2024/08/25(日) - 00:20
インカレのトラック競技2日目は男女あわせて7種目で決勝が行われた。パリ五輪代表の垣田真穂と池田瑞紀(共に早稲田大学)がマディソンで優勝し、大蔵こころを加えてのチームスプリントでは学連新記録で優勝した。池田は個人パーシュートでも優勝し、2日目にして今大会3冠を達成した。男子オムニアムでは梅澤幹太(鹿屋体育大学)が逆転優勝を決めた。
千葉JPFドームで開催されているインカレのトラック競技2日目。土曜日とあって多くの観客が見守る中、男女個人パーシュート、女子マディソン、男子ケイリン、男子オムニアム、男女チームパーシュートの決勝が行われた。
個人パーシュート決勝 男子は大仲凜功、女子は池田瑞紀が優勝
女子3km個人パーシュート決勝は、予選で大会新記録を上回るタイムを出した池田瑞紀(早稲田大学)と水谷彩奈(日本体育大学)が対戦。ハイペースで進む池田が中盤までに水谷に追いついて勝負を決めて見せた。
池田瑞紀 コメント
「今日は自己ベストの3分37秒台を上回れる走りを目指していた。追い抜き勝ちになったが、昨日の予選よりも落ち着いて走れていたと思う。今年初めてインカレに出場したが、仲間と一緒に走っているという感覚があって楽しい。声援がすごくて力をもらって走ることが出来た。ウィニングランもやらせてもらって、また頑張ろうと思う」
男子4km個人パーシュート決勝は、予選1位の大仲凜功(早稲田大学)と、2位の伊藤恭(中央大学)が対戦。スタート直後からハイペースで飛ばす大仲がリードを広げ、前半を終える頃には追い抜きを予感させる差となる。後半に入ると伊藤も粘って徐々に差を戻すも、前半に広がった差を返すまでには至らず、大仲が優勝を決めた。
大仲凜功 コメント
「決勝は追い抜きを狙っていたが相手に粘られて簡単には出来なかった。相手が格上とわかっていたので、自分の中では差をつめることしか出来ていなかったが、今までの練習の成果が出せたと思う。負けてしまうかもと弱気になってしまうこともあったが、勝てて嬉しい。明日はマディソンと団抜き(チームパーシュート)の3位決定戦が残っているが、表彰台に乗ってメダルを持ち帰りたい」
女子マディソン 垣田・池田組が力の差を見せる
20kmで行われた女子マディソンは8チームが出場。パリ五輪代表の垣田真穂と池田瑞紀が組んだ早稲田大学Aが、4回のラップポイントを得て他を圧倒。終わってみれば2位以下に45ポイント差をつけて優勝した。
垣田真穂 コメント
「大学のレースに出られていなかったので、インカレでしっかりと勝つことが出来て良かった。今日はやるべきことをしっかりやって、2人で話し合って展開を考えた。五輪から帰国して疲れはあったけれど、たくさんの方が応援してくれて、たくさんのサポートをしてくれたおかげで頑張れた。大学が(池田と)一緒になることが決まってから、インカレのマディソンで一緒に走って優勝したいなと思っていたので、目標が叶った。明日のポイントレースも良い順位で終われるようにしたい」
池田瑞紀 コメント
「(垣田)真穂ちゃんとネイションズカップ以来のマディソンを走ったが、息ピッタリだったと思う。マディソンは真穂ちゃんの方がいっぱい走っているので、レース展開を見ながらたくさん声かけしてもらって引っ張ってもらえたのがありがたかった。明日のオムニアムはいつもダメなレースをしてしまうが、今の自分に出来る走りを出せるように集中して走りたい」
男子ケイリン 井出晃太郎が優勝
4組に分けて行われた1回戦から勝ち上がった6名により行われた決勝は、井出晃太郎(中央大学)が2位以下に大差をつけて優勝した。
井出晃太郎 コメント
「自分の力を出し切れば勝てると思っていたので、決勝で大差をつけて勝てたことは出し切れたということだと思う。全てのレースで出し切って勝ちたかったけれど、周りの展開もあってなかなか難しかった。それでも全部1着を取れたことは良かったと思う。明日はスプリントが残っているが、中央大学の総合優勝に向けて少しでもアドバンテージを築けるようにしたい」
