2024/10/16(水) - 08:22
中国南部の広西チワン族自治区で10月15日、ワールドツアー最終戦であるツアー・オブ・グワンシーが開幕した。初日は集団スプリントで争われ、リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー)がハンドル投げの僅差を制した。
昨年、3年間にわたる休止期間を経て復活したグリー・ツアー・オブ・グワンシー。2024年シーズンを締めくくるワールドツアー最終戦は、ベトナムと国境を接する中国南部の広西チワン族自治区を巡る6日間のステージレースだ。
コースは例年と同じく全体的に平坦基調が主のため、連日集団スプリントが予想される。クイーンステージ(最難関ステージ)となるのは大会唯一の山頂フィニッシュとなる第5ステージで、昨年はミラン・ファデル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が制して総合優勝を飾った。
第5回大会には16のワールドチームと2つのプロチーム、そして中国ナショナルチームを含む全19チーム/129名が出場。世界のトップスプリンターが集った昨年ほどではないものの、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)やフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)などが揃った。
大会初日は防城港市を巡る149.4kmの平坦路で争われ、序盤にスタン・デウルフ(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)とルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)が逃げを打つ。メイン集団はマックス・カンター(ドイツ)で勝負したいアスタナ・カザクスタンが中心に牽引し、途中スーダル・クイックステップも加わる。レースは2分半差で逃げとプロトンが距離を消化していく、典型的なスプリンターステージの様相を呈した。
この日2つ設定されたボーナスタイムが与えられる中間スプリントのうち、最初をデウルフ、2つ目をヘレホーツが先頭で通過する。一方、3位通過に付与される-1秒は1つ目をジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)、2つ目をロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が獲得。2人のクライマーが総合優勝に名乗りを上げ、フィニッシュが近づくと共に逃げとの差も縮まっていった。
来年もチームとの契約が残っている39歳のクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)がプロトンを牽引するシーンもありながら、デウルフがヘレホーツを引き離して単独先頭に立つ。ヘレホーツが残り14km地点で捉まり、デウルフは残り2kmまで粘ったものの、DSMフィルメニッヒ・ポストNLの高速牽引によって吸収。勝負は予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
フィニッシュまで続く4車線の幅広い最終ストレートに入り、左側にアスタナ、右側にEFエデュケーション・イージーポストがトレインを並べる。ヤコブセンが集団に埋もれるなか、両端に2つのラインが並ぶ形は2車線に絞られる残り300mに入っても変わらず、右端でヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)がスプリトを開始。ほぼ同時に左側でリオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー)が踏み込み、共にフェンスを閉めながらハンドル投げの接戦をタミニオーが制した。
「グワンシーで初勝利を飾ることができてとても嬉しい。それにこの総合リーダージャージが更に勝利をスウィートにしてくれる。良い形でスプリントを開始することができた。昨年は5位と6位だったので、上回る結果を得ることができて嬉しい」と、ワールドチームを打ち破ったタミニオーは語った。
タミニオーは今年アルペシン・ドゥクーニンクから加入した28歳。今年はベルギーのワンデーレースを中心に転戦し、これがワールドツアー初勝利となった。
昨年、3年間にわたる休止期間を経て復活したグリー・ツアー・オブ・グワンシー。2024年シーズンを締めくくるワールドツアー最終戦は、ベトナムと国境を接する中国南部の広西チワン族自治区を巡る6日間のステージレースだ。
コースは例年と同じく全体的に平坦基調が主のため、連日集団スプリントが予想される。クイーンステージ(最難関ステージ)となるのは大会唯一の山頂フィニッシュとなる第5ステージで、昨年はミラン・ファデル(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が制して総合優勝を飾った。
第5回大会には16のワールドチームと2つのプロチーム、そして中国ナショナルチームを含む全19チーム/129名が出場。世界のトップスプリンターが集った昨年ほどではないものの、ファビオ・ヤコブセン(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)やフアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)などが揃った。
大会初日は防城港市を巡る149.4kmの平坦路で争われ、序盤にスタン・デウルフ(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)とルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)が逃げを打つ。メイン集団はマックス・カンター(ドイツ)で勝負したいアスタナ・カザクスタンが中心に牽引し、途中スーダル・クイックステップも加わる。レースは2分半差で逃げとプロトンが距離を消化していく、典型的なスプリンターステージの様相を呈した。
この日2つ設定されたボーナスタイムが与えられる中間スプリントのうち、最初をデウルフ、2つ目をヘレホーツが先頭で通過する。一方、3位通過に付与される-1秒は1つ目をジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)、2つ目をロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)が獲得。2人のクライマーが総合優勝に名乗りを上げ、フィニッシュが近づくと共に逃げとの差も縮まっていった。
来年もチームとの契約が残っている39歳のクリストファー・フルーム(イギリス、イスラエル・プレミアテック)がプロトンを牽引するシーンもありながら、デウルフがヘレホーツを引き離して単独先頭に立つ。ヘレホーツが残り14km地点で捉まり、デウルフは残り2kmまで粘ったものの、DSMフィルメニッヒ・ポストNLの高速牽引によって吸収。勝負は予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
フィニッシュまで続く4車線の幅広い最終ストレートに入り、左側にアスタナ、右側にEFエデュケーション・イージーポストがトレインを並べる。ヤコブセンが集団に埋もれるなか、両端に2つのラインが並ぶ形は2車線に絞られる残り300mに入っても変わらず、右端でヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ)がスプリトを開始。ほぼ同時に左側でリオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー)が踏み込み、共にフェンスを閉めながらハンドル投げの接戦をタミニオーが制した。
「グワンシーで初勝利を飾ることができてとても嬉しい。それにこの総合リーダージャージが更に勝利をスウィートにしてくれる。良い形でスプリントを開始することができた。昨年は5位と6位だったので、上回る結果を得ることができて嬉しい」と、ワールドチームを打ち破ったタミニオーは語った。
タミニオーは今年アルペシン・ドゥクーニンクから加入した28歳。今年はベルギーのワンデーレースを中心に転戦し、これがワールドツアー初勝利となった。
グリー・ツアー・オブ・グワンシー2024第1ステージ結果
1位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー) | 3:17:58 |
2位 | ヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
3位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | |
4位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | |
6位 | ブレイク・クイック(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) | |
7位 | ドゥシャン・ラヨビッチ(セルビア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ミラン・フレティン(ベルギー、コフィディス) | |
9位 | ライリー・ピックレル(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
10位 | ルーク・ランパーティ(アメリカ、スーダル・クイックステップ) |
個人総合成績
1位 | リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー) | 3:17:48 |
2位 | ヘイス・ファンフッケ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | +0:04 |
3位 | スタン・デウルフ(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル) | +0:04 |
4位 | ルネ・ヘレホーツ(ベルギー、アンテルマルシェ・ワンティ) | |
5位 | フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ) | +0:06 |
6位 | ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ) | +0:09 |
7位 | ロバート・スタナード(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:10 |
9位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | |
10位 | ブレイク・クイック(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) |
その他の特別賞
ポイント賞 | リオネル・タミニオー(ベルギー、ロット・デスティニー) |
ヤングライダー賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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