2024/12/16(月) - 14:33
シクロクロス全日本選手権2日目、男子U23では柚木伸元 (日本大学 )が高橋翔とのバトルを制し2度目の勝利。男女ジュニア&アンダー年代別レースをレポートしていく。
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男子U23スタート ホールショットは柚木伸元 (日本大学 ) photo:Makoto AYANO
次世代を担う若者たちの男子U23クラスは11時10分スタート。午後にかけて予報よりも気温が高くなっていきつつも、路面はまだ固く凍結した箇所も多く、各選手はタイヤ選択&空気圧設定に悩むことになる。しかし2年目とあって連続出場の選手にとっては前回の経験が活かせることに。
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三段坂で外れたチェーンを手で掛け直しながらクリアする柚木伸元 (日本大学 ) photo:Makoto AYANO
22人のレースのホールショットを取ったのは前々回の覇者の柚木伸元 (日本大学 )だったが、メイン会場のループの狭いコーナーでは選手の押し出しクラッシュも発生。サンドセクションを先頭で抜けた柚木だったが、三段坂の登りの2段目でバイクが弾んだ際にチェーンが脱落。他の選手に抜かれながら降車してチェーンを掛け直しながらクリアすることに。
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序盤に独走する高橋翔 photo:Makoto AYANO
砂場や難セクションをこなすテクニックでは光るものがある柚木だが、この日の序盤はミスを連発。キャンバーセクションでもスリップしてバイクを降り、滑る足元に再出走に手間取る場面が数度観られた。
もっとも難コースに手間取ったのはどの選手も同じ。ちょうど路面の変化が大きな時間帯であり、スリップダウンはあちこちで発生した。落車を免れしばらくトップを独走したのはマウンテンバイクXCOアジアチャンピオンにして世界に挑む高橋翔。オフロードでのテクニックに秀いで、かつアグレッシブな走りを披露する。
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高橋翔が先行して最終ラップへ photo:Makoto AYANO
泥のキャンバーのたびにスリップダウンが起こりシャッフルがかかる。1周目後半、後続は永野昇海(イナーメ信濃山形 )やスタート後の第2コーナーでの落車から順位を上げた綾野尋(cycleclub3UP. )らが続く。
2周目に入って順位を2位に戻した柚木は、4周目のレース経過20分でようやく高橋に追いつく。
レースは7周回に決定。その後は高橋と柚木が先頭を入れ替えつつの激しいデッドヒートに。また3位争いは永野と内野友太(CLICK八幡)に。後続も順位が激しく入れ替わる。
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階段脇の段差登りを乗ったままクリアする高橋翔だが、この後に柚木伸元 (日本大学 )と接触する photo:Makoto AYANO
6周回に入った三段坂で柚木が高橋をパス。先行するがまた抜き返した高橋。
互角の激しいバトルに湧くレースは最終ラップへ。階段右脇の登りを乗車のままクリアする高橋と左のラインを押してクリアする柚木の2人が交錯し、バイクが絡むシーンも。
激しい先頭争いは柚木がキャンバーの押し歩行でうまくインから先行、素早い再乗車で差をつけ、その後の芝キャンバーとバニーホップでのシケインクリアの巧みさで高橋に大きな差をつけて逃げ切りに成功した。
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U23の2勝目を決めた柚木伸元 (日本大学 ) photo:Makoto AYANO
柚木は3回連続出場のU23初年度に優勝、しかし昨年は副島達海に敗れ2位に。しかし今年は副島が男子エリートで出場したことで最大のライバルがいないなか、フィジカルに勝る高橋とのバトルを巧みに勝ちきり2度目のU23タイトルをものにした。
「泥のキャンバー区間とシケインのバニーホップでは自分に利があることが分かっていたのでそこで勝負をかけるつもりでいました。平坦のフィジカル面等は高橋選手に敵わないと思っていたので、その作戦はうまく行きました」。
最終周回前で2人抜き、フィニッシュまでの最終コーナーで身体をぶつけ合う激しい3位争いを制したのは今季オランダを拠点に活動した遠藤紘介 (Olandabase/Watersley)。トップと同一周回完走者は9名だった。
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男子U23 1位柚木伸元 (日本大学 ) 2位高橋翔 3位遠藤紘介 (Olandabase/Watersley ) photo:Makoto AYANO
男子ジュニアは成田光志 (OLIVE )が連覇
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男子ジュニア ホールショットは山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:Makoto AYANO
昨年覇者の成田光志 (OLIVE)がキャンバーでスリップするミスをして出遅れるが、キャンバー奥の登り切り返しで交錯する二人にが追いつき、野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE)、松村拓弥 (群馬工業高等専門学校)の3人のパックに。
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キャンバー区間で先行する野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE ) photo:Makoto AYANO
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野嵜然新を捉え砂場で先行した成田光志 (OLIVE ) 
