12月20日、Jプロツアー2024の年間表彰式が大阪のシマノスクエアで催され、総合優勝した金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)、U23ランキング首位の寺田吉騎(シマノレーシング)、チームランキング首位のシマノレーシングが出席した。また、2025年のJプロツアーに参戦する21チームが発表された。
JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催する国内ロードレースのシリーズ戦「Jプロツアー」。2024年シーズンは10月末に予定されていた石川クリテリウムと石川ロードレースが中止となったため、全15戦の開催となった。その年間表彰式が、JR大阪駅近くのシマノスクエアで催された。

5月以降プロリーダージャージを守り切った金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato

群馬CSCで開催された東日本ロードクラシックで優勝した金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
2024年のJプロツアーチャンピオンは金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)。4月に開催された第5戦「東日本ロードクラシックDAY1」で今季1勝目を挙げると、5月の第9戦「おんたけタイムトライアル」、第10戦「おんたけヒルクライム」で連勝して総合首位の証であるプロリーダージャージを獲得。シーズン後半もジャージを守り切って総合優勝を決めた。クラブチーム所属選手の総合優勝は、2011年にスタートしたJプロツアー史上初めてだ。

ほぼシーズンを通してネクストリーダージャージを着続けた寺田吉騎(シマノレーシング) photo:Satoru Kato

第2戦志布志クリテリウムでJプロツアー初勝利を挙げた寺田吉騎(シマノレーシングチーム) photo:Satoru Kato
U23ランキング首位となった寺田吉騎(シマノレーシング)は、2月に開催された第2戦「志布志クリテリウム」で優勝し、U23首位の証であるネクストリーダージャージを獲得。その後は勝利には恵まれなかったものの、上位フィニッシュを続けてジャージを守り続け、総合ランキングでも3位につけてシーズンを終えた。Jプロツアー以外でも全日本選手権ロードレースのU23で優勝するなど、躍進を見せたシーズンとなった。

Jプロツアーチームランキング連覇を達成したシマノレーシング photo:Satoru Kato
チームランキングはシマノレーシングが昨年に続き連覇を達成した。志布志クリテリウムで寺田の優勝の他、7月に開催された第11戦「佐木島ロードレース」では中井唯晶と石原悠希でワン・ツーフィニッシュ。石原は他のレースでも安定して上位に食い込む力を見せて金子に次ぐ年間ランキング2位につけ、寺田と共にチームランキング首位の原動力となった。
金子宗平「来年もキャプテンとしてチームを引っ張りたい」

Jプロツアー2024チャンピオンとなった金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) photo:Satoru Kato
元々は狙っていなかったけれど、群馬(東日本ロードクラシック)で勝てたことでランキングが一気に上がり、おんたけで連勝すればリーダージャージを獲得出来るのではと思い、意識するようになりました。
群馬での優勝は地元も近く、普段からお世話になっている皆さんが見に来てくれていたので、モチベーション高く臨みました。おんたけは得意なタイムトライアルとヒルクライムのレースだったので、ここでしっかり勝てば後半戦は得意なコースでのレースが続くので、そのまま行けると考えていました。
木曽村のレースでリーダージャージを着たことはありますが、Jプロツアーのように長期間にわたるシリーズ戦でのリーダーは初めての経験でした。今までは目標とするレースを決めて、その他のレースは8割くらいの力で走るなどオン・オフがつけられましたが、リーダージャージを獲ってからはそれが許されず、ランキング争いする選手のことも意識しなければいけないし、すり減らされるものがあり大変でした。それでも最後まで首位を守れて良かったと思います。
チームとしても6年連続でランキングが上がり、最初は18位だったけれど今年は2位になることが出来ました。来年もチームの成長という面でもキャプテンとして引っ張って行き、切磋琢磨していきたいと思います。
寺田吉騎「出来過ぎのシーズンだった」