男子オムニアム 梅澤幹太が逆転でインカレ初優勝
4種目の合計ポイントで争うオムニアム。男子は2組に分けて行われた予選を勝ち上がった18名で行われた。
スクラッチは終盤に単独先行した梅澤幹太(鹿屋体育大学)が1位、テンポレースとエリミネイションでは岡本勝哉(日本大学)が1位となる。3種目を終えて岡本と矢萩悠也(京都産業大学)が同点の114ポイント、8ポイント差の3位に梅澤、16ポイント差の4位に山田拓海(早稲田大学)となって、最終種目のポイントレースへ。
序盤2回目のポイント周回を前に飛び出した山田を追って梅澤が合流。2人は後続集団との差を広げ、レース中盤を前に集団後方まで迫っていつでもラップできる距離を維持して周回を重ねる。集団はペースが上がる場面もあったが大きく崩れることはなく、岡本と矢萩がお互いをマークしあう動きはあっても飛び出しを図る動きは出てこない。残り20周を切ったところで梅澤と山田は集団をラップするが、それまでに33ポイントを加算した梅澤が総合首位、25ポイントを加算した山田が総合2位に浮上。大量リードを築いた梅澤がインカレ初優勝を決めた。岡本は10ポイント、矢萩は2ポイントの加算にとどまり、最終種目での逆転を許すことになった。
梅澤幹太 コメント
「3種目を終えてのポイント差があったので、逃げる展開を狙っていた。集団から逃げがバンバン出るような展開だったら早めにラップしようと思っていたが、そうなっていなかったので一緒に逃げた山田さんと話してこのままポイントを稼いで行くことにした。昨年のインカレは3位で、個人戦のポイントレースも負けて悔しかったので、この優勝は言葉にならないほど嬉しい。明日はマディソンと団抜き(チームパーシュート)の決勝に出るが、マディソンは鹿屋体育大学が昨年まで連覇している種目なので、それに続けるようにしたい」
チームスプリント 女子は早稲田大学、男子は日本大学が優勝
チームスプリントは男女共に予選と決勝が行われた。
女子のチームスプリントは6校が出場。上位3チームが学連記録を上回るというハイレベルな予選を経て、早稲田大学と鹿屋体育大学が決勝で対戦した。大蔵こころ、垣田真穂、池田瑞紀の3名で望んだ早稲田大学は、予選でマークした学連新記録をさらに上回る52秒385で優勝を決めた。
男子チームスプリントは19校が出場。決勝は今年のインカレ総合優勝を争う日本大学と中央大学の対戦となり、日本大学が2秒近い差をつけて優勝した。
千葉JPFドームで開催されているインカレのトラック競技2日目。土曜日とあって多くの観客が見守る中、男女個人パーシュート、女子マディソン、男子ケイリン、男子オムニアム、男女チームパーシュートの決勝が行われた。
個人パーシュート決勝 男子は大仲凜功、女子は池田瑞紀が優勝
女子3km個人パーシュート決勝は、予選で大会新記録を上回るタイムを出した池田瑞紀(早稲田大学)と水谷彩奈(日本体育大学)が対戦。ハイペースで進む池田が中盤までに水谷に追いついて勝負を決めて見せた。
池田瑞紀 コメント
「今日は自己ベストの3分37秒台を上回れる走りを目指していた。追い抜き勝ちになったが、昨日の予選よりも落ち着いて走れていたと思う。今年初めてインカレに出場したが、仲間と一緒に走っているという感覚があって楽しい。声援がすごくて力をもらって走ることが出来た。ウィニングランもやらせてもらって、また頑張ろうと思う」
男子4km個人パーシュート決勝は、予選1位の大仲凜功(早稲田大学)と、2位の伊藤恭(中央大学)が対戦。スタート直後からハイペースで飛ばす大仲がリードを広げ、前半を終える頃には追い抜きを予感させる差となる。後半に入ると伊藤も粘って徐々に差を戻すも、前半に広がった差を返すまでには至らず、大仲が優勝を決めた。
大仲凜功 コメント