野嵜然新が担ぐ階段を乗ったままクリアする成田光志 (OLIVE )
その後野嵜が単独でリードするが成田が追いつき、展開周毎にトップが入れ替わる激しいトップ争いに。最終周で成田が得意のキャンバーを乗車クリアして差をつけ、野嵜を突き放しフィニッシュ。前回大会に引き続き2大会連続ジュニアチャンピオンに輝いた。2位には野嵜、3位には松村が入った。
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男子ジュニアで連覇した成田光志 (OLIVE ) photo:Makoto AYANO
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健闘を称え合う成田光志 (OLIVE )野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE ) 
男子ジュニア 1位成田光志 (OLIVE ) 2位野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE ) 3位松村拓弥(群馬工業高等専門学校 )
女子ジュニアは石川七海 (Champion System Japan TT 轍屋)
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女子ジュニア 石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が先行 photo:Makoto AYANO
男子ジュニアと時差スタートとなった女子ジュニアの出走は石川七海 (Champion System Japan TT 轍屋)と寺本 彩玖子 (and more)の二人。石川はスタートループから大きく寺本を引き離し、約1周近くの差をつけフィニッシュし、チャンピオンに輝いた。
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男子U17 蜂須賀巧真 (BUCYO COFFEE/Urban Deer Cycling Team )がホールショット photo:Makoto AYANO
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三段坂を駆け上がる三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19) photo:Makoto AYANO
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男子U17 今季10レース負け無しの三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が勝利 photo:Makoto AYANO
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女子U17 日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )がホールショットから先行 photo:Makoto AYANO
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女子U17 日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 )が優勝。中学生のU15時代から4連覇 photo:Makoto AYANO
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男子U15 飯島大也(Team CHAINRING )がホールショット photo:Makoto AYANO
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男子U15に勝利した飯島大也(Team CHAINRING ) photo:Makoto AYANO
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女子U15 2度目の優勝の齋藤結陽 (Limited Team 846 ) photo:Makoto AYANO
日本チャンピオンジャージ着用の新チャンピオンたち
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日本チャンピオンジャージ着用のチャンピオンたちが勢揃い photo:Michinari TAKAGI
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次世代を担う若者たちの男子U23クラスは11時10分スタート。午後にかけて予報よりも気温が高くなっていきつつも、路面はまだ固く凍結した箇所も多く、各選手はタイヤ選択&空気圧設定に悩むことになる。しかし2年目とあって連続出場の選手にとっては前回の経験が活かせることに。
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22人のレースのホールショットを取ったのは前々回の覇者の柚木伸元 (日本大学 )だったが、メイン会場のループの狭いコーナーでは選手の押し出しクラッシュも発生。サンドセクションを先頭で抜けた柚木だったが、三段坂の登りの2段目でバイクが弾んだ際にチェーンが脱落。他の選手に抜かれながら降車してチェーンを掛け直しながらクリアすることに。
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砂場や難セクションをこなすテクニックでは光るものがある柚木だが、この日の序盤はミスを連発。キャンバーセクションでもスリップしてバイクを降り、滑る足元に再出走に手間取る場面が数度観られた。
もっとも難コースに手間取ったのはどの選手も同じ。ちょうど路面の変化が大きな時間帯であり、スリップダウンはあちこちで発生した。落車を免れしばらくトップを独走したのはマウンテンバイクXCOアジアチャンピオンにして世界に挑む高橋翔。オフロードでのテクニックに秀いで、かつアグレッシブな走りを披露する。
