト(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:37 |
9位 | イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG) | +0:38 |
10位 | マイケル・ゼイラート(オランダ、チューダープロサイクリング) | +0:40 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | ダヴィデ・バイス(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
ヤングライダー賞 | ジョナタン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | イネオス・グレナディアーズ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:RCS Sport
photo:RCS Sport
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