U23ランキング首位の寺田吉騎(シマノレーシング) photo:Satoru Kato
今シーズンは本当に出来過ぎというくらいのシーズンでした。後半は思うように走れなかったところもあったけれど、全体を通してみたらU23で取りたかった全日本選手権で優勝出来たし、世界選手権にも出場出来たし、海外レースも出場できて国内レースにも集中して取り組めたので、満足いく活動が出来たと思います。Jプロツアー以外でも、西日本チャレンジや富士クリテリウムで優勝できて、トップ選手の中に入れたかなと思っています。
今年は自転車のトレーニングにプラスアルファして、ウェイトトレーニングを取り入れたことでコンディションが安定しました。それが今年の結果にも現れたと感じています。チーム全体でもモチベーション高く雰囲気も良く、全員が集中して取り組んで全員が上位に入れる走りが出来た結果がチーム総合優勝につながったと思います。
来年はシマノレーシングを離れることになりますが、エリート1年目にもなるので、まずは出場するレースに全力で取り組めるように頑張っていきます。
JBCF(一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟)が主催する国内ロードレースのシリーズ戦「Jプロツアー」。2024年シーズンは10月末に予定されていた石川クリテリウムと石川ロードレースが中止となったため、全15戦の開催となった。その年間表彰式が、JR大阪駅近くのシマノスクエアで催された。


2024年のJプロツアーチャンピオンは金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)。4月に開催された第5戦「東日本ロードクラシックDAY1」で今季1勝目を挙げると、5月の第9戦「おんたけタイムトライアル」、第10戦「おんたけヒルクライム」で連勝して総合首位の証であるプロリーダージャージを獲得。シーズン後半もジャージを守り切って総合優勝を決めた。クラブチーム所属選手の総合優勝は、2011年にスタートしたJプロツアー史上初めてだ。


U23ランキング首位となった寺田吉騎(シマノレーシング)は、2月に開催された第2戦「志布志クリテリウム」で優勝し、U23首位の証であるネクストリーダージャージを獲得。その後は勝利には恵まれなかったものの、上位フィニッシュを続けてジャージを守り続け、総合ランキングでも3位につけてシーズンを終えた。Jプロツアー以外でも全日本選手権ロードレースのU23で優勝するなど、躍進を見せたシーズンとなった。

チームランキングはシマノレーシングが昨年に続き連覇を達成した。志布志クリテリウムで寺田の優勝の他、7月に開催された第11戦「佐木島ロードレース」では中井唯晶と石原悠希でワン・ツーフィニッシュ。石原は他のレースでも安定して上位に食い込む力を見せて金子に次ぐ年間ランキング2位につけ、寺田と共にチームランキング首位の原動力となった。
金子宗平「来年もキャプテンとしてチームを引っ張りたい」

元々は狙っていなかったけれど、群馬(東日本ロードクラシック)で勝てたことでランキングが一気に上がり、おんたけで連勝すればリーダージャージを獲得出来るのではと思い、意識するようになりました。
群馬での優勝は地元も近く、普段からお世話になっている皆さんが見に来てくれていたので、モチベーション高く臨みました。おんたけは得意なタイムトライアルとヒルクライムのレースだったので、ここでしっかり勝てば後半戦は得意なコースでのレースが続くので、そのまま行けると考えていました。
木曽村のレースでリーダージャージを着たことはありますが、Jプロツアーのように長期間にわたるシリーズ戦でのリーダーは初めての経験でした。今までは目標とするレースを決めて、その他のレースは8割くらいの力で走るなどオン・オフがつけられましたが、リーダージャージを獲ってからはそれが許されず、ランキング争いする選手のことも意識しなければいけないし、すり減らされるものがあり大変でした。それでも最後まで首位を守れて良かったと思います。
チームとしても6年連続でランキングが上がり、最初は18位だったけれど今年は2位になることが出来ました。来年もチームの成長という面でもキャプテンとして引っ張って行き、切磋琢磨していきたいと思います。
寺田吉騎「出来過ぎのシーズンだった」

今シーズンは本当に出来過ぎというくらいのシーズンでした。後半は思うように走れなかったところもあったけれど、全体を通してみたらU23で取りたかった全日本選手権で優勝出来たし、世界選手権にも出場出来たし、海外レースも出場できて国内レースにも集中して取り組めたので、満足いく活動が出来たと思います。Jプロツアー以外でも、西日本チャレンジや富士クリテリウムで優勝できて、トップ選手の中に入れたかなと思っています。
今年は自転車のトレーニングにプラスアルファして、ウェイトトレーニングを取り入れたことでコンディションが安定しました。それが今年の結果にも現れたと感じています。チーム全体でもモチベーション高く雰囲気も良く、全員が集中して取り組んで全員が上位に入れる走りが出来た結果がチーム総合優勝につながったと思います。
来年はシマノレーシングを離れることになりますが、エリート1年目にもなるので、まずは出場するレースに全力で取り組めるように頑張っていきます。
Jプロツアー2024 ランキング
| 個人総合順位 | ||
| 1位 | 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) | 2012p |
| 2位 | 石原悠希(シマノレーシング)※ | 1443p |
| 3位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | 1394p |
| 4位 | 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム) | 1158p |
| 5位 | アルゴス・アレクサンドロス(マトリックスパワータグ) | 1105p |
| 6位 | ベンジャミン・ダイボール(ヴィクトワール広島) | 1030p |
| 7位 | 孫崎大樹(キナンレーシングチーム) | 1018p |
| 8位 | 小野寺玲(ヴィクトワール広島) | 1006p |
| 9位 | 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) | 886p |
| 10位 | 佐藤 光(チームサイクラーズスネル)※ | 864p |
| ※U23ランキング対象選手 | ||
| U23ランキング | ||
| 1位 | 寺田吉騎(シマノレーシング) | 1394p |
| 2位 | 佐藤 光(TeamCyclersSNEL) | 864p |
| 3位 | 林原聖真(群馬グリフィンレーシングチーム) | 728p |
| 4位 | 宇田川塁(群馬グリフィンレーシングチーム) | 693p |
| 5位 | 阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 546p |
| 6位 | 渡邉和貴(アヴニールサイクリング山梨) | 406p |
| チームランキング | ||
| 1位 | シマノレーシング | 4755p |
| 2位 | 群馬グリフィンレーシングチーム | 3992p |
| 3位 | チームブリヂストンサイクリング | 3870p |
| 4位 | マトリックスパワータグ | 3697p |
| 5位 | ヴィクトワール広島 | 3057p |
| 6位 | 宇都宮ブリッツェン | 2740p |
2025年Jプロツアーは21チームが参戦
年間表彰式とあわせ、2025年のJプロツアー登録チームが発表された。2024年はジャパンサイクルリーグに参戦していたチームが復帰して全22チームが参戦したが、2025年はVC福岡が外れて全21チームが登録する。チーム一覧は以下表の通り。
2025年Jプロツアーチーム
| シマノレーシング | 群馬グリフィンレーシングチーム |
| チームブリヂストンサイクリング | マトリックスパワータグ |
| ヴィクトワール広島 | 宇都宮ブリッツェン |
| 愛三工業レーシングチーム | キナンレーシングチーム |
| チームサイクラーズスネル | シエルブルー鹿屋 |
| 弱虫ペダルサイクリングチーム | スパークルおおいたレーシングチーム |
| アヴニールサイクリング山梨 | レバンテフジ静岡 |
| ヴェロリアン松山 | さいたま佐渡サンブレイブ |
| 備後しまなみeNShare | ベルマーレレーシングチーム |
| イナーメ信濃山形 | 京都産業大学 |
| 稲城FIETS クラスアクト |
text&photo:Satoru Kato
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