垣田真穂がイタリアの老舗チーム「ビーピンク・ボンジョアンニ」へ移籍

昨年のトラック全日本選手権で5冠を達成した垣田真穂の、イタリア籍のコンチネンタルチーム「ビーピンク・ボンジョアンニ」加入が発表された。パリ五輪にも出場した20歳が、ロードレースの本場ヨーロッパで新たな一歩を踏み出す。

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「オーストラリアのジュニアロード世界選手権で、ヨーロッパで競技する新城幸也選手と出会い、彼の話に感銘を受け、私もいつかこの大陸でレースができたらと思うようになりました。（中略）今年はロードレースに専念して大きく成長していきたい、チームメイトと大きな喜びを分かち合いたいと思っています」と、垣田はサポートを受けるNIPPOのプレスリリースで語った。また日本のヘルメットブランドであるカブトも垣田をサポートする。

これまでトラック競技で目覚ましい活躍を見せてきた垣田。アジア選手権などではチームパシュートやマディソン、個人パシュートで金メダルを獲得。またパリ五輪にも出場し、2024年のトラック全日本選手権では個人パシュートとスクラッチ、オムニアム、マディソン、チームパシュートの5種目で優勝を果たし、圧倒的な実力を証明した。

ロードレースでもその実力は高く、松山学院高校時代はインターハイロードを連覇（2021、22年）。2022年に出場したロード世界選手権では女子ジュニアのロードで5位入賞を果たし、昨年はEF・オートリー・キャノンデールに加入して2レースを完走。また2月7日に開幕するUCIアジア選手権の日本代表にも選出されている。

一方、垣田が加入するビーピンク・ボンジョアンニは2012年創設されたイタリア籍のコンチネンタルチームで、16名中12名が23歳以下という若手主体のチーム。中心となるのは22歳にしてスロバキア選手権のロードを3連覇、TTを4連覇中のノラ・イェンチュショヴァ。チームは昨年ストラーデビアンケをはじめ、ラ・ブエルタ・フェメニーナや母国開催のジロ・デ・イタリア・ウィメンなど主要レースに出場している。

そのためビッグレースへの出場が期待される垣田。「スプリントでの持ち味を発揮したいと思っています。山岳は厳しい課題となると思いますが、強い決意をもって立ち向かいたいと思っています。目標はトラック世界選手権で表彰台に上がること、そして2028年のロサンゼルス五輪も大きな目標です！」と意気込みを語った。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Bepink - Bongioanni