UAEチームエミレーツが元ジュニア世界王者ユリウス・ヨハンセンを獲得　

UAEチームエミレーツがユリウス・ヨハンセン（デンマーク）の加入を発表し、2025年のロースターを確定した。同選手はウノエックスやアンテルマルシェ・ワンティで走った25歳で、コンチネンタルチームから再びプロ契約を掴み取った。

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「素晴らしい機会を与えてくれたUAEチームエミレーツに感謝したい。プロフェッショナルかつ常勝軍団であるチームに加入できて夢のようだ。ここは専門家の下で成長できる完璧な場所。勝利が当たり前であるチームで走ることは刺激になり、僕も勝利をもたらす手助けがしたい。皆に会えるのがいまから楽しみで、力を尽くす準備はできている」と、ヨハンセンはチーム加入の喜びを語った。

2017年のロード世界選手権ジュニア王者であるヨハンセンはデンマーク出身の25歳。現ウノエックス・モビリティでプロデビューした後にアンテルマルシェ・ワンティに移籍。モニュメントや2年連続でブエルタ・ア・エスパーニャに出場したものの、目立った成績は残せず、今年ポルトガルのコンチネンタルチームであるサブガル・アニカラーに活躍の場を求めた。

それでも今年はポルトガルの国内レースで2勝と総合優勝を果たし、可能性を示したヨハンセン。マウロ・ジャネッティCEOは「彼はワールドツアーレベルで多くを経験しており、チームのエースをサポートする力があると考えている」と高く評価している。

2025年のロースターは29名で構成され、注目は創設メンバーで中心選手であったディエゴ・ウリッシ（イタリア）のアスタナ・カザクスタン移籍と、クラシカ・サンセバスティアンなどシーズン後半に怒涛の5連勝を飾ったマルク・ヒルシ（スイス）のチューダー・プロサイクリングへの移籍だ。

一方、イネオス・グレナディアーズからジョナタン・ナルバエス（エクアドル）を獲得し、また下部チームであるUAEチームエミレーツGenZからパブロ・トーレス（スペイン）が昇格。19歳のトーレスはツール・ド・ラヴニールとU23ジロ・デ・イタリアで共に総合2位に入ったクライマーで、5年契約（2030年まで）からチームの将来への期待が見て取れる。

なおワールドチームの所属制限が30名であるのため、シーズン途中での補強や下部チームからの昇格が予想される。