「決勝は追い抜きを狙っていたが相手に粘られて簡単には出来なかった。相手が格上とわかっていたので、自分の中では差をつめることしか出来ていなかったが、今までの練習の成果が出せたと思う。負けてしまうかもと弱気になってしまうこともあったが、勝てて嬉しい。明日はマディソンと団抜き(チームパーシュート)の3位決定戦が残っているが、表彰台に乗ってメダルを持ち帰りたい」
女子マディソン 垣田・池田組が力の差を見せる
20kmで行われた女子マディソンは8チームが出場。パリ五輪代表の垣田真穂と池田瑞紀が組んだ早稲田大学Aが、4回のラップポイントを得て他を圧倒。終わってみれば2位以下に45ポイント差をつけて優勝した。
垣田真穂 コメント
「大学のレースに出られていなかったので、インカレでしっかりと勝つことが出来て良かった。今日はやるべきことをしっかりやって、2人で話し合って展開を考えた。五輪から帰国して疲れはあったけれど、たくさんの方が応援してくれて、たくさんのサポートをしてくれたおかげで頑張れた。大学が(池田と)一緒になることが決まってから、インカレのマディソンで一緒に走って優勝したいなと思っていたので、目標が叶った。明日のポイントレースも良い順位で終われるようにしたい」
池田瑞紀 コメント
「(垣田)真穂ちゃんとネイションズカップ以来のマディソンを走ったが、息ピッタリだったと思う。マディソンは真穂ちゃんの方がいっぱい走っているので、レース展開を見ながらたくさん声かけしてもらって引っ張ってもらえたのがありがたかった。明日のオムニアムはいつもダメなレースをしてしまうが、今の自分に出来る走りを出せるように集中して走りたい」
男子ケイリン 井出晃太郎が優勝
4組に分けて行われた1回戦から勝ち上がった6名により行われた決勝は、井出晃太郎(中央大学)が2位以下に大差をつけて優勝した。
井出晃太郎 コメント
「自分の力を出し切れば勝てると思っていたので、決勝で大差をつけて勝てたことは出し切れたということだと思う。全てのレースで出し切って勝ちたかったけれど、周りの展開もあってなかなか難しかった。それでも全部1着を取れたことは良かったと思う。明日はスプリントが残っているが、中央大学の総合優勝に向けて少しでもアドバンテージを築けるようにしたい」
男子オムニアム 梅澤幹太が逆転でインカレ初優勝
4種目の合計ポイントで争うオムニアム。男子は2組に分けて行われた予選を勝ち上がった18名で行われた。
スクラッチは終盤に単独先行した梅澤幹太(鹿屋体育大学)が1位、テンポレースとエリミネイションでは岡本勝哉(日本大学)が1位となる。3種目を終えて岡本と矢萩悠也(京都産業大学)が同点の114ポイント、8ポイント差の3位に梅澤、16ポイント差の4位に山田拓海(早稲田大学)となって、最終種目のポイントレースへ。
序盤2回目のポイント周回を前に飛び出した山田を追って梅澤が合流。2人は後続集団との差を広げ、レース中盤を前に集団後方まで迫っていつでもラップできる距離を維持して周回を重ねる。集団はペースが上がる場面もあったが大きく崩れることはなく、岡本と矢萩がお互いをマークしあう動きはあっても飛び出しを図る動きは出てこない。残り20周を切ったところで梅澤と山田は集団をラップするが、それまでに33ポイントを加算した梅澤が総合首位、25ポイントを加算した山田が総合2位に浮上。大量リードを築いた梅澤がインカレ初優勝を決めた。岡本は10ポイント、矢萩は2ポイントの加算にとどまり、最終種目での逆転を許すことになった。
梅澤幹太 コメント
「3種目を終えてのポイント差があったので、逃げる展開を狙っていた。集団から逃げがバンバン出るような展開だったら早めにラップしようと思っていたが、そうなっていなかったので一緒に逃げた山田さんと話してこのままポイントを稼いで行くことにした。昨年のインカレは3位で、個人戦のポイントレースも負けて悔しかったので、この優勝は言葉にならないほど嬉しい。明日はマディソンと団抜き(チームパーシュート)の決勝に出るが、マディソンは鹿屋体育大学が昨年まで連覇している種目なので、それに続けるようにしたい」
