2025/02/18(火) - 18:30
一面の銀世界を自転車で楽しむ。そんな幻想的で特別な体験を経験したいサイクリストにとって、魅力たっぷりなアクティビティが揃う冬の北見をご紹介。
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今回もハッカミントステーションをスタート!
日本一大きな都道府県である北海道の中でも、最も広い面積を誇る北見市。東京都の6割を越える広大なエリアには、流氷が押し寄せるオホーツク海、日本最大の汽水湖であるサロマ湖、雄大な大雪山系への入り口など、ダイナミックな自然環境が広がっている。
そして北見と言えば、ハッカミント。かつて世界一の生産量を誇り、化学合成油が大勢を占めるようになった現在においても、多くのファンを抱えているのが北見のハッカなのだ。
そんな北見のハッカ文化を自転車を通して体験できるライドとして、注目を集めているのが「ハッカミントライド」。CWでは昨年の秋にレポートしているが、実はこの企画、冬にはより魅力を増すのだという。そうと聞いては居ても立っても居られない、ということで再び女満別空港へと飛び立った。
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裏道は真っ白に染まっていた
さて、今回もライドの拠点となるのは北見駅前のロータリーに設けられた「ハッカミントステーション」。その名の通り、ハッカ製品を中心とした北見の名産品、そして観光情報を取り扱う施設だが、レンタサイクルも行っている。
その中でも、冬に活躍するのがファットバイクたち。スペシャライズドのFATBOYという、本格的なファットバイクをレンタルできるのはなかなか珍しいのではないだろうか。
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薄荷蒸留館へ到着
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お気に入りのアロマオイルを選びます
さて、2月には全国的に大雪が降ったものの、1月には例年にないほど雪が少なかったという道東。北見も例外では無く、今回もライドの2日前までは地面が見えるほどだったという。しかし、ちょうど取材前日に30cmの積雪があり、取材日にはいかにも北海道、という一面の銀世界に。
最初に目指すのは北見駅からほど近い北見ハッカ記念館。その敷地内に併設された薄荷蒸留館で、北見ハッカを使ったアロマクリーム作りを体験した。
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アロマハンドクリームを作っていく
今回の冬のハッカミントライドにモニターとして参加していただいた方々も、初めての体験に興味津々。数あるアロマオイルから、自分の好きな香りを選んでオリジナルのアロマクリームを作るというのは、なかなかできない体験だ。
しかも、世界に認められた最高級のハッカ油を贅沢に使うことが出来るのは、北見ならでは。乾燥する冬場だけに、お土産としてもまたとない一品となるだろう。
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バースデーイヴに到着
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イチオシのミントマカロン。これが美味しいんだ。
さて、お次の目的地は北見のローカルに人気のパティスリー、バースデーイヴ。北海道産の素材を活用したスイーツたちは、ケーキも焼き菓子も美味しく、かつリーズナブル。
そして、北見産のハッカミントを使用したスイーツも多数ラインアップしている。中でも鮮やかなグリーンのミントマカロンは絶品。ミントの清涼感とマカロンの濃厚な甘さのバランスが絶妙なのだ。
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河川敷は一面真っ白!
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キタミントホールに到着
雪道で消費したカロリーを少し補ったら、北見のハッカ産業を代表する「北見ハッカ通商」へと舵を取る。積雪した北見の街中を、出来るだけ交通量が少なく走りやすいルート取りで走っていくのは地元を知り尽くした田中さんのガイドあってこそ。
道行く人に驚いた表情を向けられつつ、30分ほど走れば北見ハッカ通商の本社でありショールームでもあるキタミントホールに到着。こちらでは同社のハッカ油を使用した製品が網羅されており、お土産として購入可能。
北見ハッカの歴史や精製方法なども展示されているほか、タイミングが合えば工場での作業風景を見ることも出来る。
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ミントソフトと季節限定のストロベリーミントジェラート
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ハッカ通商の商品をじっくり吟味 
ミントソフトとストロベリーミントジェラート
中でも人気なのがこの場でしか食べられない限定製品のミントソフトクリーム。程よい甘さと爽やかな後味が病みつきになる一品だ。冬季にはホットチョコミントや、ストロベリーミントジェラートなど、季節限定モノもあるので、何度足を運んでも楽しめるスポットでもある。
ここで北見のハッカカルチャーを気軽に体験できるハッカミントライドはいったんお開きに。午後にはハッカミントと並ぶハーブスポットへと移動し、更なるライドを楽しむことに。
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香遊生活を舞台にしたオーガニックハーブスチーム&プチライド
