2024/12/02(月) - 17:46
埼玉県北葛飾郡松伏町の「まつぶし緑の丘公園」特設コースで行われたJCXシリーズ第7戦で、地元の織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が男子エリートを制す。女子エリートは石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が勝利を挙げた。マスターズカテゴリーやそのほかのカテゴリーと共にレポートしていく。
12月1日(日)に埼玉県北葛飾郡松伏町の「まつぶし緑の丘公園」でAJOCC JCXシリーズ第7戦である「弱虫ペダル Presents 松伏シクロクロス」が開催された。大会の運営を始め、コースの監修などは"まつぶしPR大使"である織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が携わっている。
会場には松伏町長である鈴木勝氏が応援に駆け付けた。また、多くの観客が見守る中で弱虫ペダルのチャリティーサコッシュの収益を、弱虫ペダル作者の渡辺航先生と地元の織田と共に、松伏町へ寄贈するセレモニーも行われた。
今年のシクロクロス全日本選手権に出場するためには、JCFポイントを獲得し、ランキング80位以内に入ることが条件。そのためランキング対象レースであるJCXシリーズのポイント争いが熾烈になっている。
12月であるにもかかわらず最高気温は17℃で暖かな冬晴れ。会場となった松伏町の「まつぶし緑の丘公園」特設コースは、昨年同様のドライであると思いきや、深い泥の轍ができるほどのマッドコンディションとなった。
公園中央の小高い丘を中心に、傾斜地と芝の広場を使用したダイナミックなコースレイアウトとなっている。地形を利用した直登の登りやテクニカルなキャンバーや登り返し、芝、シケインといった要素を取り入れた、あらゆるスキルとパワーが求められるコースで熱戦が繰り広げられた。
女子エリート:高校生の石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)がJCXで初勝利
小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)と渡部春雅(明治大学)は不在のなか、女子最高峰であるWE1の最前列には石田唯(TRKWorks)や竹村舞葉(SHIDO-WORKS)、今シーズンからエリートカテゴリーに昇格したばかりの日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)、ジュニアカテゴリーの石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が揃った。
勢いの良いスタートでホールショットを獲得したのは日吉。その後のテクニカルなキャンバーセクションを駆け抜けると、日吉をパスした石田がトップに立ち、女子エリートの先頭を引っ張っていく。
九十九折に登っていくキャンバーセクションと泥区間を抜け、先頭で現れたのは石田と懸命に食らいつく日吉。先頭の2人がテクニカルなダウンヒルをクリアしていく一方で、後続は単独で石川、竹村の順で通過し、先頭を追いかけた。
森林の登り区間に入ると、石川が日吉と石田の先頭を抜き去りトップに急浮上する。先頭でハイテンポを刻む石川にまず日吉が遅れ、続いて石田も脱落。石田はなんとか石川を視界に捉える距離で追いかけたものの、その差がゼロになることはなかった。
安定した力強い走りで独走状態をキープし、松伏のテクニカルコースを攻略した16歳の高校生である石川がエリートが犇めくJCXの女子エリートで初勝利を挙げた。2位は石田、3位は日吉で表彰台を獲得した。
男子エリート:全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が地元で2連覇を達成
松伏シクロクロスの最終レースとして行われたのが、男子最高峰であるME1。JCX第7戦の最前列には、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と沢田時(宇都宮ブリッツェン)、JCXシリーズで4勝中の副島達海(大阪産業大学)、小坂光(Utsunomiya Lux)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)らお馴染みのメンバーが揃った。
14時5分、スタートの号砲と共に男子エリートの91名が一斉に加速していく。ホールショットは柚木伸元(日本大学)が獲得し、集団中ほどでは落車が発生。後方でスタートした選手たちは足止めを食らってしまった。
1周目完了時に先頭では織田と副島、沢田、柚木の4名パックが形成され、レースをリードしていく。全9周のレースが2周目に入ると沢田が先頭パックから徐々に遅れていき、入れ替わるように高橋翔(日本体育大学)が後方から追い上げた。
4周目に先頭3名では織田が力強いアタックを繰り出し、先頭パックは崩壊。織田が独走状態に持ち込み、副島と柚木がそれぞれ単独で先頭の織田を追う。4位パックは高橋と追いついた沢田の2名の展開になった。
