2025/03/04(火) - 16:22
スペイン北西部のガリシア州が舞台のグラン・カミーニョが閉幕。4日目の山頂フィニッシュをセルヒオ・チュミル(グアテマラ、ブルゴス・ブルペレットBH)が制し、最終日スプリントでマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が今大会3勝目をマーク。総合優勝にはデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)が輝いた。
今年で第4回大会を迎えたグラン・カミーニョ(UCI2.1)。大会初日、2日目とコルトが連勝し、3日目の個人タイムトライアルではジーがトップタイムで総合首位に立つ。ワールドチームであるグルパマFDJとモビスターの奮起が期待された大会は、4日目にクイーンステージ(最難関ステージ)を迎えた。
第4ステージ(3月1日)

1級山岳で加速したデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) photo:O Gran Camiño
第4ステージは終盤に山岳が詰め込まれ、勝負所は最後に連続する1級と3級山岳だ。特に1級山岳のラスト3kmは平均勾配10%に迫る急勾配。ここまで3名が逃げたものの、アシスト全員が仕事を終え、デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)自らが先導するメイン集団が捉えた。
その後もライバルに前を譲ることなく、ジーは淡々と自分のペースで踏み続ける。その背後からは一人また一人と遅れていき、グアテマラのロード王者であるセルヒオ・チュミル(ブルゴス・ブルペレットBH)が唯一食らいついた。

ジーとのハンドル投げを制したセルヒオ・チュミル(グアテマラ、ブルゴス・ブルペレットBH) photo:O Gran Camiño
総合優勝のため1秒でも多くのリードが欲しいジーは、ステージ優勝狙いのチュミルにローテーションを促すことはなかった。後続の追走も振り切り、スプリントの末にジーとチュミルが横並びでフィニッシュ。その結果、チュミルに軍配が上がった。
メキシコの南にある中米の国、グアテマラ出身のチュミルは24歳。167cmの小柄なクライマーが嬉しい今季初勝利を手に入れた。

勝利を喜ぶセルヒオ・チュミル(グアテマラ、ブルゴス・ブルペレットBH) photo:O Gran Camiño
第5ステージ(3月2日)
大会の最終日は、コース後半に3級山岳と3箇所の未舗装路コースを2周する159.87kmで争われた。先行していたレミ・ロシャ(フランス、グルパマFDJ)をプロトンが捉え、勝負は2日目以来、今大会3度目となる集団スプリントに持ち込まれた。

プロトンはモビスターが先導した photo:O Gran Camiño
ポルティ・ビジットマルタがトレインを組みながら最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前の緩斜面でコルトがスプリントを開始。残り200mという得意な距離から踏み込んだコルトに、ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)が反応する。
しかしトップスピードに乗ったコルトとの差はどんどんと離れていく。フィニッシュする直前に後ろを振り向く余裕を見せたコルトが、今大会3勝目を飾った。

区間3勝目をマークしたマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:O Gran Camiño
一方、無事に先頭と同タイムでフィニッシュしたジーが総合優勝に輝く。「初めてのステージレースでの総合優勝だ。決して簡単なレースではなかったものの、目標を達成することができて嬉しいよ」と喜んだ。

シャンパンファイトで総合優勝を祝うデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) photo:O Gran Camiño
今年で第4回大会を迎えたグラン・カミーニョ(UCI2.1)。大会初日、2日目とコルトが連勝し、3日目の個人タイムトライアルではジーがトップタイムで総合首位に立つ。ワールドチームであるグルパマFDJとモビスターの奮起が期待された大会は、4日目にクイーンステージ(最難関ステージ)を迎えた。
第4ステージ(3月1日)

第4ステージは終盤に山岳が詰め込まれ、勝負所は最後に連続する1級と3級山岳だ。特に1級山岳のラスト3kmは平均勾配10%に迫る急勾配。ここまで3名が逃げたものの、アシスト全員が仕事を終え、デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)自らが先導するメイン集団が捉えた。
その後もライバルに前を譲ることなく、ジーは淡々と自分のペースで踏み続ける。その背後からは一人また一人と遅れていき、グアテマラのロード王者であるセルヒオ・チュミル(ブルゴス・ブルペレットBH)が唯一食らいついた。

総合優勝のため1秒でも多くのリードが欲しいジーは、ステージ優勝狙いのチュミルにローテーションを促すことはなかった。後続の追走も振り切り、スプリントの末にジーとチュミルが横並びでフィニッシュ。その結果、チュミルに軍配が上がった。
メキシコの南にある中米の国、グアテマラ出身のチュミルは24歳。167cmの小柄なクライマーが嬉しい今季初勝利を手に入れた。

第5ステージ(3月2日)
大会の最終日は、コース後半に3級山岳と3箇所の未舗装路コースを2周する159.87kmで争われた。先行していたレミ・ロシャ(フランス、グルパマFDJ)をプロトンが捉え、勝負は2日目以来、今大会3度目となる集団スプリントに持ち込まれた。

ポルティ・ビジットマルタがトレインを組みながら最終ストレートに突入し、フィニッシュ手前の緩斜面でコルトがスプリントを開始。残り200mという得意な距離から踏み込んだコルトに、ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)が反応する。
しかしトップスピードに乗ったコルトとの差はどんどんと離れていく。フィニッシュする直前に後ろを振り向く余裕を見せたコルトが、今大会3勝目を飾った。

一方、無事に先頭と同タイムでフィニッシュしたジーが総合優勝に輝く。「初めてのステージレースでの総合優勝だ。決して簡単なレースではなかったものの、目標を達成することができて嬉しいよ」と喜んだ。

第4ステージ(3月1日)結果
1位 | セルヒオ・チュミル(グアテマラ、ブルゴス・ブルペレットBH) | 3:42:27 |
2位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
3位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | +0:18 |
第5ステージ(3月2日)結果
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 3:43:52 |
2位 | カルロス・カナル(スペイン、モビスター) | |
3位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
個人総合成績
1位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 15:21:23 |
2位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | +0:35 |
3位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:38 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) |
ヤングライダー賞 | ヴィクトル・スーネンス(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
チーム総合成績 | ブルゴス・ブルペレットBH |
text:Sotaro.Arakawa
photo:O Gran Camiño
photo:O Gran Camiño
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