その舞台となるのが、「香遊生活」さん。完全無農薬・無化学肥料で栽培されたオホーツクカモミールを中心に、オーガニックハーブを使ったハーブティーブランドだ。
そんな香遊生活へと場所を移した目的は、「オーガニックハーブスチーム&プチライド」。自然豊かなロケーションでライドを楽しみ、血行を良くした後に香遊生活自慢のオーガニックハーブを蒸したスチームを浴び、デトックス効果を体験するというスペシャルなプランだ。
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秋には玉ねぎ畑だった丘。今は真っ白
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薄く靄がかった幻想的な風景が広がる
車が行きかう市街地中心部と異なり、畑が広がる一帯は完全に一面の銀世界と化している。シン、と静まり返った白い道を自転車で走っていく。太陽がかすんで見えるほど薄くけぶった空と白く染まった地面の境界は曖昧で、知らない世界に迷い込んだよう。
幻想的な景色のなか、5km程のライドを楽しんで戻ってくると、ハーブスチームの準備は整っていた。専用にブレンドされたハーブを蒸すことで、オーガニックハーブのエキスたっぷりの蒸気が立ち昇る。ポットの上には穴あき椅子が置かれ、スチームを逃さないためのケープを羽織って座ることで、身体全体がハーブの蒸気で包まれる。
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オーガニックハーブスチームを体験中。
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体験後にはオリジナルのハーブティーが用意された
「まるで身体が透明になるかのよう」とも言われるほどのデトックス効果を発揮するハーブスチーム。今回のモニターのお二方も、「ハーブの香りとスチームサウナの温浴効果が相まって、非常に深くリラックスできた」と大絶賛。
実際に体験を終えた後のお二人の顔は、傍から見ていても明らかにツルツルしているのが分かるほど。大量に汗をかいた後は、香遊生活自慢のハーブティを頂くことで、更に深いリラックス効果を得られるのも嬉しいポイントだ。
海と湖の狭間を行く。このツアーでしか入れない、冬のワッカ原生花園を走る
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雪に沈む草原を走っていく
北見のハーブ文化を満喫した翌日、もう一つのとっておきライドがあるとのことで、海沿いの常呂へ。カーリングの強豪選手を多数輩出する町でもあり、オリンピック銀メダルを獲得したロコ・ソラーレの地元。そのライバルチームであり、先日行われた日本選手権を制したフォルティウスのスキップである吉村紗也香選手の出身地でもある。
日本最大の汽水湖として知られるサロマ湖にも面しており、今回のライドの目的地であるワッカ原生花園はオホーツク海とサロマ湖を隔てる砂州に広がっている。夏にはハマナスやセンダイハギなど様々な花々が海岸の草原に咲き誇り、美しい光景を堪能できる人気スポットなのだけれど、冬季は閉鎖されているのだ。
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ファットバイクを満載したガイドの田中さんの車。
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ゲートを上げてコースイン。工事車両の往来や鹿駆除の狩猟が行われているので、許可なく入るのはキケン。
しかし、そんな冬のワッカ原生花園の中を特別に自転車で走ることが出来るツアーが登場したのだという。そんなわけでスタート地点となるワッカネイチャーセンターに到着。昨日もガイドしてくれたHEROES PARKの田中さんがファットバイクを満載した車で登場し、ライドが始まった。
冬季でも工事車両などが出入りするため定期的に除雪は行われているが、積雪のタイミングによってはかなりフカフカな状態になることも。今回は除雪されていなかったものの、ファットバイクで走るにはちょうど良い、絶妙な積雪量。実はかなり珍しい状況で、田中さんもこんなことはめったにない、というほどの良コンディションだった。
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竜宮街道と名付けられたルートだ
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サラサラの雪。タイヤパターンが転写されていく
フカフカの雪だが厚さはそこまでではなく、タイヤが沈みすぎることもない。滑らかな絨毯のような新雪に轍をつけていく楽しさは、人類が共有可能な普遍的価値ではないだろうか。
とはいえ、実は一番乗りというわけではなく、雪の上には先客の跡が。ウサギやシカ、キツネと思しき足跡が続いていて、ついついその辺りにいるんじゃないかな、とキョロキョロしながら走っていく。でも、走りやすいとはいえ雪道なので油断するとハンドルを取られるので程々に。一度こけた私からのアドバイスです。
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目指すはあの大きな橋。
遠くに見えていた橋が近づくにつれて、砂州の幅も狭まってくる。右手にオホーツク海、左手にサロマ湖が視界に入り、ここが地図上では細く伸びた線のように描かれている場所であることを思い出させる。
冬のオホーツク海といえば流氷だけれど、今年はかなり遅くなっている様子。サロマ湖も全面結氷というわけではなく、湖口(海との出入り口)に近づくにつれて湖面の割合が増えてきた。
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オジロワシを発見!
