2024/09/09(月) - 08:40
ポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が落車リタイアに見舞われたブリテン最終日にマテウジュ・ゴヴェカル(スロバキア、バーレーン・ヴィクトリアス)が勝利。スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)が第20回総合覇者に輝いた。
イギリスを舞台にした6日間のツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)もいよいよ最終日。ローストフトからサフォーク州の沿岸都市フェリックストーを目指す158.4kmコースで今大会最終ステージ勝者と第20回総合覇者が決定した。
距離160km弱で獲得標高800mほどという超フラットコースだが、連日のようにスタート直後からアタックが連発した。攻め一手のイネオス・グレナディアーズがこの日も攻撃しては引き戻される展開が続き、続く横風区間で集団が真っ二つに。ステージ4連勝を狙うポイントリーダーのポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が第2グループに置き去りになったことを受けて、先頭グループではdsmフェルミニッヒ・ポストNLが積極的にペースアップを続けた。
この日2度の中間スプリントでは総合成績4位のトム・ドネンワース(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム)が激しい競り合いの末に先着し、3秒を稼いで総合3位マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリング)を逆転する。一切ペースが緩まない展開の中、必死に追走していたマニエが集団落車に巻き込まれてリタイアに追い込まれてしまう。すぐにイプスウィッチの病院に救急搬送されたマニエは重度の脳震盪と擦過傷を負ったことが伝えられたほか、同じく落車したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)もレースを降りている。
絶対的優勝候補を失ったスーダル・クイックステップは作戦を切り替えてアタック合戦に加わった。ゴールドバイクに乗るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が攻撃したものの決まらず、勝負は激しいペースアップを耐えた末の集団スプリントへ。イスラエルとウノエックスのリードアウトトレインを利用し、残り300mから超ロングスプリントでもがいたマテウジュ・ゴヴェカル(スロバキア、バーレーン・ヴィクトリアス)が先着した。
2022年途中にバーレーンへ加入した24歳が今季2勝目をマーク。「最後のポジション争いをうまくこなして、脚もいい具合だったので自信があったんだ。昨日のスプリントでは仕掛けるのが遅すぎたから、今日は追い風だったこともあって早めにスプリントを始めてみたんだ。レースを最高の形で締めくくれてよかった」と喜びを話している。
集団内でフィニッシュしたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)が母国最大規模のステージレースで総合優勝を掴み取った。「ホームレースで勝つほど素晴らしいことはないよ。このチームの一員だったことを誇りに思いたい。今日は多くのチームが攻めの姿勢だったので取りまとめるのが難しかった。DSMが横風分断を起こした時も僕とジェイクとサイモンが一緒に先頭グループにいたので問題なかった。状況をうまくコントロールできたのはチームワークの勝利だ」と話している。ウィリアムズにとってはダウンアンダーに続く今年2度目のステージレース総合優勝、フレーシュ・ワロンヌ制覇と合わせて3つ目のビッグレース勝利となった。
イギリスを舞台にした6日間のツアー・オブ・ブリテン(UCI2.Pro)もいよいよ最終日。ローストフトからサフォーク州の沿岸都市フェリックストーを目指す158.4kmコースで今大会最終ステージ勝者と第20回総合覇者が決定した。
距離160km弱で獲得標高800mほどという超フラットコースだが、連日のようにスタート直後からアタックが連発した。攻め一手のイネオス・グレナディアーズがこの日も攻撃しては引き戻される展開が続き、続く横風区間で集団が真っ二つに。ステージ4連勝を狙うポイントリーダーのポール・マニエ(フランス、スーダル・クイックステップ)が第2グループに置き去りになったことを受けて、先頭グループではdsmフェルミニッヒ・ポストNLが積極的にペースアップを続けた。
この日2度の中間スプリントでは総合成績4位のトム・ドネンワース(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム)が激しい競り合いの末に先着し、3秒を稼いで総合3位マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリング)を逆転する。一切ペースが緩まない展開の中、必死に追走していたマニエが集団落車に巻き込まれてリタイアに追い込まれてしまう。すぐにイプスウィッチの病院に救急搬送されたマニエは重度の脳震盪と擦過傷を負ったことが伝えられたほか、同じく落車したトーマス・ピドコック(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)もレースを降りている。
絶対的優勝候補を失ったスーダル・クイックステップは作戦を切り替えてアタック合戦に加わった。ゴールドバイクに乗るレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)が攻撃したものの決まらず、勝負は激しいペースアップを耐えた末の集団スプリントへ。イスラエルとウノエックスのリードアウトトレインを利用し、残り300mから超ロングスプリントでもがいたマテウジュ・ゴヴェカル(スロバキア、バーレーン・ヴィクトリアス)が先着した。
2022年途中にバーレーンへ加入した24歳が今季2勝目をマーク。「最後のポジション争いをうまくこなして、脚もいい具合だったので自信があったんだ。昨日のスプリントでは仕掛けるのが遅すぎたから、今日は追い風だったこともあって早めにスプリントを始めてみたんだ。レースを最高の形で締めくくれてよかった」と喜びを話している。
集団内でフィニッシュしたスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)が母国最大規模のステージレースで総合優勝を掴み取った。「ホームレースで勝つほど素晴らしいことはないよ。このチームの一員だったことを誇りに思いたい。今日は多くのチームが攻めの姿勢だったので取りまとめるのが難しかった。DSMが横風分断を起こした時も僕とジェイクとサイモンが一緒に先頭グループにいたので問題なかった。状況をうまくコントロールできたのはチームワークの勝利だ」と話している。ウィリアムズにとってはダウンアンダーに続く今年2度目のステージレース総合優勝、フレーシュ・ワロンヌ制覇と合わせて3つ目のビッグレース勝利となった。
ツアー・オブ・ブリテン2024第6ステージ結果
1位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロバキア、バーレーン・ヴィクトリアス) | 3:22:18 |
2位 | ラスムス・ピーダスン(デンマーク、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム) | |
3位 | ベン・スウィフト(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | |
4位 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | |
5位 | アーランド・ブリクラ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) |
個人総合成績
1位 | スティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | 21:25:14 |
2位 | オスカー・オンリー(イギリス、dsmフェルミニッヒ・ポストNL) | +0:15 |
3位 | トム・ドネンワース(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル・デベロップメントチーム) | +0:36 |
4位 | マーク・ドノヴァン(イギリス、Q36.5プロサイクリング) | +0:40 |
5位 | ジョセフ・ブラックモア(イギリス、イスラエル・プレミアテック) | +0:41 |
その他の特別賞
ポイント賞 | イーサン・ヴァーノン(イギリス、イスラエル・プレミアテック) |
山岳賞 | カラム・ソーンリー(イギリス、トリニティレーシング) |
ヤングライダー賞 | オスカー・オンリー(dsmフェルミニッヒ・ポストNL) |
チーム総合成績 | イスラエル・プレミアテック |
text:So Isobe
photo:Tour of Britain, CorVos
photo:Tour of Britain, CorVos
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