チームスプリント 女子は早稲田大学、男子は日本大学が優勝
チームスプリントは男女共に予選と決勝が行われた。
女子のチームスプリントは6校が出場。上位3チームが学連記録を上回るというハイレベルな予選を経て、早稲田大学と鹿屋体育大学が決勝で対戦した。大蔵こころ、垣田真穂、池田瑞紀の3名で望んだ早稲田大学は、予選でマークした学連新記録をさらに上回る52秒385で優勝を決めた。
男子チームスプリントは19校が出場。決勝は今年のインカレ総合優勝を争う日本大学と中央大学の対戦となり、日本大学が2秒近い差をつけて優勝した。
インカレ2日目 決勝種目結果
女子チームスプリント(250m×3) | ||
1位 | 早稲田大学(大蔵、垣田、池田) | 52秒385(学連新) |
2位 | 鹿屋体育大学(岩元、年見、中西) | 52秒798(学連新・予選時) |
3位 | 日本体育大学(大野、米田、水谷) | 52秒885(学連新・予選時) |
4位 | 順天堂大学(沢登、田中、新沼) | 55秒056(予選時) |
男子チームスプリント(250m×3) | ||
1位 | 日本大学(山下、伊藤、吉川) | 45秒167 |
2位 | 中央大学(井出、植松、熊谷) | 46秒412(予選時) |
3位 | 法政大学(横溝、福地、中島) | 46秒942 |
4位 | 朝日大学(野田、白井、細川) | 47秒093(予選時) |
女子3km個人パーシュート | ||
1位 | 池田瑞紀(早稲田大学) | 追い抜き |
2位 | 水谷彩奈(日本体育大学) | 追い抜き |
3位 | 石田 唯(早稲田大学) | 3分48秒272 |
4位 | 岩元美佳(鹿屋体育大学) | 3分50秒999 |
5位 | 渡部春雅(明治大学) | 3分51秒137(予選時) |
6位 | 石田明梨(同志社大学) | 3分53秒954(予選時) |
男子4km個人パーシュート | ||
1位 | 大仲凜功(早稲田大学) | 4分24秒918 |
2位 | 伊藤 恭(中央大学) | 4分25秒833 |
3位 | 塩出皓成(順天堂大学) | 4分34秒015 |
4位 | 矢萩悠也(京都産業大学) | 4分36秒126 |
5位 | 清水稜太郎(明治国際医療大学) | 4分34秒873(予選時) |
6位 | 森本直樹(朝日大学) | 4分34秒958 |
女子マディソン(20km) | ||
1位 | 早稲田大学A(垣田、池田) | 114p |
2位 | 早稲田大学B(石田、大蔵) | 69p |
3位 | 日本体育大学(石田、水谷) | 44p |
男子ケイリン決勝 結果 | ||
1位 | 井出晃太郎(中央大学) | 10秒50 |
2位 | 町田 颯(日本大学) | |
3位 | 中野大詞(早稲田大学) | |
4位 | 田村一暉(京都産業大学) | |
5位 | 細川拓真(朝日大学) | |
6位 | 山田壮太郎(慶応義塾大学) |
男子オムニアム 結果
Sc | Te | El | Po | 合計 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | 梅澤幹太(鹿屋体育大学) | 40 | 34 | 32 | 56 | 162p |
2位 | 山田拓海(早稲田大学) | 32 | 36 | 30 | 45 | 143p |
3位 | 岡本勝哉(日本大学) | 34 | 40 | 40 | 10 | 124p |
4位 | 矢萩悠也(京都産業大学) | 38 | 38 | 38 | 2 | 116p |
5位 | 松井丈治(立命館大学) | 36 | 32 | 16 | 4 | 88p |
6位 | 中島 渉(立教大学) | 30 | 16 | 36 | 5 | 87p |
text&photo:Satoru Kato
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