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第二湖口のアイスブーム。ケーブルが張られているのを肉眼で見るのはなかなか無い機会
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目的地に無事到着
幾度かの休憩をはさみ、第2湖口にかけられた橋に到着。そこには二羽のオジロワシの姿が。あれだけあった足跡の主は見つけられなかったけれど、補って余りある出会いだ。そろそろと近づき、何枚か写真を撮影。もうちょっと、もうちょっと、と近づいていくと、その邪念を感じ取ったのかあっさり飛び立ってしまった(笑)。
橋の上からは流氷の流入を防ぐためのアイスブームを見ることも。夏の間はケーブルを外しているため、なかなか肉眼でケーブルを展開した状態を見ることは出来ず、このツアーならではの光景でもある。
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HEROES PARKの田中さんオリジナルのコーヒーが振舞われた
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酸味のあるコーヒーとメンビスの愛称は抜群! 
オホーツク海をバックに
条件が揃えば、サロマ湖の結氷が流氷のように浮かんだ「サロマアイスフロー」も見れる可能性もあるのだとか。
帰路の途中では海岸へと寄り道し、田中さんが手掛けるオリジナルコーヒーとミントビスケットの「メンビス」を頂くモグモグタイム。往復で10kmも無いライドではあるけれど、新雪の上を走り続けているのは想像以上に疲れるもの。酸味の効いたコーヒーと甘く爽やかなメンビスに元気をもらい、ワッカネイチャーセンターまで無事に帰投したのだった。
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湖口から離れるとサロマ湖は凍っている。湖面も、地面も、そして空も白い
全く異なる魅力を持った3つのライドを楽しんだ2日間。広大な北見だからこそ可能で、この時期、この場所でしか味わえない体験に満ちた時間となった。今回紹介したツアーはネットから申し込みも可能。ハッカミントライドツアー、ハーブスチームツアー、そしてワッカ原生花園ツアーと、それぞれ予約を受付中。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみては。
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日本一大きな都道府県である北海道の中でも、最も広い面積を誇る北見市。東京都の6割を越える広大なエリアには、流氷が押し寄せるオホーツク海、日本最大の汽水湖であるサロマ湖、雄大な大雪山系への入り口など、ダイナミックな自然環境が広がっている。
そして北見と言えば、ハッカミント。かつて世界一の生産量を誇り、化学合成油が大勢を占めるようになった現在においても、多くのファンを抱えているのが北見のハッカなのだ。
そんな北見のハッカ文化を自転車を通して体験できるライドとして、注目を集めているのが「ハッカミントライド」。CWでは昨年の秋にレポートしているが、実はこの企画、冬にはより魅力を増すのだという。そうと聞いては居ても立っても居られない、ということで再び女満別空港へと飛び立った。
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その中でも、冬に活躍するのがファットバイクたち。スペシャライズドのFATBOYという、本格的なファットバイクをレンタルできるのはなかなか珍しいのではないだろうか。
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さて、2月には全国的に大雪が降ったものの、1月には例年にないほど雪が少なかったという道東。北見も例外では無く、今回もライドの2日前までは地面が見えるほどだったという。しかし、ちょうど取材前日に30cmの積雪があり、取材日にはいかにも北海道、という一面の銀世界に。
最初に目指すのは北見駅からほど近い北見ハッカ記念館。その敷地内に併設された薄荷蒸留館で、北見ハッカを使ったアロマクリーム作りを体験した。
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今回の冬のハッカミントライドにモニターとして参加していただいた方々も、初めての体験に興味津々。数あるアロマオイルから、自分の好きな香りを選んでオリジナルのアロマクリームを作るというのは、なかなかできない体験だ。
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道行く人に驚いた表情を向けられつつ、30分ほど走れば北見ハッカ通商の本社でありショールームでもあるキタミントホールに到着。こちらでは同社のハッカ油を使用した製品が網羅されており、お土産として購入可能。
北見ハッカの歴史や精製方法なども展示されているほか、タイミングが合えば工場での作業風景を見ることも出来る。
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ここで北見のハッカカルチャーを気軽に体験できるハッカミントライドはいったんお開きに。午後にはハッカミントと並ぶハーブスポットへと移動し、更なるライドを楽しむことに。
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そんな香遊生活へと場所を移した目的は、「オーガニックハーブスチーム&プチライド」。自然豊かなロケーションでライドを楽しみ、血行を良くした後に香遊生活自慢のオーガニックハーブを蒸したスチームを浴び、デトックス効果を体験するというスペシャルなプランだ。
