スティーブ・カミングス、ジェイコ・アルウラーの監督に就任

ジェイコ・アルウラーは12月2日、スティーブ・カミングスの監督就任を発表した。同氏は2021年より監督を務めたイネオス・グレナディアーズを退団し、その去就が注目されていた。

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カミングスは新チームについて、「プロ意識と成功へのコミットメントが高く、僕の価値観と一致している」と語り、「チームの継続的な成功と、選手たちが力を最大限発揮できるようサポートしたい」と意気込みを示した。

15年のプロキャリアで2度のツール・ド・フランス区間優勝を果たしたカミングスは43歳。2021年より古巣であるイネオスの監督に就任し、昨年12月に監督たちを率いる現場のトップを任された。しかし6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ以降、レース現場から姿を消していた。

そして11月に「イネオスを離れ、監督キャリアの次なるフェーズに移行することになった」とSNSに投稿し、今回のジェイコ・アルウラー加入に至った。「監督就任はチームに加入すること以上に、成長や困難に立ち向かう力、価値のある結果を喜ぶジェイコの文化の一部になることだ」と意欲を語っている。

一方、イネオスは今シーズンわずか14勝と低迷。カミングスの他にもダニエル・ビガムなど主要コーチが離脱し、トーマス・ピドコック（イギリス）がサポート体制へ不満を訴えるなど、チーム内の混乱状態が続いた。これを受けてチームはクルトアスル・アルヴェセンやレオナルド・バッソを監督に迎え、また新しいパフォーマンスコーチが加入するなどをチームの立て直しを図っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos