2025/03/08(土) - 09:10
本日、イタリア中部のトスカーナ州で行われるストラーデビアンケ・ドンネ。コースの約4割と未舗装路区間が増えた戦いに、フォレリングやロンゴボルギーニが臨み、現役復帰したファンデルブレッヘンが「白い道」に戻って来る。

前年王者不在のストラーデビアンケ・ドンネ photo:CorVos
男子より8年遅れの2015年に始まり、今年で11回目を迎えたストラーデビアンケ・ドンネ(UCIワールドツアー)。イタリア中部トスカーナ州の「白い道」を舞台に、女子のクラシックシーズンの中でも注目度の高い一戦が、本日3月8日に行われる。
シエナ近郊を巡るレース距離は昨年から1km短くなった136km。しかし今年は未舗装路が1セクター増えた13箇所となり、未舗装路区間が50.3kmと大幅増。過去の女子レースでも過去最長となる、コースの37%が未舗装路となる。

ストラーデビアンケ・ドンネ2025 コースプロフィール image:RCS Media group
各未舗装路区間には1〜5つの星で難易度が設定されており、最高難易度である5つ星をつけたのはセクター6の「サン・マルティーノ・イン・グラニア(距離9.4km)」だ。ここは昨年はリドル・トレックがペースを上げ、プロトンの人数を絞りにかかった場所だ。
コース後半は例年通り、合計2度通過する「コッレ・ピンツート」と最大勾配18%の「レ・トルフェ」を含むレイアウト。そして獲得標高差2,500mにも達するこのレースを締めくくるのは、サンタカテリーナ通りの石畳坂から大観衆の待つカンポ広場のフィニッシュだ。
実力伯仲、フォレリングとロンゴボルギーニの一騎打ちか

昨年はコペッキーをアシストするシーンが目立ったデミ・フォレリング(オランダ) photo:CorVos
昨年優勝のロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)は今大会不在。そのため連覇を狙うコペッキーに代わり、ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル)がゼッケン1をつけて出走する。奇しくもパートナーであるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)と揃いの番号で初制覇に挑む。
しかし優勝候補に挙がるのは、過去に優勝経験のあるデミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)とエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)の2名だ。特にフォレリングは前戦オムロープ・ヘットニュースブラットで優勝こそ逃したものの、集団を飛び出し自力で追走する積極的な走りで、好調をアピール。登坂力やスタミナはもちろん、優勝候補に挙がるジュリエット・ラブース(フランス)ら擁する、新加入したチームの戦力も高い。

チームを新たに、2度目の優勝を目指すエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア) photo:CorVos
同じく新チームに移籍したイタリア王者ロンゴボルギーニも、UAEツアーで区間1勝&総合優勝とコンディションは良好。大会を制したのが2017年と期間は空いているが、昨年の2位を含めこれまで8度出場の中、表彰台が6度と母国イタリアで抜群の相性を見せている。
ストラーデビアンケで求められるスタミナや登坂力など、甲乙つけ難い2名のため独走が考え難く、揃ってサンタカテリーナ通りの石畳坂に入り、より脚のフレッシュな方が仕掛ける展開が予想される。

4年振りの現役復帰となったアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos
その2人に割って入りたいのが、昨年のツール・ド・フランス・ファム覇者であるカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)。3年連続の2位(2016-18年)から、DNFだった2020年を除くと9度のトップ10と抜群の安定感を見せているが、そろそろ優勝が欲しい。そしてコペッキーを欠く常勝軍団SDワークスは、2018年覇者で今年現役復帰したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がエースとして「白い道」に戻って来る。

男子より8年遅れの2015年に始まり、今年で11回目を迎えたストラーデビアンケ・ドンネ(UCIワールドツアー)。イタリア中部トスカーナ州の「白い道」を舞台に、女子のクラシックシーズンの中でも注目度の高い一戦が、本日3月8日に行われる。
シエナ近郊を巡るレース距離は昨年から1km短くなった136km。しかし今年は未舗装路が1セクター増えた13箇所となり、未舗装路区間が50.3kmと大幅増。過去の女子レースでも過去最長となる、コースの37%が未舗装路となる。

各未舗装路区間には1〜5つの星で難易度が設定されており、最高難易度である5つ星をつけたのはセクター6の「サン・マルティーノ・イン・グラニア(距離9.4km)」だ。ここは昨年はリドル・トレックがペースを上げ、プロトンの人数を絞りにかかった場所だ。
コース後半は例年通り、合計2度通過する「コッレ・ピンツート」と最大勾配18%の「レ・トルフェ」を含むレイアウト。そして獲得標高差2,500mにも達するこのレースを締めくくるのは、サンタカテリーナ通りの石畳坂から大観衆の待つカンポ広場のフィニッシュだ。
実力伯仲、フォレリングとロンゴボルギーニの一騎打ちか

昨年優勝のロッテ・コペッキー(ベルギー、SDワークス・プロタイム)は今大会不在。そのため連覇を狙うコペッキーに代わり、ウルシュカ・ジガート(スロベニア、AGインシュランス・スーダル)がゼッケン1をつけて出走する。奇しくもパートナーであるタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)と揃いの番号で初制覇に挑む。
しかし優勝候補に挙がるのは、過去に優勝経験のあるデミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)とエリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、UAEチームADQ)の2名だ。特にフォレリングは前戦オムロープ・ヘットニュースブラットで優勝こそ逃したものの、集団を飛び出し自力で追走する積極的な走りで、好調をアピール。登坂力やスタミナはもちろん、優勝候補に挙がるジュリエット・ラブース(フランス)ら擁する、新加入したチームの戦力も高い。

同じく新チームに移籍したイタリア王者ロンゴボルギーニも、UAEツアーで区間1勝&総合優勝とコンディションは良好。大会を制したのが2017年と期間は空いているが、昨年の2位を含めこれまで8度出場の中、表彰台が6度と母国イタリアで抜群の相性を見せている。
ストラーデビアンケで求められるスタミナや登坂力など、甲乙つけ難い2名のため独走が考え難く、揃ってサンタカテリーナ通りの石畳坂に入り、より脚のフレッシュな方が仕掛ける展開が予想される。

その2人に割って入りたいのが、昨年のツール・ド・フランス・ファム覇者であるカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)。3年連続の2位(2016-18年)から、DNFだった2020年を除くと9度のトップ10と抜群の安定感を見せているが、そろそろ優勝が欲しい。そしてコペッキーを欠く常勝軍団SDワークスは、2018年覇者で今年現役復帰したアンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ)がエースとして「白い道」に戻って来る。
ストラーデビアンケ・ドンネ歴代優勝者
2024年 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) |
2023年 | デミ・フォレリング(オランダ) |
2022年 | ロッテ・コペッキー(ベルギー) |
2021年 | シャンタル・ブラーク(オランダ) |
2020年 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) |
2019年 | アネミエク・ファンフルーテン(オランダ) |
2018年 | アンナ・ファンデルブレッヘン(オランダ) |
2017年 | エリーザ・ロンゴボルギーニ(イタリア) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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