2025/03/01(土) - 08:30
スペイン北西部を舞台にしたグラン・カミーニョの前半戦。初日、2日目の集団スプリントでマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)が2連勝を飾り、3日目の個人タイムトライアルはデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)が制した。
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2月26日に開幕した第4回グラン・カミーニョ photo:O Gran Camiño
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が2022年の第1回大会で総合優勝を飾ったグラン・カミーニョ(UCI2.1)。スペイン北西部のガリシア州を舞台にした戦いが、昨年よりも1ステージ増えた全5ステージで開幕。平坦に丘陵、山岳に個人タイムトライアルとバランス良いステージが用意されているため、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が昨年まで2年連続でシーズン初戦に選んでいた大会だ。
第1ステージ(2月26日)
大会初日は平坦路で争われたスプリンターズステージ。コース上に設定された2つの3級山岳の難易度は低く、またフィニッシュから遠いため予想通り集団スプリントが予想された。
残り40kmで逃げが吸収され、メイン集団ではそこからアタックが連続する。しかしいずれもエーススプリンターを擁するポルティ・ビジットマルタやウノエックス・モビリティがコントロール。右手に海岸線が並ぶ最終ストレートでその2チームがトレインを並べた。
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初日スプリントを制したマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:O Gran Camiño
ポルティのトレインが先頭でスピードを上げるなか、残り300mからそれを遥かに上回る速度でマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がスプリントを開始。圧巻の踏み込みにライバルたちは並ぶことすらできず、コルトが初日勝利を手に入れた。
第2ステージ(2月27日)
2日目も勝負は集団スプリントで決着した。残り5.6km地点でひと塊のプロトンを飛び出したのはデコンブル・マクシム(フランス、グルパマFDJ)だった。下部チーム所属の19歳はリードを得たものの、2連勝目指すウノエックスの牽引に捕まり、残り1kmからフィニッシュまで続く緩斜面に入った。
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2連勝を飾ったマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) photo:Uno-X Mobility
ブルゴス・ブルペレットBHやモビスターも、短い登りで人数の絞られた先頭でペースを作る。しかし最終ストレートを前に再びウノエックスが先頭を取り、マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)がスプリントを開始。そのタイミングに合わせるようにリーダージャージのコルトが踏み込み、余裕のスプリントで2連勝を飾った。
第3ステージ(2月28日)
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トップタイムで区間優勝と共に、総合首位に立ったデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) photo:Israel – Premier Tech
距離が15.6kmと短い個人タイムトライアルで争われた3日目。コース前半に設定された距離4.9km/平均5.7%の登りを駆け上がり、そのままトップタイムを叩き出したのはデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)だった。
前日の終盤に仕掛けたマクシムが暫定トップタイムを出し、それをダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)が4秒更新。しかし終盤の下りも上手くこなし、最後まで踏み込んだジーが元カナダTT王者にふさわしい走りで今季初勝利を手に入れた。
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リーダージャージを着用し、取材を受けるデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) photo:O Gran Camiño
最終出走者となったコルトは24秒遅れの区間4位でフィニッシュ。その結果、ジーがコルトを総合タイムで逆転し首位に立った。
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アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)が2022年の第1回大会で総合優勝を飾ったグラン・カミーニョ(UCI2.1)。スペイン北西部のガリシア州を舞台にした戦いが、昨年よりも1ステージ増えた全5ステージで開幕。平坦に丘陵、山岳に個人タイムトライアルとバランス良いステージが用意されているため、ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が昨年まで2年連続でシーズン初戦に選んでいた大会だ。
第1ステージ(2月26日)
大会初日は平坦路で争われたスプリンターズステージ。コース上に設定された2つの3級山岳の難易度は低く、またフィニッシュから遠いため予想通り集団スプリントが予想された。
残り40kmで逃げが吸収され、メイン集団ではそこからアタックが連続する。しかしいずれもエーススプリンターを擁するポルティ・ビジットマルタやウノエックス・モビリティがコントロール。右手に海岸線が並ぶ最終ストレートでその2チームがトレインを並べた。
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ポルティのトレインが先頭でスピードを上げるなか、残り300mからそれを遥かに上回る速度でマグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ)がスプリントを開始。圧巻の踏み込みにライバルたちは並ぶことすらできず、コルトが初日勝利を手に入れた。
第2ステージ(2月27日)
2日目も勝負は集団スプリントで決着した。残り5.6km地点でひと塊のプロトンを飛び出したのはデコンブル・マクシム(フランス、グルパマFDJ)だった。下部チーム所属の19歳はリードを得たものの、2連勝目指すウノエックスの牽引に捕まり、残り1kmからフィニッシュまで続く緩斜面に入った。
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ブルゴス・ブルペレットBHやモビスターも、短い登りで人数の絞られた先頭でペースを作る。しかし最終ストレートを前に再びウノエックスが先頭を取り、マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)がスプリントを開始。そのタイミングに合わせるようにリーダージャージのコルトが踏み込み、余裕のスプリントで2連勝を飾った。
第3ステージ(2月28日)
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距離が15.6kmと短い個人タイムトライアルで争われた3日目。コース前半に設定された距離4.9km/平均5.7%の登りを駆け上がり、そのままトップタイムを叩き出したのはデレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック)だった。
前日の終盤に仕掛けたマクシムが暫定トップタイムを出し、それをダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ)が4秒更新。しかし終盤の下りも上手くこなし、最後まで踏み込んだジーが元カナダTT王者にふさわしい走りで今季初勝利を手に入れた。
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最終出走者となったコルトは24秒遅れの区間4位でフィニッシュ。その結果、ジーがコルトを総合タイムで逆転し首位に立った。
第1ステージ(2月26日)結果
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 4:18:49 |
2位 | サンティアゴ・メサ(コロンビア、エファペル・サイクリング) | |
3位 | ジョヴァンニ・ロナルディ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) |
第2ステージ(2月27日)結果
1位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | 3:13:05 |
2位 | マルティン・マルチェルージ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ) | |
3位 | カルロス・カナル(スペイン、モビスター) |
第3ステージ(2月28日)結果
1位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 23:17 |
2位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | +0:16 |
3位 | デコンブル・マクシム(フランス、グルパマFDJ) | +0:20 |
4位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:24 |
個人総合成績(3日目終了時点)
1位 | デレク・ジー(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | 7:55:11 |
2位 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) | +0:05 |
3位 | ダヴィデ・ピガンゾーリ(イタリア、ポルティ・ビジットマルタ) | +0:17 |
その他の特別賞
ポイント賞 | マグナス・コルト(デンマーク、ウノエックス・モビリティ) |
山岳賞 | アンデル・オカミカ(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) |
ヤングライダー賞 | デコンブル・マクシム(フランス、グルパマFDJ) |
チーム総合成績 | ウノエックス・モビリティ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:O Gran Camiño
photo:O Gran Camiño
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