2024/10/19(土) - 22:15
大会初となる逃げ切りで決着したジャパンカップクリテリウム。優勝したスクインシュや逃げのキッカケを作ったパウレス、仲間の勝利を喜ぶピーダスンなどのコメントを紹介します。
優勝 トムス・スクインシュ(ラトビア、リドル・トレック)
短いレースであっても、常にレースは速く厳しいもの。クリテリウムにおけるチームの(勝利という)伝統を守ることができて嬉しいよ。
ここでのレースは、大勢のファンから歓声を受ける素晴らしい雰囲気だ。だからまるで王様になった気分だよ。チームとして4連覇*できたことは素晴らしい。エディ(トゥーンス)は3連覇を達成したが、僕には絶対に無理なこと。だからこの1勝でも十分うれしい結果だよ。
作戦としては、昨年までと違い「レースのコントロールを担わない」と決めていた。とても厳しいレースだからね。だからこそ逃げに選手を送り、それでも厳しいレースとなった。そして幸運にも勝利することができたんだ。
*正しくは5連覇
2位 マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)
予想よりも遥かに厳しいレースとなった。明日に向けて調子を上げるレースになるはずが、とてもキツかったよ。
3位 アントワン・ウビー(フランス、スーダル・クイックステップ)
勝利を狙う勝負を楽しむことができた。これほど多くのファンのなか、このようなレースをすることができて嬉しいよ。
5位 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)
アタックする予定だったものの、最後まで逃げ切れるとは思っていなかった。明日のために脚に刺激を入れておきたかったんだ。だけど逃げ集団の中には強いチームのメンバーが揃っていた。(ローテーションで)集団を牽引したものの、別に毎回100%の力を出していたわけではない。それに先頭集団で走ることができて楽しかった。
―勝利に向けてどのような戦略を練っていたのか?
スプリントというギャンブルに賭けてみようと思ったのだが、(アタックして引き戻された)トムス・スクインシュが集団後方から再度アタックすることは分かっていた。だから僕もその動きに追従するべく、集団後方に下がった。
そして読み通り彼がスプリントしたのだが、その背中につくことはできなかった。スプリント自体には自信があったのだけどね。
―明日に向けて疲労はあるか?
それほど疲れていないし、むしろ明日に向けて良い状態になったと思う。
6位&4、8周目スプリント賞 マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
逃げに乗る予定はなく、前の選手についていったらそれが逃げ集団になっていた。また最後はスプリントする脚がなかった。(最終周回で)ロット・ディステニーの選手(カリー)がアタックし、彼を引き戻した。
ああいった展開では、集団の最後尾か先頭でアタックするかの二択しかない。どうやら今日は後ろからのアタックが正解みたいだね。
―明日に向け、脚を温存するという考えはなかったか?
レースでそんなことはできないよ。仮にプロトンで走っていたとしても疲れは同じだっただろう。
11位 マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
―逃げに乗った理由は?
単純にレースが好きだからさ。ここで走ること自体が楽しく、魅せるレースがしたかった。
―明日に向け力をセーブすることは考えなかったのか?
もちろん明日のことを考え、フル(全力)ではいかなかった。でも脚を慣らしたかったのもある。
―最後はどんな作戦だったのか?
良いスプリントを持っているブレイディ(ギルモア)のために走った。だからこそトムス(スクインシュ)による一度目のアタックを潰した。
―ここでのレースはどうだった?
本当に素晴らしかった。大勢集まってくれた観客の前で良いショーを見せたかった。
マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
逃げに選手を送った方が、プロトンを先導するよりもレースをコントロールするのが安易になる。僕らにとってチームの誰が勝つのかなんて関係ない。とにかく勝てばいいのだからね。トムス(スクインシュ)は(エースに対して)忠実な選手で、いつも僕を助けてくれるんだ。だから彼の勝利が本当に嬉しいよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
優勝 トムス・スクインシュ(ラトビア、リドル・トレック)
短いレースであっても、常にレースは速く厳しいもの。クリテリウムにおけるチームの(勝利という)伝統を守ることができて嬉しいよ。
ここでのレースは、大勢のファンから歓声を受ける素晴らしい雰囲気だ。だからまるで王様になった気分だよ。チームとして4連覇*できたことは素晴らしい。エディ(トゥーンス)は3連覇を達成したが、僕には絶対に無理なこと。だからこの1勝でも十分うれしい結果だよ。
作戦としては、昨年までと違い「レースのコントロールを担わない」と決めていた。とても厳しいレースだからね。だからこそ逃げに選手を送り、それでも厳しいレースとなった。そして幸運にも勝利することができたんだ。
*正しくは5連覇
2位 マウロ・シュミット(スイス、ジェイコ・アルウラー)
予想よりも遥かに厳しいレースとなった。明日に向けて調子を上げるレースになるはずが、とてもキツかったよ。
3位 アントワン・ウビー(フランス、スーダル・クイックステップ)
勝利を狙う勝負を楽しむことができた。これほど多くのファンのなか、このようなレースをすることができて嬉しいよ。
5位 ニールソン・ポーレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)
アタックする予定だったものの、最後まで逃げ切れるとは思っていなかった。明日のために脚に刺激を入れておきたかったんだ。だけど逃げ集団の中には強いチームのメンバーが揃っていた。(ローテーションで)集団を牽引したものの、別に毎回100%の力を出していたわけではない。それに先頭集団で走ることができて楽しかった。
―勝利に向けてどのような戦略を練っていたのか?
スプリントというギャンブルに賭けてみようと思ったのだが、(アタックして引き戻された)トムス・スクインシュが集団後方から再度アタックすることは分かっていた。だから僕もその動きに追従するべく、集団後方に下がった。
そして読み通り彼がスプリントしたのだが、その背中につくことはできなかった。スプリント自体には自信があったのだけどね。
―明日に向けて疲労はあるか?
それほど疲れていないし、むしろ明日に向けて良い状態になったと思う。
6位&4、8周目スプリント賞 マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)
逃げに乗る予定はなく、前の選手についていったらそれが逃げ集団になっていた。また最後はスプリントする脚がなかった。(最終周回で)ロット・ディステニーの選手(カリー)がアタックし、彼を引き戻した。
ああいった展開では、集団の最後尾か先頭でアタックするかの二択しかない。どうやら今日は後ろからのアタックが正解みたいだね。
―明日に向け、脚を温存するという考えはなかったか?
レースでそんなことはできないよ。仮にプロトンで走っていたとしても疲れは同じだっただろう。
11位 マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック)
―逃げに乗った理由は?
単純にレースが好きだからさ。ここで走ること自体が楽しく、魅せるレースがしたかった。
―明日に向け力をセーブすることは考えなかったのか?
もちろん明日のことを考え、フル(全力)ではいかなかった。でも脚を慣らしたかったのもある。
―最後はどんな作戦だったのか?
良いスプリントを持っているブレイディ(ギルモア)のために走った。だからこそトムス(スクインシュ)による一度目のアタックを潰した。
―ここでのレースはどうだった?
本当に素晴らしかった。大勢集まってくれた観客の前で良いショーを見せたかった。
マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック)
逃げに選手を送った方が、プロトンを先導するよりもレースをコントロールするのが安易になる。僕らにとってチームの誰が勝つのかなんて関係ない。とにかく勝てばいいのだからね。トムス(スクインシュ)は(エースに対して)忠実な選手で、いつも僕を助けてくれるんだ。だから彼の勝利が本当に嬉しいよ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
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