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幻想的な景色のなか、5km程のライドを楽しんで戻ってくると、ハーブスチームの準備は整っていた。専用にブレンドされたハーブを蒸すことで、オーガニックハーブのエキスたっぷりの蒸気が立ち昇る。ポットの上には穴あき椅子が置かれ、スチームを逃さないためのケープを羽織って座ることで、身体全体がハーブの蒸気で包まれる。
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「まるで身体が透明になるかのよう」とも言われるほどのデトックス効果を発揮するハーブスチーム。今回のモニターのお二方も、「ハーブの香りとスチームサウナの温浴効果が相まって、非常に深くリラックスできた」と大絶賛。
実際に体験を終えた後のお二人の顔は、傍から見ていても明らかにツルツルしているのが分かるほど。大量に汗をかいた後は、香遊生活自慢のハーブティを頂くことで、更に深いリラックス効果を得られるのも嬉しいポイントだ。
海と湖の狭間を行く。このツアーでしか入れない、冬のワッカ原生花園を走る
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北見のハーブ文化を満喫した翌日、もう一つのとっておきライドがあるとのことで、海沿いの常呂へ。カーリングの強豪選手を多数輩出する町でもあり、オリンピック銀メダルを獲得したロコ・ソラーレの地元。そのライバルチームであり、先日行われた日本選手権を制したフォルティウスのスキップである吉村紗也香選手の出身地でもある。
日本最大の汽水湖として知られるサロマ湖にも面しており、今回のライドの目的地であるワッカ原生花園はオホーツク海とサロマ湖を隔てる砂州に広がっている。夏にはハマナスやセンダイハギなど様々な花々が海岸の草原に咲き誇り、美しい光景を堪能できる人気スポットなのだけれど、冬季は閉鎖されているのだ。
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しかし、そんな冬のワッカ原生花園の中を特別に自転車で走ることが出来るツアーが登場したのだという。そんなわけでスタート地点となるワッカネイチャーセンターに到着。昨日もガイドしてくれたHEROES PARKの田中さんがファットバイクを満載した車で登場し、ライドが始まった。
冬季でも工事車両などが出入りするため定期的に除雪は行われているが、積雪のタイミングによってはかなりフカフカな状態になることも。今回は除雪されていなかったものの、ファットバイクで走るにはちょうど良い、絶妙な積雪量。実はかなり珍しい状況で、田中さんもこんなことはめったにない、というほどの良コンディションだった。
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フカフカの雪だが厚さはそこまでではなく、タイヤが沈みすぎることもない。滑らかな絨毯のような新雪に轍をつけていく楽しさは、人類が共有可能な普遍的価値ではないだろうか。
とはいえ、実は一番乗りというわけではなく、雪の上には先客の跡が。ウサギやシカ、キツネと思しき足跡が続いていて、ついついその辺りにいるんじゃないかな、とキョロキョロしながら走っていく。でも、走りやすいとはいえ雪道なので油断するとハンドルを取られるので程々に。一度こけた私からのアドバイスです。
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遠くに見えていた橋が近づくにつれて、砂州の幅も狭まってくる。右手にオホーツク海、左手にサロマ湖が視界に入り、ここが地図上では細く伸びた線のように描かれている場所であることを思い出させる。
冬のオホーツク海といえば流氷だけれど、今年はかなり遅くなっている様子。サロマ湖も全面結氷というわけではなく、湖口(海との出入り口)に近づくにつれて湖面の割合が増えてきた。
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幾度かの休憩をはさみ、第2湖口にかけられた橋に到着。そこには二羽のオジロワシの姿が。あれだけあった足跡の主は見つけられなかったけれど、補って余りある出会いだ。そろそろと近づき、何枚か写真を撮影。もうちょっと、もうちょっと、と近づいていくと、その邪念を感じ取ったのかあっさり飛び立ってしまった(笑)。
橋の上からは流氷の流入を防ぐためのアイスブームを見ることも。夏の間はケーブルを外しているため、なかなか肉眼でケーブルを展開した状態を見ることは出来ず、このツアーならではの光景でもある。
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条件が揃えば、サロマ湖の結氷が流氷のように浮かんだ「サロマアイスフロー」も見れる可能性もあるのだとか。
帰路の途中では海岸へと寄り道し、田中さんが手掛けるオリジナルコーヒーとミントビスケットの「メンビス」を頂くモグモグタイム。往復で10kmも無いライドではあるけれど、新雪の上を走り続けているのは想像以上に疲れるもの。酸味の効いたコーヒーと甘く爽やかなメンビスに元気をもらい、ワッカネイチャーセンターまで無事に帰投したのだった。
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全く異なる魅力を持った3つのライドを楽しんだ2日間。広大な北見だからこそ可能で、この時期、この場所でしか味わえない体験に満ちた時間となった。今回紹介したツアーはネットから申し込みも可能。ハッカミントライドツアー、ハーブスチームツアー、そしてワッカ原生花園ツアーと、それぞれ予約を受付中。気になる方は、ぜひ一度チェックしてみては。
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