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泥のキャンバーのたびにスリップダウンが起こりシャッフルがかかる。1周目後半、後続は永野昇海(イナーメ信濃山形 )やスタート後の第2コーナーでの落車から順位を上げた綾野尋(cycleclub3UP. )らが続く。
2周目に入って順位を2位に戻した柚木は、4周目のレース経過20分でようやく高橋に追いつく。
レースは7周回に決定。その後は高橋と柚木が先頭を入れ替えつつの激しいデッドヒートに。また3位争いは永野と内野友太(CLICK八幡)に。後続も順位が激しく入れ替わる。
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6周回に入った三段坂で柚木が高橋をパス。先行するがまた抜き返した高橋。
互角の激しいバトルに湧くレースは最終ラップへ。階段右脇の登りを乗車のままクリアする高橋と左のラインを押してクリアする柚木の2人が交錯し、バイクが絡むシーンも。
激しい先頭争いは柚木がキャンバーの押し歩行でうまくインから先行、素早い再乗車で差をつけ、その後の芝キャンバーとバニーホップでのシケインクリアの巧みさで高橋に大きな差をつけて逃げ切りに成功した。
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柚木は3回連続出場のU23初年度に優勝、しかし昨年は副島達海に敗れ2位に。しかし今年は副島が男子エリートで出場したことで最大のライバルがいないなか、フィジカルに勝る高橋とのバトルを巧みに勝ちきり2度目のU23タイトルをものにした。
「泥のキャンバー区間とシケインのバニーホップでは自分に利があることが分かっていたのでそこで勝負をかけるつもりでいました。平坦のフィジカル面等は高橋選手に敵わないと思っていたので、その作戦はうまく行きました」。
最終周回前で2人抜き、フィニッシュまでの最終コーナーで身体をぶつけ合う激しい3位争いを制したのは今季オランダを拠点に活動した遠藤紘介 (Olandabase/Watersley)。トップと同一周回完走者は9名だった。
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男子ジュニアは成田光志 (OLIVE )が連覇
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昨年覇者の成田光志 (OLIVE)がキャンバーでスリップするミスをして出遅れるが、キャンバー奥の登り切り返しで交錯する二人にが追いつき、野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE)、松村拓弥 (群馬工業高等専門学校)の3人のパックに。
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その後野嵜が単独でリードするが成田が追いつき、展開周毎にトップが入れ替わる激しいトップ争いに。最終周で成田が得意のキャンバーを乗車クリアして差をつけ、野嵜を突き放しフィニッシュ。前回大会に引き続き2大会連続ジュニアチャンピオンに輝いた。2位には野嵜、3位には松村が入った。
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女子ジュニアは石川七海 (Champion System Japan TT 轍屋)
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男子ジュニアと時差スタートとなった女子ジュニアの出走は石川七海 (Champion System Japan TT 轍屋)と寺本 彩玖子 (and more)の二人。石川はスタートループから大きく寺本を引き離し、約1周近くの差をつけフィニッシュし、チャンピオンに輝いた。
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日本チャンピオンジャージ着用の新チャンピオンたち
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シクロクロス全日本選手権2025 男子U23、男女ジュニア&U17&U15 リザルト(順位のみ)
男子U23 | |
1位 | 柚木伸元 (日本大学 ) |
2位 | 高橋翔 |
3位 | 遠藤紘介 (Olandabase/Watersley ) |
4位 | 内野友太(CLICK八幡) |
5位 | 永野昇海(イナーメ信濃山形 ) |
6位 | 綾野尋(cycleclub3UP. ) |
男子ジュニア | |
1位 | 成田光志 (OLIVE ) |
2位 | 野嵜然新 (桐光学園高等学校/RACING TORQUE ) |
3位 | 松村拓弥(群馬工業高等専門学校 ) |
女子ジュニア | |
1位 | 石川七海(Champion System Japan TT 轍屋) |
2位 | 寺本彩玖子(and more ) |
女子U17 | |
1位 | 日吉彩華 (Teamまるいち/岐阜第一高等学校 ) |
2位 | 小林碧 (ProRide ) |
3位 | 皆木海音 (AVENTURA CYCLING ) |
男子U17 | |
1位 | 三上将醐 (アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19) |
2位 | 蜂須賀巧真 (BUCYO COFFEE/Urban Deer Cycling Team ) |
3位 | 郷津輝 (Dream Seeker Jr. Racing Team ) |
女子U15 | |
1位 | 齋藤結陽 (Limited Team 846 ) |
2位 | 数元陽華 |
3位 | 綱嶋勇音(ボンシャンス) |
男子U15 | |
1位 | 飯島大也(Team CHAINRING ) |
2位 | 渡井健太(AVENTURA VICTORIA RACING ) |
3位 | 富樫悠太郎 (CROSS YAMANASHI ) |
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