2024/10/20(日) - 08:00
3月の交通事故から復帰したレナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)が、ツアー・オブ・グワンシー5日目のクイーンステージを制覇。今年UAEも制した23歳がその力を示し、総合優勝に王手をかけた。
日本でジャパンカップクリテリウムが行われた10月19日(土)、中国ではグリー・ツアー・オブ・グワンシー(UCIワールドツアー)のクイーンステージが行われた。第5ステージは165.8kmで争われ、スタートから最終山岳までは平坦路。ラスト1級山岳は登坂距離3.3kmと短く、平均勾配も6.7%のためハイスピードの登坂バトルが予想された。
総合優勝の行方がほぼ決まるレースは前日に引き続きシュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト)が2日連続で逃げる。そこにはチームメイトであるヨナス・ルッチ(ドイツ)とクーン・ボウマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)、ワーレ・ファンヘルウーヴェ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)も入り、4名の強力な逃げ集団が出来上がった。
メイン集団はリドル・トレックやDSMフィルメニッヒ・ポストNL、ロット・デスティニーが牽引し、最大でも4分差を許さないタイトなコントロールを見せる。そのため残り距離と共に逃げのリードは縮小し、ビッセガーのアシスト的な動きをしていたルッチが脱落。最終山岳に入る前の登りに入り、残り4.4kmからボウマンが仕掛けた。
その時点で30秒後方にいたプロトンはファンヘルウーヴェとビッセガーを捉え、ロットによる高速牽引がボウマンを残り3.8km地点で飲み込む。そのままロットを先頭に1級山岳(距離3.3km/平均6.7%)に突入。直後にティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)のアタックからヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)が飛び出した。
単独先頭で軽快に飛ばすラフェだったが、レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)を背後につけるオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が徐々にその差を縮めていく。そしてフィニッシュ手前100mでオンリーとファンイートヴェルトはラフェを追い抜き、勝負は2人に絞られた。
ビッグギヤで踏み込むオンリーに対し、ハイケイデンスのダンシングで脚を回すファンイートヴェルト。残り25mでファンイートヴェルトがオンリーの前に出ると、そのまま勝利のガッツポーズを作った。
「今朝の調子はそこまで良くなかった。しかしチームが僕のために走ってくれたので全力を尽くした。ラスト1kmは厳しかったが、そこでのペースの保ち方はわかっていた」と23歳のファンイートヴェルトはレースを振り返った。
今年2月のUAEツアーでもクイーンステージを制し、総合優勝したベルギー注目の若手選手であるファンイートヴェルト。続くストラーデビアンケも11位と好スタートを切ったものの、3月の合宿中に車と衝突し膝の怪我。しかし6月の実戦復帰以降はトップ10を連発し、8月のクラシカ・サンセバスティアン (UCIワールドツアー)では3位で表彰台に上がった。そしてイル・ロンバルディアで7位に入った好調を、このグワンシーでの成功に繋げた。
日本でジャパンカップクリテリウムが行われた10月19日(土)、中国ではグリー・ツアー・オブ・グワンシー(UCIワールドツアー)のクイーンステージが行われた。第5ステージは165.8kmで争われ、スタートから最終山岳までは平坦路。ラスト1級山岳は登坂距離3.3kmと短く、平均勾配も6.7%のためハイスピードの登坂バトルが予想された。
総合優勝の行方がほぼ決まるレースは前日に引き続きシュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト)が2日連続で逃げる。そこにはチームメイトであるヨナス・ルッチ(ドイツ)とクーン・ボウマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)、ワーレ・ファンヘルウーヴェ(ベルギー、スーダル・クイックステップ)も入り、4名の強力な逃げ集団が出来上がった。
メイン集団はリドル・トレックやDSMフィルメニッヒ・ポストNL、ロット・デスティニーが牽引し、最大でも4分差を許さないタイトなコントロールを見せる。そのため残り距離と共に逃げのリードは縮小し、ビッセガーのアシスト的な動きをしていたルッチが脱落。最終山岳に入る前の登りに入り、残り4.4kmからボウマンが仕掛けた。
その時点で30秒後方にいたプロトンはファンヘルウーヴェとビッセガーを捉え、ロットによる高速牽引がボウマンを残り3.8km地点で飲み込む。そのままロットを先頭に1級山岳(距離3.3km/平均6.7%)に突入。直後にティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)のアタックからヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)が飛び出した。
単独先頭で軽快に飛ばすラフェだったが、レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー)を背後につけるオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)が徐々にその差を縮めていく。そしてフィニッシュ手前100mでオンリーとファンイートヴェルトはラフェを追い抜き、勝負は2人に絞られた。
ビッグギヤで踏み込むオンリーに対し、ハイケイデンスのダンシングで脚を回すファンイートヴェルト。残り25mでファンイートヴェルトがオンリーの前に出ると、そのまま勝利のガッツポーズを作った。
「今朝の調子はそこまで良くなかった。しかしチームが僕のために走ってくれたので全力を尽くした。ラスト1kmは厳しかったが、そこでのペースの保ち方はわかっていた」と23歳のファンイートヴェルトはレースを振り返った。
今年2月のUAEツアーでもクイーンステージを制し、総合優勝したベルギー注目の若手選手であるファンイートヴェルト。続くストラーデビアンケも11位と好スタートを切ったものの、3月の合宿中に車と衝突し膝の怪我。しかし6月の実戦復帰以降はトップ10を連発し、8月のクラシカ・サンセバスティアン (UCIワールドツアー)では3位で表彰台に上がった。そしてイル・ロンバルディアで7位に入った好調を、このグワンシーでの成功に繋げた。
グリー・ツアー・オブ・グワンシー2024第5ステージ結果
1位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | 3:36:18 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:02 |
3位 | アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:09 |
4位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
5位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツ) | +0:11 |
6位 | ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:15 |
7位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、アスタナ・カザクスタン) | +0:23 |
8位 | エウェン・コステュー(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:25 |
9位 | ウェレイハゴス・バーへ(エチオピア、ジェイコ・アルウラー) | +0:26 |
10位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ) |
個人総合成績
1位 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) | 19:29:50 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | +0:05 |
3位 | アレックス・ボーダン(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:15 |
4位 | ヴィクトル・ラフェ(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:19 |
5位 | パヴェル・シヴァコフ(フランス、UAEチームエミレーツ) | +0:21 |
6位 | ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:25 |
7位 | ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア、アスタナ・カザクスタン) | +0:33 |
8位 | エウェン・コステュー(フランス、アルケアB&Bホテルズ) | +0:35 |
9位 | クイン・シモンズ(アメリカ、リドル・トレック) | +0:36 |
10位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
山岳賞 | ペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ) |
ヤングライダー賞 | レナルト・ファンイートヴェルト(ベルギー、ロット・デスティニー) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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