Jプロツアー第14戦の南魚沼クリテリウムは、終盤に抜け出した9名でのスプリント勝負となり、松田祥位が4月以来の優勝。山本哲央が2位となり、チームブリヂストンサイクリングが1-2フィニッシュを達成した。女子は木下友梨菜(ベルマーレレーシングチーム)が終盤を独走逃げ切りで優勝した。



スタート前にコースを1周するパレードが行われた photo:Satoru Kato

南魚沼クリテリウムのスタートラインに揃った選手達 photo:Satoru Kato

Jプロツアー第14戦は新潟県南魚沼市でのクリテリウム。南魚沼市のJR六日町駅近くの公道に設定された1周1.24kmのコースを35周するレースだ。

この日は秋雨前線の影響で大雨が予想されていた新潟県。内陸の南魚沼市は災害が起きるほどにはならなかったものの、断続的に雨が降り続け、時に豪雨になる中でのレースとなった。

激しい雨の中、集団は水しぶきを上げて流れていく photo:Satoru Kato

スタート直後から雨が激しくなる photo:Satoru Kato

スタート直後からアタックが繰り返され、集団は長く引き伸ばされた状態が続く。「世界選手権を前に自分のコンディションを確認したかった」と言う寺田吉騎をはじめとするシマノレーシングのメンバーが積極的に飛び出しを図るものの、長く続く先行には繋がらない。ハイスピードの集団は周回が進むにつれ後方がバラけはじめ、終盤にかけて人数が絞られていく。

レース後半、寺田吉騎(シマノレーシング)がアタック photo:Satoru Kato

レース後半、5名が先行 photo:Satoru Kato

先行した5名をフランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)が追走 photo:Satoru Kato

残り3周となる33周目、9名の集団が先行する。メンバーは、香山飛龍(シマノレーシング)、新城雄大、宮崎泰史(以上KINAN Racing Team)、橋本英也、松田祥位、山本哲央(以上TEAM BRIDGESTONE Cycling)、織田聖、フランシスコ・マンセボ(以上マトリックスパワータグ)、阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム)。後続の集団との差は15秒まで開き、勝負は先行した9名に絞られた。

抜け出した松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が後方を振り返る photo:Satoru Kato

松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)が優勝 photo:Satoru Kato

「最終コーナーで(橋本)英也さん先頭に、僕、(山本)哲央の順に並べたので、そこからモガき始めた」という松田が抜け出し、最後は後ろを振り返る余裕を見せてフィニッシュ。山本が続き、チームブリヂストンサイクリングが1-2フィニッシュを決めた。

松田祥位 コメント
「シマノレーシングが序盤から抜け出したがっていたが、このコースでは逃げは無理だろうと思っていた。山下(虎之亮)が飛び出しをチェックする役目をし、窪木さんで勝負する予定だった。でも調子悪そうだったので途中で哲央と相談して決めた。最後はスポっとはまったように3人が先頭で最終コーナーに入って一番良い形を作ることができた」

表彰式 右から2位山本哲央、優勝松田祥位(チームブリヂストンサイクリング)、3位香山飛龍(シマノレーシング) photo:Satoru Kato

Jプロツアー2024 第14戦南魚沼クリテリウム 結果
1位 松田祥位(チームブリヂストンサイクリング) 58分01秒
2位 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング) +0秒
3位 香山飛龍(シマノレーシング)
4位 宮崎泰史(キナンレーシングチーム)
5位 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)
6位 阿見寺俊哉(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2秒
中間スプリント賞
1回目 橋本英也(TEAM BRIDGESTONE Cycling)
2回目 風間翔眞(シマノレーシング)
3回目 該当なし

Jプロツアーリーダー 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム)
U23リーダー 寺田吉騎(シマノレーシング)

F(女子)木下 友梨菜(ベルマーレレーシング)が優勝 photo:Satoru Kato

E1優勝 中島渉(MiNERVA-asahi) photo:Satoru Kato

E2/E3 1組 岩月 諒太郎(群馬グリフィン エリート)が優勝 photo:Satoru Kato
E2/E3 2組 表彰式 photo:Satoru Kato




text&photo:Satoru Kato