2024/08/18(日) - 18:16
ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)の勢いが止まらない。急勾配の登りスプリント争われたツール・ド・ポローニュ第6ステージで、21歳の新鋭がウリッシら強豪を退け区間3勝目を掴んだ。
東欧ポーランドの南部を舞台としたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。第6ステージの舞台は2つの1級山岳の他にも多くの丘を越える丘陵ステージで、フィニッシュ手前には登坂距離1.8km/平均勾配7.3%の坂が待ち受ける。翌日が平坦ステージのため、この日のフィニッシュ地点で総合優勝が実質的に決定する。
総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)と2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)とのタイム差は13秒。総合10位のオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)までも53秒差のため、この日は総合勢の動きに注目が集まった。
レース序盤から逃げたのはダヴィデ・フォルモロ(モビスター)とサムエーレ・バティステッラ(アスタナ・カザクスタン)のイタリア人コンビにシルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・ドゥクーニンク)が加わえた3名。それを追うメイン集団はヴィスマ・リースアバイクがタイトにコントロールしたため、その差は2分前後を推移した。
先頭の3名は1つ目の1級山岳を越え、続く急勾配の丘でティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)やトビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)を含む4名の追走集団が合流を果たす。7名となった逃げグループは最後の1級山岳を前に30秒差まで追い詰められ、残り17km地点でアーチー・ライアン(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックした。
今年プロデビューを果たした22歳のライアンは1級山岳の山頂をトップ通過する。しかしヴィスマのペースアップは強烈で、人数の絞られたプロトンは残り2.3km地点でライアンをキャッチ最後の急勾配坂ではウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が先行したものの、スピードを保つことができずウリッシとティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が抜いていく。
先頭に立ったネイスは圧巻のスピードでウリッシを突き放し、3本指を突き上げながらフィニッシュ。区間3勝目を手に入れた。
「まず”今日は調子が悪い”と伝えた全ての選手に謝罪したい。だが今朝話したそれは真実なんだ。今日は調子が悪く、限界まで追い込むことができないと思っていた。だが幸運にも調子が戻り、自分を信じて踏み込んだおかげで勝つことができた」と、ネイスは語っている。
トップと同タイムの区間4位でフィニッシュしたヴィンゲゴーは総合首位を守り、平坦ステージの最終日に臨む。
東欧ポーランドの南部を舞台としたツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)も残すところあと2日。第6ステージの舞台は2つの1級山岳の他にも多くの丘を越える丘陵ステージで、フィニッシュ手前には登坂距離1.8km/平均勾配7.3%の坂が待ち受ける。翌日が平坦ステージのため、この日のフィニッシュ地点で総合優勝が実質的に決定する。
総合首位ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)と2位ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ)とのタイム差は13秒。総合10位のオスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)までも53秒差のため、この日は総合勢の動きに注目が集まった。
レース序盤から逃げたのはダヴィデ・フォルモロ(モビスター)とサムエーレ・バティステッラ(アスタナ・カザクスタン)のイタリア人コンビにシルヴァン・ディリエ(スイス、アルペシン・ドゥクーニンク)が加わえた3名。それを追うメイン集団はヴィスマ・リースアバイクがタイトにコントロールしたため、その差は2分前後を推移した。
先頭の3名は1つ目の1級山岳を越え、続く急勾配の丘でティム・ウェレンス(ベルギー、UAEチームエミレーツ)やトビアス・フォス(ノルウェー、イネオス・グレナディアーズ)を含む4名の追走集団が合流を果たす。7名となった逃げグループは最後の1級山岳を前に30秒差まで追い詰められ、残り17km地点でアーチー・ライアン(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)がアタックした。
今年プロデビューを果たした22歳のライアンは1級山岳の山頂をトップ通過する。しかしヴィスマのペースアップは強烈で、人数の絞られたプロトンは残り2.3km地点でライアンをキャッチ最後の急勾配坂ではウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が先行したものの、スピードを保つことができずウリッシとティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が抜いていく。
先頭に立ったネイスは圧巻のスピードでウリッシを突き放し、3本指を突き上げながらフィニッシュ。区間3勝目を手に入れた。
「まず”今日は調子が悪い”と伝えた全ての選手に謝罪したい。だが今朝話したそれは真実なんだ。今日は調子が悪く、限界まで追い込むことができないと思っていた。だが幸運にも調子が戻り、自分を信じて踏み込んだおかげで勝つことができた」と、ネイスは語っている。
トップと同タイムの区間4位でフィニッシュしたヴィンゲゴーは総合首位を守り、平坦ステージの最終日に臨む。
ツール・ド・ポローニュ2024第6ステージ
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 4:26:06 |
2位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
3位 | オスカー・オンリー(イギリス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) | |
4位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | |
5位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | |
6位 | アンドレア・バジオーリ(イタリア、リドル・トレック) | |
7位 | オレリアン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル) | |
8位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
9位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | フレデリク・ワンダール(デンマーク、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
個人総合成績
1位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | 21:22:14 |
2位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | +0:13 |
3位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:20 |
4位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | +0:33 |
5位 | マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ) | +0:37 |
6位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:44 |
7位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
8位 | ヤニス・ヴォワザール(スイス、チューダー・プロサイクリング) | +0:49 |
9位 | ミッケルフレーリク・ホノレ(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
10位 | フェリックス・グロスシャートナー(オーストリア、UAEチームエミレーツ) | +0:53 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) |
山岳賞 | ミハウ・パルタ(ポーランド・ナショナルチーム) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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