2025/03/01(土) - 12:55
本日3月1日、2025年のクラシックシーズンがベルギーにて開幕。15箇所の石畳&丘が設定されたオムロープ・ヘットニュースブラットに出場する、ファンアールトやピドコック、また同日開催の女子レースを紹介します。
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今年も終盤に登場するミュール・カペルミュール photo:CorVos
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オンループ・ヘットニュースブラッド2025 コースマップ image:Omloop Nieuwsblad クラシックシーズンの到来を告げるのは、今年もベルギーのフランドル地方を舞台にしたオムロープ・ヘットニュースブラットだ。本大会は、ベルギーのヘットニュースブラッド紙が1913年に創設のロンド・ファン・フラーンデレンに対抗し、ヘットフォルク紙が1945年に創設したセミクラシックレース。2017年にHC(超級)からUCIワールドツアーに格上げされ、クラシックレース初戦ながら格式は高い。
コースは合計15箇所の石畳や丘、あるいは石畳の丘が詰め込まれた197km。2018年からロンド・ファン・フラーンデレンのフィニッシュを踏襲するレイアウトが採用されており、本家では登場しない「ミュール・カペルミュール」や「ボスベルグ」もこちらでは最後の勝負所として設定される。
レースが本格的に動き出すのは残り55.6kmに頂上がくる「エイケンベルグ」から。その後、急坂である「ウォルベンベルグ」から「レベルグ」「ベレンドリー」「フォッセンホール」とお馴染みの石畳&急坂のラッシュが容赦なく続く。そして最後の急坂である「ボスベルグ」から、フィニッシュ地点のニノーヴェまでは11.8kmの緩やかな下り坂となる。
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オンループ・ヘットニュースブラッド2025 コースプロフィール image:Omloop Nieuwsblad
ファンアールトがチーム4連覇をもたらすことはできるか?
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昨年優勝したヤン・トラトニク(スロベニア) photo:CorVos
2024年大会はヴィスマ・リースアバイクが集団の人数を絞り、アタックの応酬からヤン・トラトニク(スロベニア)が集団を抜け出し独走勝利。3位に入ったワウト・ファンアールト(ベルギー)による間接的なアシストが機能し、完全にレースを制圧してチーム3連覇を達成した。
連覇を狙うトラトニクは移籍したレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのエースとして出場。対するヴィスマは2023年覇者ディラン・ファンバーレ(オランダ)を鎖骨骨折で欠きながらも、ファンアールトを中心にティシュ・ベノートと新戦力のヴィクトル・カンペナールツ(共にベルギー)、更に優勝候補に挙がるマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)と死角がない強力メンバーで臨む。
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チームメイトと試走するワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
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母国レースで勝利を狙うアルノー・ドゥリー(ベルギー、ロット・デスティニー) photo:CorVos 
先頭集団を追いかけるトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) photo:CorVos
先述した2人に並ぶ優勝候補と目されているのはロットの若きエース、アルノー・ドゥリーだ。ピュアスプリンターを負かすスプリントはもちろん、年々向上している登坂力や石畳のテクニックはベルギー人ならでは。不安視されるのはチーム力だが、22歳のベルギー王者にはそれらを上回るポテンシャルがある。
荒れた展開ならばUAEチームエミレーツXRGのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)と前年2位のニルス・ポリッツ(ドイツ)が有利となり、既に今季3勝しているトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)も注目の1人。小集団でのスプリントに持ち込まればヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)に分があり、若手ではプロ2年目の20歳、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)も優勝候補に挙げられる。
前回覇者フォス不在の女子レースはフォレリングが最有力
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新チームでクラシック初戦を迎えるデミ・フォレリング(オランダ) photo:CorVos
第17回を迎えた女子レースも同日に開催される。昨年、ヴィスマ・リースアバイクに男子との2冠をもたらしたマリアンヌ・フォス(オランダ)は不出場。しかし137.9kmの戦いには、デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)と元チームメイトのロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が初優勝を争い激突する。
他にはカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)やエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)、マーレン・ロイサー(スイス、モビスター)などの走りにも注目だ。
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コースは合計15箇所の石畳や丘、あるいは石畳の丘が詰め込まれた197km。2018年からロンド・ファン・フラーンデレンのフィニッシュを踏襲するレイアウトが採用されており、本家では登場しない「ミュール・カペルミュール」や「ボスベルグ」もこちらでは最後の勝負所として設定される。
レースが本格的に動き出すのは残り55.6kmに頂上がくる「エイケンベルグ」から。その後、急坂である「ウォルベンベルグ」から「レベルグ」「ベレンドリー」「フォッセンホール」とお馴染みの石畳&急坂のラッシュが容赦なく続く。そして最後の急坂である「ボスベルグ」から、フィニッシュ地点のニノーヴェまでは11.8kmの緩やかな下り坂となる。
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ファンアールトがチーム4連覇をもたらすことはできるか?
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2024年大会はヴィスマ・リースアバイクが集団の人数を絞り、アタックの応酬からヤン・トラトニク(スロベニア)が集団を抜け出し独走勝利。3位に入ったワウト・ファンアールト(ベルギー)による間接的なアシストが機能し、完全にレースを制圧してチーム3連覇を達成した。
連覇を狙うトラトニクは移籍したレッドブル・ボーラ・ハンスグローエのエースとして出場。対するヴィスマは2023年覇者ディラン・ファンバーレ(オランダ)を鎖骨骨折で欠きながらも、ファンアールトを中心にティシュ・ベノートと新戦力のヴィクトル・カンペナールツ(共にベルギー)、更に優勝候補に挙がるマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)と死角がない強力メンバーで臨む。
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先述した2人に並ぶ優勝候補と目されているのはロットの若きエース、アルノー・ドゥリーだ。ピュアスプリンターを負かすスプリントはもちろん、年々向上している登坂力や石畳のテクニックはベルギー人ならでは。不安視されるのはチーム力だが、22歳のベルギー王者にはそれらを上回るポテンシャルがある。
荒れた展開ならばUAEチームエミレーツXRGのジョナタン・ナルバエス(エクアドル)と前年2位のニルス・ポリッツ(ドイツ)が有利となり、既に今季3勝しているトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)も注目の1人。小集団でのスプリントに持ち込まればヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)に分があり、若手ではプロ2年目の20歳、ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)も優勝候補に挙げられる。
前回覇者フォス不在の女子レースはフォレリングが最有力
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第17回を迎えた女子レースも同日に開催される。昨年、ヴィスマ・リースアバイクに男子との2冠をもたらしたマリアンヌ・フォス(オランダ)は不出場。しかし137.9kmの戦いには、デミ・フォレリング(オランダ、FDJスエズ)と元チームメイトのロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム)が初優勝を争い激突する。
他にはカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)やエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)、マーレン・ロイサー(スイス、モビスター)などの走りにも注目だ。
オムロープ・ヘットニュースブラット歴代優勝者
2024年 | ヤン・トラトニク(スロベニア) |
2023年 | ディラン・ファンバーレ(オランダ) |
2022年 | ワウト・ファンアールト(ベルギー) |
2021年 | ダヴィデ・バッレリーニ(イタリア) |
2020年 | ヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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