4位パックではシケインで沢田が落車し、高橋が4位へ順位を上げる。先頭は地元の声援の中を疾走する織田、副島には柚木が追いつき2位パックを形成。そしてレースは最終局面へ突入していった。
全日本チャンピオンらしい力強い走りを見せた織田が、全日本選手権前の松伏シクロクロスで連覇を達成。2位争いは最終コーナーまでテールトゥーノーズで縺れ込み、最後はハンドルを投げ合うゴールスプリントを僅差で制した副島が先着。惜しくも敗れた柚木が3位に入った。
その他のレース結果
ジュニアは野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)が優勝。アンダーカテゴリーのMU17は三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が今シーズン8連勝を決め、WU17は日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校)がシーズン4勝目、MU15は飯島大也(Team CHAINRING)、WU15は阿部怜奈が優勝を決めた。
マスターズクラスのMM35は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、MM40は田崎友康(ご支援に感謝&F(t))、MM50は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM60は増田謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが優勝。
ME2は阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME3は古山怜楠(北陸ドロタボウ)、WE2+3は市村まどか(MIVRO)、ME4は山口正樹(雨降らないで)らが上位クラスへの昇格を決めている。
12月1日(日)に埼玉県北葛飾郡松伏町の「まつぶし緑の丘公園」でAJOCC JCXシリーズ第7戦である「弱虫ペダル Presents 松伏シクロクロス」が開催された。大会の運営を始め、コースの監修などは"まつぶしPR大使"である織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が携わっている。
会場には松伏町長である鈴木勝氏が応援に駆け付けた。また、多くの観客が見守る中で弱虫ペダルのチャリティーサコッシュの収益を、弱虫ペダル作者の渡辺航先生と地元の織田と共に、松伏町へ寄贈するセレモニーも行われた。
今年のシクロクロス全日本選手権に出場するためには、JCFポイントを獲得し、ランキング80位以内に入ることが条件。そのためランキング対象レースであるJCXシリーズのポイント争いが熾烈になっている。
12月であるにもかかわらず最高気温は17℃で暖かな冬晴れ。会場となった松伏町の「まつぶし緑の丘公園」特設コースは、昨年同様のドライであると思いきや、深い泥の轍ができるほどのマッドコンディションとなった。
公園中央の小高い丘を中心に、傾斜地と芝の広場を使用したダイナミックなコースレイアウトとなっている。地形を利用した直登の登りやテクニカルなキャンバーや登り返し、芝、シケインといった要素を取り入れた、あらゆるスキルとパワーが求められるコースで熱戦が繰り広げられた。
女子エリート:高校生の石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)がJCXで初勝利
小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)と渡部春雅(明治大学)は不在のなか、女子最高峰であるWE1の最前列には石田唯(TRKWorks)や竹村舞葉(SHIDO-WORKS)、今シーズンからエリートカテゴリーに昇格したばかりの日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)、ジュニアカテゴリーの石川七海(Champion System Japan TT 轍屋)が揃った。
勢いの良いスタートでホールショットを獲得したのは日吉。その後のテクニカルなキャンバーセクションを駆け抜けると、日吉をパスした石田がトップに立ち、女子エリートの先頭を引っ張っていく。
九十九折に登っていくキャンバーセクションと泥区間を抜け、先頭で現れたのは石田と懸命に食らいつく日吉。先頭の2人がテクニカルなダウンヒルをクリアしていく一方で、後続は単独で石川、竹村の順で通過し、先頭を追いかけた。
森林の登り区間に入ると、石川が日吉と石田の先頭を抜き去りトップに急浮上する。先頭でハイテンポを刻む石川にまず日吉が遅れ、続いて石田も脱落。石田はなんとか石川を視界に捉える距離で追いかけたものの、その差がゼロになることはなかった。
安定した力強い走りで独走状態をキープし、松伏のテクニカルコースを攻略した16歳の高校生である石川がエリートが犇めくJCXの女子エリートで初勝利を挙げた。2位は石田、3位は日吉で表彰台を獲得した。
男子エリート:全日本チャンピオンの織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が地元で2連覇を達成
