2024/08/23(金) - 08:39
ドイツ・ツアーのプロローグ覇者ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)が2日目の集団スプリントでも勝利。リドル・トレックが完璧なチームワークで快勝した。
ドイツはシュツットガルト地域を舞台に開催されている第39回リドル・ドイツ・ツアー(正式名称はリドル・ドイッチュラント・トゥーア)。2日目となる第1ステージの舞台は、初日プロローグが開催された街シュヴァインフルトからハイルブロンを目指す176.3kmコース。基本的にはスプリンター向けステージだが、ラスト15kmを切ってから登場する距離1.5km/平均勾配8%の登坂区間が鍵を握る。
今大会初のマスドステージとなったこの日、山岳賞ジャージ獲得にチャンスを見出したのはコンチネンタルチームに所属する4人の地元ドイツ人選手たちだった。中でもアントン・レネマン(ドイツ、バイクエイド)は合計3ポイントを獲得して暫定首位に立ったものの、逃げグループが吸収されたのちの山岳ポイントで、同じく3ポイントを稼いだサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)に首位の座を奪われてしまう。
メイン集団はリドル・トレックを筆頭にスプリンターチームがコントロール。逃げの4人を捉えた後の山岳ではアタッカーたちによるペースアップでマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、ドイツナショナルチーム)ら重量級スプリンターが振り落とされた。逃げを試みたトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)を引き戻し、80名にまで人数を戻した集団がフィニッシュラインまで一直線に駆け抜けた。
どのチームも登坂で人数を減らしていたが、リドル・トレックがフィニッシュ前を制圧。ダーン・ホーレ(オランダ)とトムス・スクインシュ(ラトビア)がトップスピードまで上げ、繰り下がりでポイント賞ジャージを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク)がジョナサン・ミラン(イタリア)を発射する。緩い左コーナーの最短ラインをもがいたミランに対抗できる選手は誰一人としていなかった。
まさにパーフェクトウィン。完璧なリードアウトを得たミランが、前日プロローグに続く開幕2連勝をマークした。リドル・トレックはツール・ド・フランスでの不運を取り戻す好調ぶりをこのドイツ・ツアーで発揮している。
「ラスト15kmだけじゃなく、今日僕たちはスタートからレースをコントロールしきった。たった一人で145kmをコントロールしたアマヌエル(ゲブレイグザビエル)は素晴らしかったよ。終盤は登坂区間で何度かアタックがあって苦しかったけれど、仲間のおかげでなんとか第一集団に残ることができたんだ。100%の信頼を得ることができて本当に嬉しい。登坂もいい感じでこなせているけれど、明日の最終登坂は僕には厳しいと思う。マッズはとにかく調子が良さそうに見えるので、明日彼をサポートできたらハッピーさ」と、今シーズンの勝ち星を8に伸ばしたミランは話している。
ドイツはシュツットガルト地域を舞台に開催されている第39回リドル・ドイツ・ツアー(正式名称はリドル・ドイッチュラント・トゥーア)。2日目となる第1ステージの舞台は、初日プロローグが開催された街シュヴァインフルトからハイルブロンを目指す176.3kmコース。基本的にはスプリンター向けステージだが、ラスト15kmを切ってから登場する距離1.5km/平均勾配8%の登坂区間が鍵を握る。
今大会初のマスドステージとなったこの日、山岳賞ジャージ獲得にチャンスを見出したのはコンチネンタルチームに所属する4人の地元ドイツ人選手たちだった。中でもアントン・レネマン(ドイツ、バイクエイド)は合計3ポイントを獲得して暫定首位に立ったものの、逃げグループが吸収されたのちの山岳ポイントで、同じく3ポイントを稼いだサンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス)に首位の座を奪われてしまう。
メイン集団はリドル・トレックを筆頭にスプリンターチームがコントロール。逃げの4人を捉えた後の山岳ではアタッカーたちによるペースアップでマキシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、ドイツナショナルチーム)ら重量級スプリンターが振り落とされた。逃げを試みたトビアス・ヨハンネセン(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ)を引き戻し、80名にまで人数を戻した集団がフィニッシュラインまで一直線に駆け抜けた。
どのチームも登坂で人数を減らしていたが、リドル・トレックがフィニッシュ前を制圧。ダーン・ホーレ(オランダ)とトムス・スクインシュ(ラトビア)がトップスピードまで上げ、繰り下がりでポイント賞ジャージを着るマッズ・ピーダスン(デンマーク)がジョナサン・ミラン(イタリア)を発射する。緩い左コーナーの最短ラインをもがいたミランに対抗できる選手は誰一人としていなかった。
まさにパーフェクトウィン。完璧なリードアウトを得たミランが、前日プロローグに続く開幕2連勝をマークした。リドル・トレックはツール・ド・フランスでの不運を取り戻す好調ぶりをこのドイツ・ツアーで発揮している。
「ラスト15kmだけじゃなく、今日僕たちはスタートからレースをコントロールしきった。たった一人で145kmをコントロールしたアマヌエル(ゲブレイグザビエル)は素晴らしかったよ。終盤は登坂区間で何度かアタックがあって苦しかったけれど、仲間のおかげでなんとか第一集団に残ることができたんだ。100%の信頼を得ることができて本当に嬉しい。登坂もいい感じでこなせているけれど、明日の最終登坂は僕には厳しいと思う。マッズはとにかく調子が良さそうに見えるので、明日彼をサポートできたらハッピーさ」と、今シーズンの勝ち星を8に伸ばしたミランは話している。
リドル・ドイツ・ツアー2024第1ステージ
1位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:16:17 |
2位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
3位 | マックス・カンター(ドイツ、アスタナ・カザクスタン) | |
4位 | アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | |
5位 | ヘンリ・ウーリヒ(ドイツ、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
6位 | エミリアン・ジャニエール(フランス、トタルエネルジー) | |
7位 | ニクラス・メルクル(ドイツ、dsmフェルミニッヒ・ポストNL) | |
8位 | マテウジュ・ゴヴェカル(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | トビアス・ミューラー(ドイツ、ドイツナショナルチーム) | |
10位 | ジョシュア・フッペルツ(ドイツ、ロット・ケルンハウスPSDバンク) |
個人総合成績
1位 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) | 4:19:23 |
2位 | ヨルディ・メーウス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:09 |
3位 | マッズ・ピーダスン(デンマーク、リドル・トレック) | +0:11 |
4位 | イーサン・ヘイター(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) | +0:13 |
5位 | シュテファン・ビッセガー(スイス、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
6位 | ダニー・ファンポッペル(オランダ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | +0:14 |
7位 | ヤニック・シュタイムレ(ドイツ、Q36.5プロサイクリング) | +0:15 |
8位 | マルコ・ハラー(オーストリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) | |
9位 | ファビオ・クリステン(スイス、Q36.5プロサイクリング) | +0:16 |
10位 | ヒル・ヘルダース(ベルギー、スーダル・クイックステップ) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
山岳賞 | サンティアゴ・ブイトラゴ(コロンビア、バーレーン・ヴィクトリアス) |
ヤングライダー賞 | ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック) |
チーム総合成績 | リドル・トレック |
text:So Isobe
photo:Deutschland Tour、CorVos
photo:Deutschland Tour、CorVos
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