アンテルマルシェがアークティックレースで金星挙げたボヌーを獲得

アンテルマルシェ・ワンティがカミル・ボヌー（ベルギー）の獲得を発表した。現フランダース・バロワーズ所属の同選手は、2日前に閉幕したアークティックレース・オブ・ノルウェーのクイーンステージを制した25歳だ。

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「フランダース・バロワーズで走った3年間で、自信を持ってプロとして名を馳せることができた。この度ワールドツアーにステップアップし、最高レベルの戦いで自分の能力を示したい」と、アンテルマルシェ・ワンティへの移籍が発表されたカミル・ボヌー（ベルギー）はコメントした。

ボヌーは2022年にフランダース・バロワーズでプロデビューした、ベルギー東部リンブルフ州出身の25歳。プロ1年で出場したサズカツアー（現チェコツアー）でプロ勝利を飾り、続くツアー・オブ・ブリテン（UCI2.Pro）でも勝利。今春はベルギーでのクラシックレースを転戦し、以降はステージレースで何度もトップ10に入った。

そして8月6日に行われたアークティックレース・オブ・ノルウェー（UCI.Pro）に出場したボヌーは、1級山岳にフィニッシュするクイーンステージ（最難関ステージ）でアタック。残り1kmで単独先頭に立つと、前日に亡くなった祖父に捧ぐ勝利を飾った。

「僕のアイドルはアレハンドロ・バルベルデで、2022年に一緒のレースを走る機会があった。彼のようにクライマーとパンチャーの間のような脚質である僕は、彼のように終盤のレイアウトが難しいレースが好き。素晴らしい瞬間を共にできるアンテルマルシェ・ワンティに加入するのが楽しみだよ」と、ボヌーは語っている。

アンテルマルシェのパフォーマンス・マネージャーを務めるアイケ・ヴィスビーク氏は「カミル・ボヌーはタフなライダーであり、難しいコースも走ることができる。アルデンヌクラシックのようなクライマー＆パンチャー向きのレースで、ロレンツォ・ロータやゲオルク・ツィマーマンたちのように能力を向上させていくだろう」とコメント。「アルデンヌやワールドツアーのステージレースはもちろん、彼の夢であるグランツール出場も考えている」と加入後の予定について語った。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos