2025/03/04(火) - 09:00
南仏が舞台のフォーン・アルデシュ・クラシックはコースミスの混沌をロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ)が制す。翌日のフォーン・ドローム・クラシックではフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が40km独走で勝利した。
ベルギーでクラシックシーズンの幕開けを告げる、オムロープ・ヘットニュースブラットとクールネ~ブリュッセル~クールネの日程と重なるように、フランス南部では兄弟レースであるフォーン・アルデシュ・クラシックとフォーン・ドローム・クラシック(共にUCI1.Pro)が開催された。
フォーン・アルデシュ・クラシック

フォーン・ドロームの前年覇者、マルク・ヒルシ(スイス)をエースに臨んだチューダー・プロサイクリング photo:Boucles Drôme Ardèche
フランスのトラック会社フォーンが冠スポンサーを務める2レースの初日「フォーン・アルデシュ・クラシック」は、165.9kmの距離に獲得標高差3,100mの山岳が詰め込まれた丘陵レースだ。序盤に7名の逃げグループが形成されたものの、残り25km地点で引き戻される。ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)によるアタックのカウンターでロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ)が飛び出し、単独先頭に立った。
遅れてエンリク・マス(スペイン、モビスター)が合流するも、追走集団に捉えられる。残り2.5km地点で先頭集団はマルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング)ら有力選手を含む12名。残り1kmを切り、最終ストレート前、最後のラウンドアバウトでマスがアタックした。

ロングスプリントで勝利を掴んだロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) photo:Boucles Drôme Ardèche
それにブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)が反応し、抑え役のハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)もつく。しかしラウンドアバウトを直進するところを、マスは誤って右に曲がってしまう。集団が混乱するなか、正しいコースを選択したロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ)がロングスプリントを決め、そのままフィニッシュラインを駆け抜けた。
「喜ぶことが少しむずかしい勝利で、奇妙な気持ちだよ。選手のせいでもあるし、スプリントしなければよかったという両方の思いがある。でも勝利は勝利なので素直に喜びたい」と、22歳でフランス注目の若手であるグレゴワールは語った。
フォーン・ドローム・クラシック
コースミスによる珍事から一夜明け、翌日に行われた「フォーン・ドローム・クラシック」も丘陵レース。しかしこちらは山岳の難易度が低く、獲得標高差も2,300mとよりパンチャーに向いたレイアウトだ。前日とほぼ同じメンバーがスタートを切り、Q36.5プロサイクリングが3名を送り込む8名の逃げが成立した。

イサーク・デルトロ(メキシコ、UAEチームエミレーツXRG)が先導するプロトン photo:Boucles Drôme Ardèche
残り53km地点でメイン集団では20名を巻き込む大規模落車が発生する。混沌とした雰囲気の中、この日最難関の登りであるコル・ド・ラ・グランド・リミット(距離4.6km/平均6.1%)でプロトンは逃げを吸収。その直後、アユソが仕掛けた。
残り40km地点でのアタックには誰も反応することができず、遅れてマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が集団を飛び出す。しかし下りと連続して設定された低い急坂をアユソは軽やかにクリア。スケルモースの追走を振り切ったアユソが、勝利を手に入れた。

40km独走で勝利したフアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) photo:Boucles Drôme Ardèche
圧巻の一人旅を披露したアユソは、「予定通りのアタックだった。イサーク(デルトロ)の完璧なアシストから飛び出し、最後は強い向かい風が吹いていた。それに無線も故障し、スケルモースが迫っていることを感じていた。だからこそこのシーズン初勝利が嬉しいんだ」とレースを振り返った。
ベルギーでクラシックシーズンの幕開けを告げる、オムロープ・ヘットニュースブラットとクールネ~ブリュッセル~クールネの日程と重なるように、フランス南部では兄弟レースであるフォーン・アルデシュ・クラシックとフォーン・ドローム・クラシック(共にUCI1.Pro)が開催された。
フォーン・アルデシュ・クラシック

フランスのトラック会社フォーンが冠スポンサーを務める2レースの初日「フォーン・アルデシュ・クラシック」は、165.9kmの距離に獲得標高差3,100mの山岳が詰め込まれた丘陵レースだ。序盤に7名の逃げグループが形成されたものの、残り25km地点で引き戻される。ヴァランタン・パレパントル(フランス、スーダル・クイックステップ)によるアタックのカウンターでロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ)が飛び出し、単独先頭に立った。
遅れてエンリク・マス(スペイン、モビスター)が合流するも、追走集団に捉えられる。残り2.5km地点で先頭集団はマルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング)ら有力選手を含む12名。残り1kmを切り、最終ストレート前、最後のラウンドアバウトでマスがアタックした。

それにブランドン・マクナルティ(アメリカ、UAEチームエミレーツXRG)が反応し、抑え役のハビエル・ロモ(スペイン、モビスター)もつく。しかしラウンドアバウトを直進するところを、マスは誤って右に曲がってしまう。集団が混乱するなか、正しいコースを選択したロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ)がロングスプリントを決め、そのままフィニッシュラインを駆け抜けた。
「喜ぶことが少しむずかしい勝利で、奇妙な気持ちだよ。選手のせいでもあるし、スプリントしなければよかったという両方の思いがある。でも勝利は勝利なので素直に喜びたい」と、22歳でフランス注目の若手であるグレゴワールは語った。
フォーン・ドローム・クラシック
コースミスによる珍事から一夜明け、翌日に行われた「フォーン・ドローム・クラシック」も丘陵レース。しかしこちらは山岳の難易度が低く、獲得標高差も2,300mとよりパンチャーに向いたレイアウトだ。前日とほぼ同じメンバーがスタートを切り、Q36.5プロサイクリングが3名を送り込む8名の逃げが成立した。

残り53km地点でメイン集団では20名を巻き込む大規模落車が発生する。混沌とした雰囲気の中、この日最難関の登りであるコル・ド・ラ・グランド・リミット(距離4.6km/平均6.1%)でプロトンは逃げを吸収。その直後、アユソが仕掛けた。
残り40km地点でのアタックには誰も反応することができず、遅れてマティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック)が集団を飛び出す。しかし下りと連続して設定された低い急坂をアユソは軽やかにクリア。スケルモースの追走を振り切ったアユソが、勝利を手に入れた。

圧巻の一人旅を披露したアユソは、「予定通りのアタックだった。イサーク(デルトロ)の完璧なアシストから飛び出し、最後は強い向かい風が吹いていた。それに無線も故障し、スケルモースが迫っていることを感じていた。だからこそこのシーズン初勝利が嬉しいんだ」とレースを振り返った。
フォーン・アルデシュ・クラシック2025結果
1位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | 4:13:22 |
2位 | マルコ・ブレンナー(ドイツ、チューダー・プロサイクリング) | +0:03 |
3位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、XDSアスタナ) | |
4位 | クレモン・シャンプッサン(フランス、XDSアスタナ) | +0:07 |
5位 | クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ) |
フォーン・ドローム・クラシック2025結果
1位 | フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | 4:31:48 |
2位 | マティアス・スケルモース(デンマーク、リドル・トレック) | +0:23 |
3位 | ベン・トゥレット(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) | +1:15 |
4位 | マルク・ヒルシ(スイス、チューダー・プロサイクリング) | |
5位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Boucles Drôme Ardèche
photo:Boucles Drôme Ardèche
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