2025/02/20(木) - 13:30
2年ぶりの開催となったブエルタ・ア・アンダルシア初日は、5つの山岳を越えるクイーンステージ。3名に絞られたスプリントをマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が制し、新天地に勝利をもたらした。
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豪華メンバーを揃えてきたUAEチームエミレーツXRG photo:Vuelta a Andalucía
中東でワールドツアーが開催中の2月20日、スペイン南部のアンダルシア地方ではブエルタ・ア・アンダルシア・ルタ・シクリスタ・デル・ソル(UCI2.Pro)が開幕した。「ルタ・デル・ソル」と呼ばれる5日間のステージレースは昨年、地域の農家による抗議デモで、レース警備の人員が揃わないという理由で中止。今年は2年振りに開催された。
連日山岳が詰め込まれた前回大会から一転、今年は第3から5ステージは平坦基調となった。そのためアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が出場し、他にはトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)やマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)などパンチャー系の選手が揃った。
第71回大会の初日は、5つの山岳が満遍なく設定されたクイーンステージ。登りと下りしかないコースの後半は2級、2級、3級山岳を連続して登り、フィニッシュ地点も短い丘の先にある。レースは8つプロチームが逃げに選手を送り、それをピドコック擁するQ36.5プロサイクリングがメイン集団の先頭で追いかける。山岳を越える度に人数が減っていく逃げグループでは、残り44km地点でアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の単独となった。
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ブエルタ・ア・アンダルシア2025第1ステージ image:Vuelta a Andalucía
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パヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)に追いついたマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
一方のプロトンでは、豪華メンバーを揃えるUAEチームエミレーツXRGからパヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)がアタック。逃げから遅れたギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、カハルラル・セグロスRGA)を捉え、先頭で粘るレックネスンをチェイス。シルバが遅れ、代わりに後続から上がってきたファンヒルスとティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)が合流した。
レックネスンが遅れ、3名(シヴァコフ、ファンヒルス、ウェレンス)となった先頭に対し、ピドコックら5名集団が追走する。しかしマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が動きをチェックしたため、最後まで先頭に追いつくことはなく、勝負は先頭3名に絞られた。
斜面の最終ストレートに入ると、スプリントで劣るシヴァコフが諦め、ウェレンスとファンヒルスが同時にスプリントを開始。ファンヒルスの軽快なダンシングにウェレンスは及ばず、総合も左右する初日クイーンステージをファンヒルスが制した。
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ウェレンスをスプリントで下したマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Red Bull - BORA - hansgrohe
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総合リーダーに立ったマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Vuelta a Andalucía
2対1という不利な状況を打ち破り、移籍したレッドブルに初勝利をもたらしたファンヒルス。「(コースが)厳しく暑いステージだった。皆が脚の限界まで追い込み、どのチームもレースの主導権を握ることができなかった。元チームメイトであるウェレンスよりも、自分の方がスプリントがあると知っていた。だからこそ彼の動きをマークしたんだ」とファンヒルスは勝因を語った。
4位はソレルが入り、ピドコックは39秒遅れの8位で大会初日を終えている。
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中東でワールドツアーが開催中の2月20日、スペイン南部のアンダルシア地方ではブエルタ・ア・アンダルシア・ルタ・シクリスタ・デル・ソル(UCI2.Pro)が開幕した。「ルタ・デル・ソル」と呼ばれる5日間のステージレースは昨年、地域の農家による抗議デモで、レース警備の人員が揃わないという理由で中止。今年は2年振りに開催された。
連日山岳が詰め込まれた前回大会から一転、今年は第3から5ステージは平坦基調となった。そのためアレクサンダー・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)が出場し、他にはトーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング)やマキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)などパンチャー系の選手が揃った。
第71回大会の初日は、5つの山岳が満遍なく設定されたクイーンステージ。登りと下りしかないコースの後半は2級、2級、3級山岳を連続して登り、フィニッシュ地点も短い丘の先にある。レースは8つプロチームが逃げに選手を送り、それをピドコック擁するQ36.5プロサイクリングがメイン集団の先頭で追いかける。山岳を越える度に人数が減っていく逃げグループでは、残り44km地点でアンドレアス・レックネスン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)の単独となった。
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一方のプロトンでは、豪華メンバーを揃えるUAEチームエミレーツXRGからパヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツXRG)がアタック。逃げから遅れたギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、カハルラル・セグロスRGA)を捉え、先頭で粘るレックネスンをチェイス。シルバが遅れ、代わりに後続から上がってきたファンヒルスとティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG)が合流した。
レックネスンが遅れ、3名(シヴァコフ、ファンヒルス、ウェレンス)となった先頭に対し、ピドコックら5名集団が追走する。しかしマルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG)が動きをチェックしたため、最後まで先頭に追いつくことはなく、勝負は先頭3名に絞られた。
斜面の最終ストレートに入ると、スプリントで劣るシヴァコフが諦め、ウェレンスとファンヒルスが同時にスプリントを開始。ファンヒルスの軽快なダンシングにウェレンスは及ばず、総合も左右する初日クイーンステージをファンヒルスが制した。
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2対1という不利な状況を打ち破り、移籍したレッドブルに初勝利をもたらしたファンヒルス。「(コースが)厳しく暑いステージだった。皆が脚の限界まで追い込み、どのチームもレースの主導権を握ることができなかった。元チームメイトであるウェレンスよりも、自分の方がスプリントがあると知っていた。だからこそ彼の動きをマークしたんだ」とファンヒルスは勝因を語った。
4位はソレルが入り、ピドコックは39秒遅れの8位で大会初日を終えている。
ブエルタ・ア・アンダルシア2025第1ステージ結果
1位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:19:23 |
2位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) | |
3位 | パヴェル・シヴァコフ(ロシア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:07 |
4位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:30 |
5位 | クレマン・ベルテ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) | |
8位 | トーマス・ピドコック(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | +0:39 |
個人総合成績
1位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | 4:19:23 |
2位 | ティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツXRG) | |
3位 | パヴェル・シヴァコフ(ロシア、UAEチームエミレーツXRG) | +0:07 |
4位 | マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツXRG) | +0:30 |
5位 | クレマン・ベルテ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアール) |
その他の特別賞
ポイント賞 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
山岳賞 | ギリェルモ・シルバ(ウルグアイ、カハルラル・セグロスRGA) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツXRG |
text:Sotaro.Arakawa
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe, Vuelta a Andalucía
photo:Red Bull - BORA - hansgrohe, Vuelta a Andalucía
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