松伏シクロクロスの最終レースとして行われたのが、男子最高峰であるME1。JCX第7戦の最前列には、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と沢田時(宇都宮ブリッツェン)、JCXシリーズで4勝中の副島達海(大阪産業大学)、小坂光(Utsunomiya Lux)、鈴木来人(OnebyESU-ICV)らお馴染みのメンバーが揃った。
14時5分、スタートの号砲と共に男子エリートの91名が一斉に加速していく。ホールショットは柚木伸元(日本大学)が獲得し、集団中ほどでは落車が発生。後方でスタートした選手たちは足止めを食らってしまった。
1周目完了時に先頭では織田と副島、沢田、柚木の4名パックが形成され、レースをリードしていく。全9周のレースが2周目に入ると沢田が先頭パックから徐々に遅れていき、入れ替わるように高橋翔(日本体育大学)が後方から追い上げた。
4周目に先頭3名では織田が力強いアタックを繰り出し、先頭パックは崩壊。織田が独走状態に持ち込み、副島と柚木がそれぞれ単独で先頭の織田を追う。4位パックは高橋と追いついた沢田の2名の展開になった。
4位パックではシケインで沢田が落車し、高橋が4位へ順位を上げる。先頭は地元の声援の中を疾走する織田、副島には柚木が追いつき2位パックを形成。そしてレースは最終局面へ突入していった。
全日本チャンピオンらしい力強い走りを見せた織田が、全日本選手権前の松伏シクロクロスで連覇を達成。2位争いは最終コーナーまでテールトゥーノーズで縺れ込み、最後はハンドルを投げ合うゴールスプリントを僅差で制した副島が先着。惜しくも敗れた柚木が3位に入った。
その他のレース結果
ジュニアは野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE)が優勝。アンダーカテゴリーのMU17は三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)が今シーズン8連勝を決め、WU17は日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校)がシーズン4勝目、MU15は飯島大也(Team CHAINRING)、WU15は阿部怜奈が優勝を決めた。
マスターズクラスのMM35は佐野千尋(イナーメ信濃山形)、MM40は田崎友康(ご支援に感謝&F(t))、MM50は生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス)、MM60は増田謙一(SHIDO-WORKS)、WMは西山みゆきが優勝。
ME2は阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)、ME3は古山怜楠(北陸ドロタボウ)、WE2+3は市村まどか(MIVRO)、ME4は山口正樹(雨降らないで)らが上位クラスへの昇格を決めている。
エリート男子(ME1)リザルト
1位 | 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) | 56:04 |
2位 | 副島達海(大阪産業大学) | +00:27 |
3位 | 柚木伸元(日本大学) | +00:28 |
4位 | 高橋翔(日本体育大学) | +01:55 |
5位 | 沢田時(宇都宮ブリッツェン) | +02:13 |
エリート女子(WE1)リザルト
1位 | 石川七海(Champion System Japan TT 轍屋) | 44:32 |
2位 | 石田唯(TRKWorks) | +01:09 |
3位 | 日吉愛華(Teamまるいち/中京大学) | +01:59 |
4位 | 竹村舞葉(SHIDO-WORKS) | +04:01 |
5位 | 西形舞(TRC PANAMA REDS ) | -1LAP |
その他カテゴリーのリザルト
ME2 | 阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム) |
ME3 | 古山怜楠(北陸ドロタボウ) |
ME4 | 山口正樹(雨降らないで) |
WE2+3 | 市村まどか(MIVRO) |
WM | 西山みゆき |
MM35 | 佐野千尋(イナーメ信濃山形) |
MM40 | 田崎友康(ご支援に感謝&F(t)) |
MM50 | 生田目修(イナーメ信濃山形&大幸ハーネス) |
MM60 | 増田謙一(SHIDO-WORKS) |
MJ | 野嵜然新(桐光学園高等学校/RACING TORQUE) |
MU17 | 三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19) |
WU17 | 日吉彩華(Teamまるいち/岐阜第一高等学校) |
MU15 | 飯島大也(Team CHAINRING) |
WU15 | 阿部怜奈 |
CK3 | 飯島花怜(Team CHAINRING) |
CK2 | 大和田煌仁 |
CK1 | 丸山直登(ウィンディー筑波シクロクロスチーム) |
photo:Michinari TAKAGI、宇都宮ブリッツェン
text:Michinari TAKAGI
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